人形劇の本場・チェコから〈アルファ
劇場〉初来日、『三銃士 THE THREE
MUSKETEERS』で名古屋ひまわりホール
ほか全国縦断ツアーを敢行

最優秀作品賞・音楽賞など22の賞を受賞した〈アルファ劇場〉の代表作『三銃士』が日本へ!
この夏、人形劇の本場・チェコから国立人形劇団の〈アルファ劇場〉が初めて日本にやって来る。これは東京の「プーク人形劇場」と全国各地の人形劇団や劇場との連携による海外招聘企画のひとつで、今回の〈アルファ劇場〉来日ツアーは、名古屋の「損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール」など、7月末から約1か月に渡って沖縄から北海道まで全国12ヶ所を巡り、代表作である『三銃士』の上演を行うのだ。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されている人形劇王国・チェコ共和国。中でも〈アルファ劇場〉が拠点を置くピルゼン市は、プラハ、ブルノ、オストラバに次ぐ第4の都市で、人形美術家ヨゼフ・スクーパや映像作家イジー・トルンカを輩出した、チェコを代表する人形劇の町として名高い。その伝統を引き継ぐ〈アルファ劇場〉は、旧チェコスロヴァキア内で最も歴史あるプロ人形劇団として、チェコの伝統的なレパートリーはもちろん、プーシキンやシェイクスピアなど多彩なレパートリーを展開している。
チェコ・アルファ劇場『三銃士』舞台写真
今回上演される『三銃士』は、フランスの田舎町出身の若者ダルタニアンが三銃士と協力して困難を解決する物語。子どもの頃に世界名作全集などで読んだ記憶のある方も多いのでは? 〈アルファ劇場〉はこの壮大な物語を、ハンドパペットの軽快な演技やからくり仕掛け、小気味良い場面転換、楽師による生演奏などを駆使したスピーディーな展開で55分にまとめて舞台化。人形劇の面白さを見事に表現し、海外の国際フェスティバルに於いて専門家審査による最優秀賞を、また、子ども部門・大人部門の双方で観客審査最優秀賞も受賞するなど、22もの賞を獲得した作品なのだ。
チェコ・アルファ劇場『三銃士』舞台写真

名古屋公演の制作を担当している愛知人形劇センター・事務局長の中康彦さんによれば、
「チェコではだいたいそうなんですが、〈アルファ劇場〉も劇場付きの人形劇団で、幾つか上演演目を持っているんです。自分たちの劇場で常に稽古して上演していますから上手いわけで、『三銃士』もそのひとつ。大人から子どもまで笑って楽しめるドタバタの冒険アクション人形劇に仕上がっていて、音楽は全て楽団による生演奏なんですよ。音楽が劇を進行させたりするミュージカル的な作品で、今回の日本ツアーでは舞台中央にセリフではなく歌詞の翻訳の字幕が出ます。それだけ音楽が重要な役割を担っていて、歌詞を表示することでよりわかりやすく観てほしい、という意向なんですね。人形そのものもチェコの伝統的な人形を使っていて相当数の人形が出ますので、それも見どころのひとつ。なかなか日本では見られないですよね」と。
また、「元々はテント芝居なので、テント小屋ごとやって来るんですよ。当劇場などでは広さがないのでテントは外して上演しますが、屋外や大きなホールでの公演ではテントを立てて上演するので、それも見ものです」とのこと。
ヨーロッパまで足を運ばずとも、日本国内で本場の人形劇を鑑賞できるこの機会。最寄りの会場でぜひご堪能を!

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