7月28日(土)@山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレスト

7月28日(土)@山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレスト

SPYAIR、単独野外ワンマン4年目は
台風を乗り越えて“想い”をひとつに

SPYAIR恒例の単独野外ワンマンライブ<JUST LIKE THIS>が7月28日、山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストにて行われた。同会場で4回目となる今年は、昨年に続き雨。今回は台風12号上陸というアクシデントが彼らを襲い、直前までライブ開催が危ぶまれていたが、当日の朝に開催を決断。だが、天候は開演時間が近づくにつれて次第に荒れまくり、会場は超豪雨に包まれた。

約2時間に及ぶ公演中、雨脚はどんどん激しさを増した。客席は、くるぶしがつかるほど雨水が溜まり、メンバーもオーディエンスもコンサートスタッフもびしょ濡れ。全員がかなり厳しい状況だったのは間違いない。それでも、メンバーはイヤモニや楽器が雨でどんなにやられてもお構いなしに花道へ駆け出し、笑顔でオーディエンスの近くにやってきてプレイ。そんな彼らをこぶしを振り上げ、大声で歌い、叫んで鼓舞していく観客たち。それを盛り上げるサポートメンバー、SPYAIRダンサーズ、和楽器隊。バックステージでは、全員の安全を考えて台風情報を逐一チェックし、終演に向けて来場者を1人残さず帰路につかせるために臨時バスを手配するなど、スタッフが動き続けている。

撮影:鳥居洋介、三浦知也、中島未来/取材:東條祥恵
SPYAIR恒例の単独野外ワンマンライブ<JUST LIKE THIS>が7月28日、山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストにて行われた。同会場で4回目となる今年は、昨年に続き雨。今回は台風12号上陸というアクシデントが彼らを襲い、直前までライブ開催が危ぶまれていたが、当日の朝に開催を決断。だが、天候は開演時間が近づくにつれて次第に荒れまくり、会場は超豪雨に包まれた。

約2時間に及ぶ公演中、雨脚はどんどん激しさを増した。客席は、くるぶしがつかるほど雨水が溜まり、メンバーもオーディエンスもコンサートスタッフもびしょ濡れ。全員がかなり厳しい状況だったのは間違いない。それでも、メンバーはイヤモニや楽器が雨でどんなにやられてもお構いなしに花道へ駆け出し、笑顔でオーディエンスの近くにやってきてプレイ。そんな彼らをこぶしを振り上げ、大声で歌い、叫んで鼓舞していく観客たち。それを盛り上げるサポートメンバー、SPYAIRダンサーズ、和楽器隊。バックステージでは、全員の安全を考えて台風情報を逐一チェックし、終演に向けて来場者を1人残さず帰路につかせるために臨時バスを手配するなど、スタッフが動き続けている。

「みんな、一緒にライブしてくれてありがとう」

これは、この日IKE(Vo)がライブ中、さらにはライブを締めくくる言葉としても口にした言葉だった。今年の< JUST LIKE THIS>は、まさにみんなのSPYAIR<JUST LIKE THIS>に賭ける“想い”がひとつになって、凄まじい一体感があったからこそ成し得たライブだったといえる。こうして、人の奥底にある熱い想いや気持ちを爆発させ、つないでいく。それこそが、SPYAIRというバンドの最大の魅力なのだと改めて実感した一夜だった。

各地から集結したオーディエンス約1万5000人全員が雨合羽着用の客席。今年から物販に登場したSPYAIRポンチョ(昨年、カッパを作ると同ステージでIKEが約束!)を着た人々もたくさんいる。びしょ濡れのステージに、まずは今回の特別ゲストである和楽器隊4人が現われ、ジャパネスクな演奏を繰り広げる。そこに各々の顔がプリントされた衣装を着たSPYAIRが、サポートメンバーのtasuku(Gt)、高藤大樹(Key)とともに加わって、ライブは今年の<JUST LIKE THIS>のテーマ曲「We’ll Never Die」で幕開け。すると序盤から「サムライハート(Some Like It Hot!!)」、「イマジネーション」とキラーチュンを立て続けにドロップ。同時に、ステージにKENTA(Dr)を残し、IKE、UZ(Gt)、MOMIKEN(Ba)がトロッコに乗り込んで、場内を廻りだす。ずぶ濡れになりながらも観客の近くで演奏することを優先する彼ら。豪雨だろうと、彼らのそのスタンスは変わらなかった。メンバーが近づいたらフードをとり、びしょ濡れになりながら手を振るファン。その声援に笑顔で応えていくメンバーたちを見ているだけで、胸が熱くなる。トロッコが客席の最後尾までやってくると、IKEは「ちゃんとここまで歌を届けるから」と伝えるように、一番後ろの席のファンに手に持っていたタオルを手渡した。

時間を追うごとに強まる雨の中でも、彼らはショーアップされたステージを次々と展開。「みんなで一緒に歌って下さい」というIKEの掛け声をきっかけに始まった「Goldship」は、お手本となるIKEの歌い出しの歌声の素晴らしさに、惚れ惚れとした。オーディエンスはさっそくステージに向けて、大合唱を届ける。ロックンロールな「Are You Champion? Yeah!! I'm Champion!!」が始まると、上手と下手と中央に伸び、それが先端で繋がった豪華な花道にSPYAIRダンサーズが元気よく登場。雨を吹き飛ばすような明るく軽快なダンスに、心が弾む。そこに間髪入れずに「Naked」投入で、観客のテンションをグイグイ上げていく。KENTAのダイナミックなビートとともにバンドがアクセルを全開に踏み込むと、客席からは無数の拳が上がっていった。「ヤベーな、今日」とIKEがどんどん雨と風が激しくなる会場を気遣いながら「よし。次はライブでやったことがない曲を披露します」といって今年は「The Way of My Life」を初アクト。雨粒の向こう、スモークに包まれたステージが幻想的な光景を作り出したあとは、「Rockin' the World」へ。音でパーンと視界が開ける。なんて気持ちいいんだろう。パワフルなサウンド、UZとMOMIKENの演奏バトル、雨の存在を忘れるほどスリリングでカッコいいSPYAIRに、客席のボルテージは急上昇。そうして雨量がどんどん増していくなか、LED画面に歌詞を写しながら“急なRainに 傘も持たず”と歌いだしたメランンコリックな「雨上がりに咲く花」、さらに「虹」は“外は夏の雨が 激しく叩きつける”という歌詞が、皮肉にもいまの状況にぴったりで、大きな感動を呼び起こした。この後、4人はサブステージへ移動。IKEがこの豪雨のなかで「お前らやスタッフが、一緒に乗り越えようとしてくれて本当に嬉しく思ってます」と感謝の言葉を伝えたあと、彼らはトーチに囲まれ、“キャンプファイヤー”(SPYAIRのアコースティックカバーユニット)として、「Stay Together」をプレイ。ぐっと聴き入るモードになった会場に“雨上がりに 見えた虹のように 歩いた日々”のあとに聞こえてきた“すべてにありがとう”というフレーズ。さらには、IKEとUZ、2人で視線を交わしながら演奏した「Beautiful」のなかで、繰り返し歌った“ひとりじゃなくて良かった”という一節が、この日は特別な言葉として、会場にいた人々の心に染み込んでいった。

その余韻が胸に広がるなか、今年もIKEとUZの因縁の戦いを告げる映像が流れ出す。そのなかで、UZを推すK氏(KENTA)が釣り好きのIKEに「マイク持つか釣竿持つかどっちかにしろ」といえば、IKEを推すM氏(MOMIKEN)はLA好きのUZに「所詮お前は常滑生まれだ!」と言い放ち、K氏とM氏の間でも応援バトルが勃発! 会場に明るい笑いをもたらしたところで始まった「Hold It, Buster!! 〜Battle of Rap〜」では、IKEとUZがいつも以上にエキサイティングなラップバトルを展開。その熱気をKENTAが引き継いで「ファイアスターター」のイントロでは見事なドラミングを見せる。このあと、ステージは暗転。しばらくしてIKEが腕を突き上げると、舞台上には4人が横一列に並び、大きな和太鼓を一斉に叩き出した! この日のために、こんなパフォーマンスまで練習していたとは。あいにくの天候だったが、メンバーがバチを振り下ろすたびに、周りに水しぶきが飛び散る姿はめちゃくちゃカッコよかった。そこに和楽器隊も加わって、彼らとがっつりコラボしたバージョンで「STRONG」を披露。ここでは、“ドシャブリの今日も 信じるんだMyself”がたまらなく胸に響いた。さらにUZがボーカルをとり“あの日の突然の雨”と歌う「4 LIFE」と、雨つながりの2曲を力いっぱいに届けていったあと、「OVERLOAD」が始まると、フロントメンバーが花道にどんどん飛び出し、客席に大合唱を巻き起こしていった。さらにそこにダンサーも加わり、みんなで水しぶきをあげながらジャンプを繰り返していった「Crazy」、そして「現状ディストラクション」のイントロが鳴り響くと、ものすごい歓声が上がり、場内はたちまちoiコールに包まれる。間奏が始まると、花道の最先端にいたUZの足元に、IKEが膝からかっこよくスラインディングしてみせると、場内は狂喜乱舞。その勢いのまま「RAGE OF DUDT」に突入すると、ステージではスモークとともに巨大な炎が何度も吹き上がった。そうしてIKEが「お前らと一緒にめちゃくちゃでもライブができた。どうもありがとう」と思いを伝えたあとは、発売になったばかりのニューシングル「I Wanna Be...」をIKEが目を閉じたまま歌い届けて、本編を締めくくった。

歌い終わったあとも、IKE(Vo)は「今日は下がらねえ。このまま歌ってもいいですか」と、このままアンコールを続行することを宣言。集まったファンを少しでも早く帰らせるためのSPYAIRの心遣いが、胸を打つ。そうして「みんなの声を聴かせて下さい」といって彼らにとっても観客にとっても特別な曲「JUST LIKE THIS」が始まると、毎年ここでしか味わえない感動が、さらに大きなものとなって会場を包み込む。IKEは今日ここに来れなかったファンに向けて「来れなかったやつらにも伝えてくれ、お前らが来ようとしてくれた意思はわかってる。また来年一緒に楽しもう!」と伝言を託したあと、「毎年お前らとこうやって遊ぶの目標なんだ。また来年も来てくれよ!」と集まった観客に向かって叫び、最後に「SINGING」をみんなで歌い、場内があたたかい一体感に包まれたところで、ライブの幕を閉じた。豪雨に強風、全身びしょ濡れになっても最後までライブを作っていったみんなを讃えるように、この後何発も美しい花火が舞い上がり、雨空に光り輝いた。

終演後には、場内のLEDビジョンを通して、9月から初のワールドツアー<SPYAIR WORLD TOUR 2018>を開催することを発表。アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパはROOKiEZ is PUNK’Dと巡るスプリットツアーで、アジアは単独公演となること。そして、その凱旋公演として、12月から東名阪をめぐる日本ツアーのスケジュールも発表した彼ら。再びこの場所で<JUST LIKE THIS>を開催する頃、SPYAIRがどんな成長を遂げるのか。来年もまた、この場所で彼らを見届けたい。

撮影:鳥居洋介、三浦知也、中島未来/取材:東條祥恵

【セットリスト】
01. We'll Never Die
02. サムライハート(Some Like It Hot!!)
03. イマジネーション
04. Goldship
05. Are You Champion? Yeah!! I'm Champion!!
06. Naked
07. The Way of My Life
08. Rockin' the World
09. 雨上がりに咲く花
10. 虹
11. Stay Together(Acoustic Ver.)
12. Beautiful(Acoustic Ver.)
13. Hold It Buster!! ~Battle of Rap~
14. ファイアスターター
15. STRONG
16. 4 LIFE
17. OVERLOAD
18. Crazy
19. 現状ディストラクション
20. RAGE OF DUST
21. I Wanna Be…
<アンコール>
22. JUST LIKE THIS
23. SINGING

『SPYAIR WORLD TOUR 2018』
アメリカをはじめヨーロッパ、アジアと世界を駆け巡るワールドツアーが決定!
アメリカとヨーロッパはSPYAIRの盟友ROOKiEZ is PUNK'Dをゲストに迎えてのSPLIT TOUR。
■『SPYAIR WORLD TOUR 2018』特設ページ http://www.spyair.net/worldtour2018/

『SPYAIR WORLD TOUR 2018』

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■『SPYAIR WORLD TOUR 2018』特設ページ http://www.spyair.net/worldtour2018/
シングル「I Wanna Be...」発売中 Sony Music Associated Records
    • 【通常盤】
    • AICL-3549/¥1,111(税抜)
    • ※初回仕様限定盤:デジパック仕様
    • 【期間生産限定盤】
    • AICL-3548/¥1,852(税抜)
    • ※アニメ絵柄描き下ろしジャケット仕様
7月28日(土)@山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレスト
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シングル「I Wanna Be...」

OKMusic編集部

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