『ザ・ローリング・ストーンズ50』[大型本](ヤマハミュージックメディア)

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《中編》8年ぶりの来日公演決定! ロ
ーリングストーンズ伝説

全身の血液を入れ替えて麻薬から更正

 ボーカルのミック・ジャガーと同じくらい重要なポジションはギタリストのキース・リチャーズ。最近では映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』でジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの父親役として出演するなど、チョイ悪オヤジのように扱われている彼だが、過去にはロック界を代表するジャンキーとして知られていた。“次に最も早くドラッグで死にそうなロックスター”と言われながらも、現在まで生き延びているのは奇跡であると言われている。 キースのドラッグにまつわる逸話は多くあり、幻覚により猫を蛙だと思い飼っていた(!)という話など色々とあるが、特に圧巻なのが、2007年に「父親の遺灰をコカインと混ぜて吸った」と発言したことだろう。これはあまりに物議を醸したたエイプリルフールのジョークと撤回したが、のちに「コカインは混ぜてはいないが遺灰を吸ったのは真実である」と認めた。
 ここまで重度の麻薬中毒者だったキースがドラッグを止めたきっかけは、1977年3月にカナダのトロントで夫人のアニタ・パレンバーグと共にヘロイン所持で逮捕されたことだ。この逮捕により終身刑の可能性も危ぶまれ、バンド存続の最大危機に見舞われたが、盲人のためのチャリティー・コンサートを行う条件で無罪判決に。この判決は、キースのファンであった盲目の少女が判事の家に赴き、キースを刑務所行きにしないよう懇願したためであると言われている。 この事件を機にキースは本格的に治療に乗り出し、全身の血液を入れ替えることで麻薬から手を切ることに成功したという。しかし心までは入れ替えられなかったのだろうか? 血液を入れ替えた直後に「これでまた麻薬が打てる」と言い放ったとも…。そして現在も英国のロックバンド・リバティーンズのピート・ドハーティにドラッグにまつわるアドバイスをするなど、完全に麻薬から足を洗ったかどうかは不明。今年3月には、娘でモデルのテオドラ・リチャーズも麻薬所持で逮捕されている。
 キースは二度と逮捕されることがないようにと手錠に似たブレスレットをはめ、指には骨の指輪をつけているのだが、今後も注視が必要そうだ。(文・編集部)※後編は後日公開!オススメ書籍:『ザ・ローリング・ストーンズ50』[大型本](ヤマハミュージックメディア)

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