【SID 15th Anniversary RANKING CO
LLECTION】vol.03/2007年〜2008年の
思い出BEST3

2018年、バンド結成15周年を迎えたシド。記念すべき節目の年を祝うべく、スタートした不定期掲載のスペシャル企画!その内容とは、メンバー4人に、2003年の結成から現在に至るまでの活動の思い出をランキング形式で振り返ってもらいます。第3回は、2007年から2008年の思い出BEST3!インディーズからメジャーへとバンドにとって大きな歩みを踏み出すにあたっての、様々な想いを振り返ってもらいました!!メンバー同士でも初耳なエピソードも!?
【1位】メジャーデビュー発表
ゆうや 『TOUR 2008 センチメンタルマキアート』の最終日、東京・国立代々木競技場第一体育館公演でのメジャーデビュー発表ね。俺たちは何か大きな発表があるとライヴ後に映像で告知をすることが多かったけど、確かマオくんが「ライヴでちゃんと伝えたい」って言ったんだよね。
マオ 当時はひと昔前よりメジャーデビューすることにさほど重きが置かれていない風潮があったけど、俺らはやっぱりメジャーデビューへの憧れがあったし、ファンのみんなにちゃんと伝えたいという想いが強くあったから。
――いざ発表するときは、緊張しましたか?
マオ すごく緊張したし、それがわかっていたから、家でめちゃくちゃ練習したんですよ。
ゆうや そうだったんだ!
明希 知らなかったよね。
Shinji うん。今、初めて聞いた。
マオ それまでMCの練習なんてしたことがなかったけど、そのときばかりはね。「俺たちシドは……」のところで、どのくらい間を空けようかとか。発表してみたら、絶叫したり、嬉し泣きしたり……お客さんの反応が大きくて。すごい光景だったよね。
明希 うん。みんなの気持ちを受け止めつつ、ここから始まるんだな、っていう期待感でいっぱいだった。
ゆうや マオくん、確か泣いたよね。発表後に「微熱」を歌っているとき、人に涙を見せないように後ろを向いたマオくんの目が真っ赤で。俺、もらい泣きしちゃったもん。
マオ こらえきれなくてさ。ステージを降りた後、嗚咽が止まるまで廊下にいた記憶がある。
Shinji 一方で、僕はアンコールでネタ弾き語りをするという使命があったからね。無事に弾き語りを終えて、メジャーデビューも発表できた後の解放感はすごく大きかったけど、それまでは自分のことでいっぱいいっぱいだった気がする(笑)。
ゆうや そりゃあ、ひとりでキメなきゃいけないわけだもんね。大役のプレッシャー、お察しするよ(笑)。
【2位】メジャーデビュー
マオ デビューシングル「モノクロのキス」は初のアニメタイアップ(テレビアニメ『黒執事』(MBS/TBS系)のオープニングテーマ)も決まっていたから、かなり気合が入っていたよね。撮影数がすごく多かったり、現場にスタッフが一気に増えたり、そういうところでもメジャーデビューを実感しつつ……「モノクロのキス」がリリースされると、これまで自分たちを知らなかった人がシドの音楽を好きになってくれたりして。自分たちだけじゃなく、いろいろなものが噛み合わさったときの拡散力を感じていたな。
明希 そうだね。ただ……インディーズラストツアーの最終公演が沖縄で、俺はつい海で遊びすぎちゃって。「モノクロのキス」のタイミングでかなり日焼けをしていたから、撮影のときスタッフにめっちゃ叱られた記憶がある(苦笑)。
ゆうや そこからしばらく続いたよね、明希の体を焦がそうブーム(笑)。あと、日本武道館でのメジャーデビュー記念ライヴのこともよく覚えているな。俺たちの中では、最初の武道館(2006年)のリベンジ的な意味合いもあって、強い気持ちで臨んだ公演。360度すべてのスタンドにお客さんがぎっしり入って、登場の演出にもこだわってね。
明希 武道館で360度お客さんを入れているバンドのライヴ映像を観て、どうパフォーマンスするかを自分なりに研究したりもした。
Shinji 前だけにお客さんがいる場合は、後ろを向いてゼーゼーできるけど、そういう姿を見せるわけにもいかないしね。MCや曲間で、お水を飲みながら密かにゼーゼーしていた覚えがある(苦笑)。そして、「smile」でダンサーさんに出てきてもらって、派手に見せたよね。
ゆうや そうそう。2階席の通路をメンバーが通ったりとか。メジャーでやっていくにあたり、あの武道館ライヴですごくいいスタートを切れたと思う。
【3位】シングル「smile」のMUSIC VIDEO撮影
マオ 「smile」みたいなくだけたMVって初めて撮ったから、すごく楽しかったな。ただね、勢いで最後にドラムセットのバスドラのところに足置いたら、ゆうやに怒られちゃったんだよね。「ちょ……やめてもらっていい?」って。
明希 普通に言われちゃったんだ(笑)。
ゆうや 全然覚えていないけど……ホント!?
マオ うん。怒られちゃった!って。そのときの自分の靴まで覚えているもん。なかなかのトラウマ(笑)。
明希 そういえば、俺もゆうやに怒られた記憶があるな。テンション高くなってドラムのところに足をかけると、終わった後に「あれはやめてほしいな」って。
Shinji 俺も。ライヴ中、シンバルを手で叩いたらすげぇ怒られたもん(笑)。
マオ やっぱり。ちなみに、俺がゆうやのことを怒ったことなんて何度もあるけど、ゆうやが俺に怒るなんてほぼないからね。歴史的な出来事だよ(笑)。
ゆうや いやぁ、神経質すぎる昔の自分にびっくり(笑)。
――今は、気にならなくなったのでしょうか。
ゆうや 気にならないっていうか……ドラム台が高くなって、バスドラのところにみんなが足を置けなくなったっていうことか。じゃあ、ドラム台が低くなったらまた気になるかもしれない(笑)。
Shinji そういうことか(笑)。あとは……MV撮影のとき、確か俺は衣装を自腹で用意したんだけど、それにパイのクリームがついちゃって哀しかったなぁ。
ゆうや ちょっとさ、みんな全然“smile”な感じじゃないじゃん!今からタイトル変えないと(笑)。
文/杉江優花

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