【ライヴレポ】イ・ジョンシン(fro
m CNBLUE)、入隊前最後のファンミで
バンド愛爆発! 「人生最大のラッキ
ーはCNBLUEになったこと。2020年に会
いましょう!」

韓国出身の4ピースロックバンド・CNBLUEのベーシスト、イ・ジョンシンが、7月15日に東京・東京国際フォーラムホールCで昼夜2回の『イ・ジョンシン(from CNBLUE)Solo Fanmeeting 2018 in Japan ~Bon voyage!~』を開催した。ここでは、7月15日の夜回をレポートするが、タイトルになっているフランス語の「Bon voyage!」は、これから旅立つ人に向けて言う「良い旅を!」という言葉。7月31日に現役入隊を表明している彼にとっては、このファンミーティングが旅立ちの前の日本での最後の活動になるので、まさにピッタリのタイトルだ。
開演前から会場に流れるCNBLUEの新曲「Don’t Say Good Bye」のリズムに合わせて手拍子で盛り上がる中、客電が落ちるとアコースティックギターの爽やかな音色とともにジョンシンが登場し、歌い始めたのは、彼自身が作詞・作曲に参加したCNBLUEの「Manito」。スタンディングで迎えたファンに笑顔で手を振りながら「ありがとう!一緒に歌ってください」と呼びかけると、たちまち会場は一体感に包まれる。アウトロでくるりと大きく一回転すると、「今日のファンミーティングでは、幸せな時間を作りたいです」と挨拶。「(「Manito」は)みなさんの方が、僕よりたくさん聴いた曲ですよね。今日、この曲を歌うのは2回目だけど、まだドキドキする」と、少し緊張しているようだ。それもそのはず。CNBLUEではコーラスパートはあるものの、ソロでボーカルをとるのはファンミーティングのときくらい。照れくささが伝わる。
スツールに腰かけると、さきほどまでの暖かな雰囲気から一転して、厳かなムードの中始まったバラード曲は、X JAPANの「Tears」をM.C the Maxが韓国語でリメイクした「See You Later」。目を閉じて気持ちを込めて歌うジョンシンの声をじっと聴き入るファンは、手を振ることさえも忘れて、その歌声に集中している。サビの高音も見事に歌いこなし、ホッとした表情を見せると「この曲の韓国語のタイトルは「少しだけ、さよなら」。韓国語の歌詞が、僕の気持ちと似ていたのでこの曲を選びました。昔から好きな曲で、たまにカラオケでも歌っていたんだけど、まさか、この曲をみなさんの前で歌うなんて思ってもいなかった(笑)。今日のためにアレンジも新しくしてみました」と、曲に込めた気持ちを語った。
続くトークコーナーでは、ソファに座ってリラックスしながら進行。するといきなり、「あげぽよー!」と叫ぶジョンシン。「今どき、そのギャグを言う人はいませんよ」とMCに驚かれるも、バラードでちょっとしんみりした会場に「楽しい記憶を作りたいので、笑顔でやりますね」と、彼らしい気遣いを見せてくれる。
『アーティストジョンシン』をフィーチャーしたコーナーでは、CNBLUEの過去のライヴ映像を観ながら思い出話をしたが、演奏シーンで「コンサート、やりたいです。調子が悪くても、ステージに立つと忘れる。早く戻って4人でツアーしたい!」「ひとりだと心細いけれど、4人だと心強くなって、ステージでも自信が湧いてくる」と、CNBLUE愛のある発言も。
また、「10日前にジョンヒョンさんとミンヒョクさんと僕で、入隊中のヨンファさんの面会に行って、4時間も話してきました。ヨンファさんは、超ムキムキで、120%のテンションで(笑)」と、ヨンファの近況も伝えてくれたが、「さっき、お昼休みにもヨンファさんに電話したんです。「僕の話もみなさんにして。心配しないでって伝えて」って言っていました」と、ファンを安心させてくれながら、「僕も軍隊に行ったら、体を鍛えますね。でも、ヨンファさんみたいなムキムキじゃなくて、細マッチョを目指します」と笑わせてくれた。
『アクタージョンシン』のコーナーでは、出演したドラマを振り返ったが、「楽器も演技もずっと勉強。バンドはメンバー4人とファンのみなさんと一緒にライヴを作るけど、俳優はひとりでやる仕事で共演者とのハーモニーが大事。何かを一緒に作るという点では、バンドも演技も同じだと思いました。個人的には、俳優としてもっと成長したい。今まで優しい役が多かったので、次は悪役を演じてみたい。軍隊に行ったら感情の幅が広がるんじゃないかな」と、ポジティブなビジョンも語ってくれた。
ファン参加のコーナーでは、〇×クイズや、お悩みに答えるコーナーも設けられたが、「将来、子どもはどのように育てたいですか?」という質問が続出し、「僕、早く結婚しそうなイメージですか?」と困惑。ファンに「子ども好きと言っているので、よいパパになりそうだから」と言われて納得した様子。
また、「ラッキーな出来事」を訊かれると、「ヨンファさんは、みなさんに挨拶する時間なく入隊しましたが、僕ら3人は、みなさんに会って挨拶する機会があるので寂しいけど、ラッキーです。でも、人生で最高のラッキーは、CNBLUEになったこと。30代では、ロトに当たるラッキーが欲しいですね(笑)」と回答し、会場を笑顔で包んだ。
ジョンヒョンのソロライヴ、ミンヒョクのファンミーティングでも話題に上った3人で行ったスイス旅行の話題では、「最初、ジョンヒョンさんが僕に「行かない?」って誘ってきたんだけど、入隊が決まって、そんな気分じゃなかったから断ったんです。そしたらミンヒョクに「ジョンシンは行くって言っているって嘘をついて、ミンヒョクが行くことに。騙されたけど、ジョンヒョンさんのおかげでいい思い出ができたので、感謝しています」と、3人旅の真相を明かしてくれた。
「7月31日に軍隊に行きます。しっかり務めてきます。僕の20代はみなさんと一緒で、本当に幸せでした。素晴らしい20代にしてくれて、ありがとうございます。少しだけ、サヨナラです。元気でいてください。みなさんより、僕たち4人の方が早くみなさんに会いたい気持ちが大きいです。CNBLUEに会えるのは、2020年になると思いますが、その時までいろいろなアーティストさんを楽しんでください(笑)」とファンに寂しい想いをさせないよう考えた、彼らしい優しいユーモアで涙をこらえるファンを笑顔にさせると、「軍隊は、韓国の男の義務です。僕たちも男らしく行ってきます。18日の大阪でのファンミーティングもありますが、最後はSNSでバイバイしますね。今日、楽しかったです。2020年に会いましょう!」と力強く挨拶をして、ファンに向けた感謝を詰め込んだCNBLUEの「Glory Days」を会場のファンと一緒に明るい笑顔で歌ってファンミーティングの幕を閉じた。
ステージを降りた後も止まない「ジョンシン」コールで、再びステージに登ると、「僕が「行ってきます!」って言ったら、「行ってらっしゃい!」って言ってください。それで、バイバイ」と言って、大きな声で会場のファンに別れを告げると、「時間は考えるより早いですよ」と手を振りステージから笑顔を見せて去って行った。
その後、18日に大阪・オリックス劇場でジョンシンのファンミーティング、19日に同所でドラムのミンヒョクのファンミーティングが開催された。ミンヒョクもジョンシンと同日の7月31日に入隊が決定しており、ギターのジョンヒョンも後を追って入隊の予定。ジョンシンの言う通り、CNBLUEとして全員がそろうのは2020年になる。なるべくブランク期間がなくなるように、入隊を早めたメンバーたちだが、4人全員がCNBLUEでのライヴを切望するコメントを残してくれている。「涙の入隊」も多いが、彼らは「笑顔で!」という言葉を全員が口にし、それを実践した。
2年の間、アルバムを出さないバンドなんてザラにいる。先に入隊したヨンファは、除隊までの間に書き下ろしのソロ曲を連続配信するプロジェクト「FEEL THE FIVE “Y”」のために5曲を制作し、CNBLUEのためにも新曲「Don’t Say Good Bye」まで残してくれた。その新曲「Don’t Say Good Bye」を含む、日本デビュー曲「In My Head」から最新アルバム『STAY GOLD』までの中から選曲された初のジャパン・ベストアルバムが8月29日に発売になる。彼らがこの「Don’t Say Good Bye」に込めたメッセージを受け止めてほしい。
写真/木場ヨシヒト 文/坂本ゆかり

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