【Plastic Tree】
フルアルバム『doorAdore』を経て、
新たに生み出された
『インサイドアウト』。
夜明けの空は、果たして昨日と違う
世界の青なのか――。

今年3月にリリースした最新アルバム『doorAdore』を引っ提げ、全19公演に渡る春ツアーを完遂し、7月7日には昨年に引き続き2度目となるパシフィコ横浜でのアルバムリクエスト公演を成功に収めたPlastic Tree。そんな彼らが早くも完成させた『インサイドアウト』は、PlayStation®Vita用ゲーム「Collar×Malice」タイアップシングル第2弾。春ツアー、パシフィコ公演を振り返るとともに、『doorAdore』を経た上でバンドとしてフラットな気持ちで取り組めたという今作について、有村竜太朗(Vo)と長谷川正(B)に話を聞いた。

音を聴いているかのような、
音の一部になるような感じ
(有村竜太朗)

――今年の春ツアーは全19公演、ファイナルは中野サンプラザでした。前回のインタビュー時に、「『doorAdore』は良い意味でライブが想像できないくらいの作品になった」と竜太朗さんが言っていましたが、実際にツアーをやってみていかがでしたか?
有村竜太朗(以下、竜太朗):思っていたイメージと変わった曲もあったし、良い意味でイメージ通りの曲もありました。いろんなタイプの楽曲だったので、ツアーも面白かったですね。
長谷川正(以下、正):アルバムはできるだけその時点でのパーフェクトな形でパッケージしたつもりではあったんですけど、どの曲も「あ、まだその先があるんだな」と思いましたね。一歩踏み込んだ表現方法というか。曲順も最初とファイナルでは結構変わったんですよ。

――サンプラザでは本編ラストが「サーチ アンド デストロイ」でしたが、アルバムの中で独特の個性を持ったこの楽曲が、ライブでもかなりポイントになっていたのが印象的でした。
正:ああいうシアトリカルな演出も盛り込める曲だったというのは、実際にライブをやってみてわかったことだったし、そういう意味ではアルバムをより立体的にできた、良いツアーでしたね。

――音楽的にも視覚的にもプラにしかできない世界観でありながら、プラの中でも新しいと思えることが、この長いキャリアのバンドのライブで観られたことが素敵なことだなと思って。
竜太朗:ありがとうございます。ファンの子たちにも気に入ってもらえたみたいですね。そういう新しいことをしたくなる楽曲だったんだと思います。アルバムじゃないとなかなか作らないような曲でしたしね。

――完全シークレットでの、清春さんとの「メランコリック」の共演もありましたね。活動24年のプラの歴史の中で、ワンマンにゲストが参加したのは初めてということで。
正:光栄でしたね。清春さん

アーティスト

Vif

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