MAYKIDZ

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MAYKIDZ、結成から1stアルバム
『9/Theories』にいたるまでの秘話を
ツアーを目前に控えたメンバーが語る

小林光一(Vo&Gt/SAY MY NAME.超飛行少年)、高田雄一(Ba/MEANINGELLEGARDEN)、BEAK(Dr/NICOTINE)からなる3ピースバンド・MAYKIDZが1stアルバム『9/Theories』を完成。爽快なパンクを響かせるメンバー全員に今後の活動を含めて話を聞いた。

■届きやすいものをやろうというコンセプトがあった

――アルバム『9/Theories』を聴かせてもらったのですが、すごく良かったです! シンプル、キャッチー、メロディアスの三拍子が揃っているなと。

BEAK:
狙い通りですね。一枚目は届きやすいものをやろうというコンセプトがあったので。

小林:
うん。分かりやすいものをやりたかったんですよ。

――高田さんはどうですか?

高田:
サポートから始めた流れの中で、気付けば9曲できていたという。自分は主導権を握ることがあまりなくて、ベースラインを決めてくれたほうが嬉しいくらいなんで(笑)。とにかく波に乗って、ここまで来たんです。

――結成は今年5月ですけど、バンドの構想はいつ頃からあったのですか?

BEAK:
1年半前ぐらいに(高田)雄一さんと何かやりたいなと思ってギターヴォーカルを探してたんです。それで、俺が“いいヴォーカルを知ってる”と言って小林くんを呼んだんですよ。それでスタジオに入ったら感触もよくて。その頃にちょうど小林くんのソロ名義のライヴがあって、その流れでサポートをすることになって、今のMAYKIDZにつながってます。

小林:
実は今作にも入ってる「Magic」という曲はソロ用に書いたんですけど、せっかくならバンドでやりたいなと思ったんですよ。一気に溜めていたデモやこのバンドのために書いた曲を寄せ集めて、作品を出せるのかも決まってなかったけどとりあえずワンマンをやろうと。

ライヴ写真撮影:三條康貴/取材:荒金良介
小林光一(Vo&Gt/SAY MY NAME.、超飛行少年)、高田雄一(Ba/MEANING、ELLEGARDEN)、BEAK(Dr/NICOTINE)からなる3ピースバンド・MAYKIDZが1stアルバム『9/Theories』を完成。爽快なパンクを響かせるメンバー全員に今後の活動を含めて話を聞いた。

届きやすいものをやろうというコンセプトがあった

――アルバム『9/Theories』を聴かせてもらったのですが、すごく良かったです! シンプル、キャッチー、メロディアスの三拍子が揃っているなと。

BEAK:
狙い通りですね。一枚目は届きやすいものをやろうというコンセプトがあったので。

小林:
うん。分かりやすいものをやりたかったんですよ。

――高田さんはどうですか?

高田:
サポートから始めた流れの中で、気付けば9曲できていたという。自分は主導権を握ることがあまりなくて、ベースラインを決めてくれたほうが嬉しいくらいなんで(笑)。とにかく波に乗って、ここまで来たんです。

――結成は今年5月ですけど、バンドの構想はいつ頃からあったのですか?

BEAK:
1年半前ぐらいに(高田)雄一さんと何かやりたいなと思ってギターヴォーカルを探してたんです。それで、俺が“いいヴォーカルを知ってる”と言って小林くんを呼んだんですよ。それでスタジオに入ったら感触もよくて。その頃にちょうど小林くんのソロ名義のライヴがあって、その流れでサポートをすることになって、今のMAYKIDZにつながってます。

小林:
実は今作にも入ってる「Magic」という曲はソロ用に書いたんですけど、せっかくならバンドでやりたいなと思ったんですよ。一気に溜めていたデモやこのバンドのために書いた曲を寄せ集めて、作品を出せるのかも決まってなかったけどとりあえずワンマンをやろうと。

――結成を発表してすぐ、5月26日に初ワンマンを決行してますもんね。

BEAK:
何もかもが急ピッチで進んで、かなりバタバタでしたね。

――初めて3人で合わせた感触はどうでした?

BEAK:
それがすごく良かったんですよ。これはバンドを組んだほうがいいなって思うくらい。

――では、MAYKIDZとしてはどんな音楽をやろうと?

小林:
シンプルな音楽が好きなんですよね。いろんな文明が発達している中で、シンプルを突き詰めて、いいメロディーを書く。あとは、ギター、ベース、ドラムというこのメンバーで再現できる曲を作ろうと思いました。

高田:
縛りがある中でやってますからね。特に僕のやりたいことは限られてるし。

小林:
確かに、雄一さんができることは限られてる(笑)。

高田:
ははは。スラップ始まりと言われても、できませんからね。

――小林さんが思うシンプルな音楽とは?

小林:
The Fratellisのようにコード弾きだけでメロディーが成り立つ音楽だったり、ほかにはGreen Day辺りですかね。

――資料に“パンクロック”という言葉もありますけど、パンクロックやメロディックに対するこだわりはあるんですか?

小林:
特にそういうのはないけど、この3人でやるとそこに落ち着くのかな? とくにこのふたり(高田、BEAK)は年季の入ったパンクをやってきてたし。僕がやっていた超飛行少年はJ-ROCKというカテゴリーでしたけど。でも、自分の中で“シンプルに音だけで伝わるようなものをやりたい”と思うところもあって…ELLEGARDEN、NICOTINEとかも聴いて育ってきたし(笑)。ただ、メロディーに関しては弾き語りで作るので、そこは自分の色が出てるんじゃないですかね?

――つまりMAYKIDZは小林さんにとって夢のラインナップということ?

小林:
そうなんですよ! 雄一さんに“ELLEGARDEN、聴いてました?”とスタジオで聞かれて、“あれっ、バレてる!?”と思いました(笑)。

高田:
ははは。ちょっとした節々から感じたんですよね。

――それは僕も感じました(笑)。

小林:
これまでのバンドではできなかったフラストレーションもこのバンドで吐き出せました。

BEAK:
でも、英語と日本語のバランスは考えましたね。もともと英語だった曲を日本語にしてほしいと頼んだりして。日本語の分かりやすさも大事なので、半々ぐらいにしたかったんです。「Sentimental Town」も最初は英語だったんですけど、日本語にしたらしっくり来ました。

――曲調は通常の2ビートよりもさらに速いですよね。

BEAK:
めちゃくちゃ速いです。NICOTINEは2ビートが多いバンドなんですけど、その中でもこの曲より速いものはないです(笑)。

小林:
「Sentimental Town」は僕がこれまでやってきたことを活かした曲調にできましたね。

BEAK:
過去にSAY MY NAME.と対バンしたこともあって、その頃から小林くんが作る楽曲は好きだったんです。すごくいいバンドだけど、個人的に“もっとこうしてほしいなぁ”と思うところもあって。小林くんの声は爽やかなので、そこに強さが出てきたら、より良くなるかなと。だから、デモの段階よりもキーをほとんど上げたんですよ。それだけで歌の印象が変わりますからね。
歌のキーを上げたことで今までとは違うメロディーが出てきた

――あぁ、なるほど。歌を含めてメロディーはズバ抜けていいと感じました。

BEAK:
そうなんですよ(笑)。聴いてもらえれば届くバンドだと思うので。この後も大事だから、すでに新曲も作り始めているんですよ。今作を超えるものを作ろうと。来年中には出したいですね。

小林:
過去の作品も良いメロディーを作ってきた自信があるので、超えられるかな?と思ったんですけど、今作はそれを超えられた気がしますね。

――自分の中で超えられたと思った部分は?

小林:
メロディーを練られたおかげで、これまでの自分のパターンからはみ出せているんですよ。歌のキーを上げたことで、今までとは違うメロディーが出てきたから。特に「Hide And Seek」「Magic」辺りはそうですね。

――「Hide And Seek」もそうですけど、「Going Back」もかなりヘヴィなリフで攻めてて、オルタナロック的なニュアンスもこのバンドの魅力だなと。

小林:
リッチな壁感とは違うところで攻めたくて。改めてNIRVANAを聴いた時に、ジャズマスターのシングルコイルを歪ませているカッコ良さに惹かれて。だから、今回はフェンダー・ジャズマスターを使って全曲弾いてるんですよ。そこがオルタナっぽく聴こえるところかな?

――90年代のオルタナ/グランジの荒々しさも出したかったと。「I'll Be There」はバラードですね。

小林:
USの往年の感じは出てると思います。これはSAY MY NAME.のギター(原 俊平)が作った曲なんですよ。ふたりから入れたほうがいいんじゃないの?と言われて。ただ、キーが高すぎるんですよね…(笑)。

高田:
しかもベースのチューニングも下げているので、あまりライヴでやりたくない(笑)。

BEAK:
でもツアーファイナルのワンマン(10月21日@東京・代官山SPACE ODD)ではこの曲もやりたいし、さらに新曲も披露できると思います。

――そうなんですね! 今作のレコ発ツアーはどんな感じになりそうですか?

BEAK:
8月29日のツアー初日にはmoke(s)をオープニングアクトに迎えているんですが、対バンのPAM(ELLEGARDEN、THE PREDATORS、Scars Boroughのドラマー高橋宏貴による新ユニット)にとっては初ライヴなんです。PAMとは東名阪も全部一緒に回ります。

――では、ファイナルはMAYKIDZにとって2度目のワンマンという位置付けなりますが、意気込みを聞かせてください。

小林:
曲を知ってもらった上でのライヴなので、これが本当の意味でのワンマンだと思っています。自分たちとしても楽しみです。

高田:
MEANINGの1stアルバム(2010年11月発表の『BRAVE NEW WORLD』)で女性の声を入れたんですけど、それがすごく良くて。このバンドでも、当日にサプライズゲストとかを迎えてもいいのかなって思ってます。

BEAK:
とにかくみんなの気持ちに応えられるような、ガッツリしたライヴを観せたいですね。

取材:荒金良介

MAYKIDZ:2018年5月結成。小林光一(Vo&Gt/SAY MY NAME.、超飛行少年)、高田雄一(Ba/MEANING、ELLEGARDEN)、BEAK(Dr/NICOTINE)からなる3ピースバンド。5月に始動すること、キッズたちの遊び場を作ることを目標にバンド名“MAYKIDZ”と名付ける。5月26日に東京・恵比寿club aim にて初のワンマンライヴを開催し、同日に1stアルバム『9/Theories』を発表。

【ライヴ情報】
『9/Theories Tour』
8月29日(水) 東京・新代田LIVE HOUSE FEVER
オープニングアクト:moke(s) ゲスト:PAM
9月24日(月) 大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE
ゲスト:PAM
9月25日(火) 名古屋・新栄アポロベイス
ゲスト:PAM

『Final Oneman Live』
10月21日(日) 東京・代官山SPACE ODD

アルバム『9/Theories』
発売中
NAKED SONGS
NASO-0001/¥2,160(税込)

【ライヴ情報】

『9/Theories Tour』
8月29日(水) 東京・新代田LIVE HOUSE FEVER
オープニングアクト:moke(s) ゲスト:PAM
9月24日(月) 大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE
ゲスト:PAM
9月25日(火) 名古屋・新栄アポロベイス
ゲスト:PAM

『Final Oneman Live』
10月21日(日) 東京・代官山SPACE ODD
アルバム『9/Theories』発売中
    • NAKED SONGS
    • NASO-0001/¥2,160(税込)
MAYKIDZ
MAYKIDZ 撮影:三條康貴
MAYKIDZ 撮影:三條康貴
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MAYKIDZ 撮影:三條康貴
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アルバム『9/Theories』

OKMusic編集部

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