【インタビュー】Mrs. GREEN APPLE「
“青夏”を観て、誘っておけば良かっ
た!って後悔した」学生時代の“恋愛
”の思い出を振り返る!

8月1日公開の映画『青夏 きみに恋した30日』の主題歌として、「青と夏」を書き下ろしたMrs. GREEN APPLE。ミセス節炸裂のキャッチーなメロディ、超爽快なロックナンバーは、王道ど真ん中をいく青春ラブストーリーを盛り上げてくれる。それぞれが曲に込めた想いはもちろん、“原点回帰”を経てどこへ向かうのかという示唆もしてもらった。また、『青夏 きみに恋した30日』でそれぞれにどんな場面やキャラクターに共感できるかを探ってみれば、胸キュンエピソードも続々!
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■“おりこう”にならずに攻める!映画“青夏”主題歌に込めた想い
――最強にキャッチーで恋する高揚感や夏らしい爽快感をたたえた「青と夏」は、映画『青夏 きみに恋した30日』というピュアな青春ラブストーリーにぴったりですね。
大森 ありがとうございます!一度だけ、映画の制作チームとも一緒に打ち合わせをしたときに、どういう曲調で、どういう長さで、どういうワードを入れてほしいかといった要望をいただきまして。それを踏まえ、作品の世界にインスピレーションを受けて作ったんです。
――歌詞には、“ひまわり”という象徴的なワードが入っていたりして。
大森 台本にひまわりがドーンと描かれてもいたから、これは入れるべきだろうなと。あとは、夏休みが終わってしまう寂しさや終わってほしくないという想いに加え、こんな恋愛ができたらいいなという胸キュンになるだけで終わらず、自分事として持ち帰れるような曲にしてほしいという意向もあったので、“映画じゃない”というフレーズを入れたりして。
――映画の主題歌にしてまさか、という驚きもありました。
大森 ですよね(笑)。
藤澤 映画なのにね(笑)。
大森 そう、“おりこう”にならずにすごく攻めているなっていう。これいけるかなと思って恐る恐る書いてみたら、いけちゃいました(笑)。
――作品としっかりリンクしていながら、この先は映画じゃなく自分のストーリーなんだと思えますから。
大森 そう感じていただけたなら良かった、嬉しいです。
――みなさんとしては、どんな想いを込めてレコーディングに臨んだのでしょうか。
藤澤 楽曲が大森から送られてきたとき、ストレートなメロディと爽やかな疾走感がいいなと思いつつ、歌詞は青春ならではの恋や友だち関係のキラキラした部分だけでなく、もどかしさや辛さも感じさせて。その上で、今だからこそできることを大切にして飛び込んでみようよ、というメッセージはとてもリアルで共感できるなと思ったので、演奏でもちゃんと伝えたいなと思っていました。
髙野 うんうん。夏の楽しさだけじゃなく、寂しさとのコントラストも感じられるからね。光と影、静と動みたいな対比を、ベースで表現したつもりです。
若井 自分自身が大人な気持ちだと、(大森)元貴が言ったみたいに“おりこう”な感じになっちゃう。ギタリストとしては、「青と夏」ならではのフレッシュな疾走感を大切にしてレコーディングをしました。
山中 初めて「青と夏」を聴いたとき、私は自分の昔の思い出が蘇ってきたんですよ。
大森 青春な感じ?
山中 そう。ものすごく楽しかったこと、心が動いたことって、何年経っても忘れないんだなって改めて思ったし……映画を観た人、この曲を聴いた人に、1日1日を大切にして何年経っても忘れない思い出を作ってほしいなという想いを込めて、ドラムを叩きました。

■映画のキャラクターに共感!作品と重なる思い出の恋愛トークが炸裂!!
――ちなみに、『青夏 きみに恋した30日』は胸キュンのラブストーリーなわけですが、それぞれに共感できる場面や、キャラクターに気持ちが重なる部分もあったりするのでしょうか。
大森 田舎で暮らす吟蔵(佐野勇斗)は、都会からやってきた理緒(葵わかな)と過ごせる期間が夏休みだけだということもあって、1日1日をすごく大事にしているんですよ。1枚の写真データを消すのももったいないくらいに。そういうところは感情移入しすぎちゃって、なかなかものを捨てられない自分と重なって、思わずグっときちゃいましたね。
藤澤 僕は、吟蔵と理緒ちゃんがお互いに勘ぐりすぎちゃって気持ちがすれ違っちゃうところ、わかる!って思います。本当は好きなのに突き放した言い方をしちゃったり、怒っているのかなって勘違いしちゃったり……。自分自身、高校時代のそういう思い出がいっぱいあります。
髙野 若井もさ、そういう思い出いろいろありそうじゃない?
大森 じゃ、若井は最後にしよう(笑)。
若井 なんでよ!(笑)。
髙野 僕は、花火大会のシーンで、自分が中学生のときに家族で花火大会に行ったときの思い出が蘇りましたね。
――好きな女の子と花火大会に行ったことは……。
髙野 ないですっ!
若井 きっぱり言ったね(笑)。
髙野 行った先で偶然、好きな子と出会ったことはあるんですけどね。誘う勇気はなかったです(笑)。だから、この映画を観て、誘っておけば良かった!って後悔したりもして。
大森 思うよね。ホント、罪な映画ですよ(笑)。
藤澤 でも、勝手に気持ちを重ねてキュンキュンできるから(笑)。
髙野 だね。なんだか、前向きな気持ちにもなれるし。運命は自分で切り拓いていくっていうメッセージが、背中を押してくれる作品でもあります。
山中 私は、理緒ちゃんが吟蔵くんをちょっと意識したときに、好きだと思うのはずっと一緒にいるからじゃないかって、自分の気持ちを疑ってしまう場面で、気持ちがわかるなって思いました。自分も、高校生のときに同じクラスで仲がいい男の子を好きになったんですけど、友だちとして好きなだけで恋愛感情じゃないのかな?と迷ったりしたので。共感する人、結構いるんじゃないかなって思います。
若井 そうだねぇ。あと、好きな人にふいに言った言葉が、実はその人を傷つけてしまったりすることもあるなと。
大森 傷つけちゃったのか。
若井 うん、そういうこと、あったと思う。だから、共感もするし、反省もするっていう(苦笑)。男って鈍感なところがあるんですよね、どうしても。
――若井さんはそうおっしゃっていますけど、山中さんから見て4人はどうですか?
山中 でも、この4人はちょっとしたことを大事にする人たちなので。“たまに鈍感”くらいだと思います(笑)。
――良かったです(笑)。今回のようにほかの作品と関わって曲を作るというのは、刺激あるインプットにもなったのではないでしょうか。
大森 うん、とてもなりましたね。僕たちは内向的な曲、自分の心情描写をする曲が多いんですけど、夏という舞台を用意してもらって曲を作るからには、夏の情景描写をするわけで。そういうところで新鮮だなと思ったし、刺激を受けたし、すごく楽しかったです。
■「5人で生んで5人で鳴らせばバンド」この先に抱く夢とは?
――なお、「青と夏」は“原点回帰”の楽曲でもあるということですが、その意図と、それを踏まえて今後はどう進んでいきたいという想いがあるのでしょうか。
大森 結成して5年、デビューして3年。デビューのタイミングですごくポップスになったり、去年はEDMに寄ったり、これまでリリースごとにいろいろと挑戦をしてきて、最新アルバム『ENSEMBLE』はバラエティに富んだエンターテインメント作品になったわけですけど、「青と夏」では活動初期にやっていたギターロックに回帰して、僕も久々にギターを弾いたし、バンド感を強く意識して。この先は、『NHK紅白歌合戦』に出るという結成当初からの夢は変わらずに持ちながら……まだまだたくさんやってみたいことがあるよね。
藤澤 僕は中高生のときに吹奏楽部でフルートをやっていて、たまに楽曲にフルートで参加したりもするので、もっともっとバンドに生かしていきたいし。
大森 オーケストラを入れたりもしてみたいよね。
山中 確かに。
若井 海外でもライヴをしてみたいしね。
髙野 いいね。
大森 そうやってどんどんチャレンジをして、ずっとワクワクしていたいなと。いろいろなジャンルに手を出しているから、ロック好きな人からは否定的な意見をもらうこともあるんですけど(苦笑)。
――でも、自由に表現できるのがバンドですもんね。
大森 そう、僕たちとしては、5人で生んで5人で鳴らせばバンドだと思っているので。僕たち5人でバンドという概念を塗り替えていきたいな、という想いもあります。
文/杉江優花
(c)2018映画「青夏」製作委員会

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