岩井俊二監督作・映画『Last Letter
』手紙の行き違いから始まるラブスト
ーリー

映画『Last Letter』が2019年に公開される。監督は岩井俊二。
『Last Letter』は、夏の宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く、岩井俊二による監督、原作、脚本、編集のオリジナルストーリー。1995年の名作『Love Letter』を彷彿とさせる世界観でありながら、新たな物語を展開していく。
監督を務めた『リップヴァンウィンクルの花嫁』や、原作がアニメーション映画になった映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』など次々と話題作を世間に発信していく岩井俊二が、今回はどのような作品を見せてくれるのか、今から期待が高まる。
主人公である岸辺野裕里を演じるのは、松たか子。自身初主演映画の『四月物語』以来約20年ぶりの岩井監督作品への出演となる。映画では『小さいおうち』以来、約4年振りの主演を務める。
また、裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘である遠野鮎美という“母娘”を一人二役で演じるのは、『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』にも出演する広瀬すず。ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎役には『三度目の殺人』に出演し、『マチネの終わりに』にも出演が決定している福山雅治。また、高校生時代の鏡史郎役は、『3月のライオン』『フォルトゥナの瞳』の神木隆之介が演じる。広瀬すず、福山雅治、神木隆之介は岩井監督作品は初参加となる。
その他では、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』を手掛けてきた庵野秀明が出演する。
音楽を務めるのは、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』など多くの作品で岩井俊二とタッグを組んできた小林武史。物語や映像世界をくみ取った楽曲で、作品を彩る。企画・プロデュースは、数々のヒット作を世に放ち続ける川村元気が務める。
岸辺野裕里(松)は夫と子供二人の四人暮らし。裕里は姉・遠野未咲の葬儀で、未咲の娘・遠野鮎美(広瀬)と久しぶりに再会する。母親である未咲の死を受け入れられず、気持ちの整理がつかない鮎美は、母親から残された“一通の手紙”を開ける事が出来なかった。
裕里は未咲宛に来ていた同窓会の知らせを見つけ、後日、未咲の死を伝えるために同窓会に参加することに。未咲の同級生へ真実を伝えられずにいると、学校のヒロインだった未咲と間違われ壇上でスピーチをする羽目に。真実を伝えられずにその場を乗り切ってしまう裕里だが、そのことがきっかけで、自身の初恋の相手であり、小説家として暮らす乙坂鏡史郎(福山)と再会する。鏡史郎は裕里を未咲と誤解したままで、連絡先を交換。“君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?”鏡史郎から未咲宛のメッセージを受け取る裕里の胸中は複雑。だが、未咲と間違われながらも初恋の人との交流に胸を躍らせ、鏡史郎へ手紙を送る。しかし、夫にやりとりが知られぬよう、手紙には自分の住所、返信先を載せないでいた。
一方、返信先の無い手紙を受け取った鏡史郎は、昔の卒業アルバムを引っ張り出し、未咲の実家に返信を送る。だが今そこに住んでいるのは未咲の娘の鮎美。亡き母宛に立て続けに送られてくる手紙には、学生時代の鏡史郎(神木)と未咲(広瀬)の淡い思い出話が綴られていた。葬儀以降気持ちの沈んでいた鮎美は、自分の知らない母に触れられる鏡史郎からの手紙に返信を書き、文通を心待ちにするようになっていく―。
『Last Letter』
公開時期:2019年
監督・原作・脚本・編集:岩井俊二
出演:松たか子、広瀬すず、福山雅治、神木隆之介、森七菜、庵野秀明、水越けいこ小室等
音楽:小林武史
企画・プロデュース:川村元気

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