【インタビュー】 ましのみが綴る、インドア派の夏恋ソング!?女子のかまって欲しい感情を歌に乗せて

【インタビュー】 ましのみが綴る、インドア派の夏恋ソング!?女子のかまって欲しい感情を歌に乗せて

【インタビュー】 ましのみが綴る、
インドア派の夏恋ソング!?女子のか
まって欲しい感情を歌に乗せて

リアルすぎると地味になっちゃう

──お会いしたらお聞きしたかったことがあるのですが、ましのみさんは水をたくさん飲まれることも有名ですよね。水を飲む事でプラスになっている事ってありますか?
ましのみ:お手洗いが近いですね。(笑)ワンマンライブって1時間半あるじゃないですか?そうなると普通に飲んでたら行きたくなっちゃうので、控えますね。

──お肌も綺麗ですよね!水のおかげかと!
ましのみ:代謝がめっちゃ良いんです。汗もすごいかくし、トイレもすぐ行くし。でもそれってストレス発散になるの知ってました?体から色んな方法で、水分を出すのって単純にストレス発散になるらしいんですよ。沢山水分をとってトイレに行くのは、心に良いらしいです。OLしている友達が言ってました!

──今作も歌詞が非常に面白く仕上がっていますが、ましのみさんの歌詞って実体験なのでしょうか?
ましのみ:自分のリアルをそのまま書くっていう事はあんまりなくて。でも自分の感覚や、自分の周りに起こる事をなるべくリアルにドラマチックに書く事が多いです。

──え!これは体験してないと書けない歌詞かと!(笑)
ましのみ:(笑)!こういう世界観の歌詞が良いなって思って書いていますね。

──ほ〜(驚)。歌詞と音が出てくるタイミングは同じですか?
ましのみ:割と歌詞が先ですね。同じときも多いけどメロが先に思い付くことはないです。今回はサビの「どうせ夏ならバテてみない?」っていう歌詞が先に出てきて、それに合うメロディーを付けました。このワードありきで“構ってよ!”っていうのを壮大に書いていきました。

──「さっさと豆電にした君」なんてリアルなフレーズ、実体験ではないなら尚更、よく思いつくなって思います!
ましのみ:曲は自分の部屋で書いているんですけど、その部屋が豆電になるんですよ。なので情景を見てそのまま書いています(笑)。豆電を2回引くのは自分がやっている所を見ているので、そこを取り入れつつ私と同世代の女の子に聴いて欲しい気持ちが強いので、そこをリアルにドラマチックに書きました。リアルすぎると地味になっちゃうので(笑)

──リアルすぎると地味になっちゃう…ですか。
ましのみ:本当の現実をそのまま作品にすると、案外現実に見えなかったりもするんですよね。なので曲になるときには、わくわく出来た方が良いし感情移入してもらうには若干大げさでも良いのかな?って思って書くようにしています。

──『どうせ夏ならバテてみない?』はサビのフレーズ始まりという事ですよね。
ましのみ:作るときにタイトル曲でもあるので、CDを出す上で引っかかるものというか、タイトルって曲を聴いてない段階でも目に入る所なので、そこをまずどうにかしなきゃいけないと大事にした部分でした。キャッチ―にしようって思ったらサビ頭とリンクしているようなものを作る事が多いんです。そうなった時に、ワードを考えてという感じです。夏だしこれが一番しっくりきましたね。

──CDを出すと決まってから書かれたんですね。
ましのみ:3曲ともCDを出すっていう段階で作った曲ですね。そして夏縛りで書こうと。「夏大好き〜!」みたいなタイプじゃないんですよ、日差しが苦手だから海に行ったり、バーベキューに行ったりもしないんですけど、そんなインドア派な私が書くなら何を書きたいのかな?って考えたんです。せっかく書くなら夏に向けてワクワク出来る曲が良いし、同世代のリアルさを飾らずに書いたという感じで。インドアな曲が出来ました。

──蛍光灯を引いて男性は寝てしまうんですよね。この主人公の女の子はその先に行きたいって事で合ってます?
ましのみ:そういう事です!そこがメインというよりは、ずっと“好きだよ”っていう気持ちが同じ重さでいくのってなかなかないじゃないですか?この曲で言うと女の子が重い方なんですよね。そうなったときに、好きだったら“構ってよ”ってなるじゃないですか?でも構ってくれないから“構ってよ”がヒートアップしている曲なんです。
初めは何してても楽しいなって思うけど、ずっとそういう恋愛をしている訳ではないし、恋愛をする上でグッとくる所ってちょっと汚い所とか、そういう怒りやもどかしさも良い所だなって思うんです。幸せにあるネガティブな所を歌って結果幸せという。最終的には楽しい曲ですし、ワクワクできるかなって思います。

──あえてポジティブに歌詞を書かれているんですね。
ましのみ:そうですね。結局起こっているのも、幸せの内の一つでしょ?っていう所なんです。

──キャピキャピラブラブしている夏ソングも良いけど、こういうテイストも良いですね!
ましのみ:ですね(笑)熱いし、イベントや恋愛のワクワク要素がないとダメなんですよ。ただ暑いだけだし(笑)。

ましのみはポジティブ?ネガティブ?
──この歌詞から感じるように、ましのみさんはポジティブ?
ましのみ:ネガティブです(笑)でもネガティブな人が入ってきやすいポジティブなんです。ネガティブなんで音楽でも、そういうネガティブの曲ばかりを聴いていたんですけど、ネガティブの連鎖でどんどん堕ちていくんですよ(笑)。ネガティブの人ってポジティブな曲を拒否反応するんですよね。別世界のモノとして捉えるし。若干ネガティブの所に足を浸かっておいた上で結果ポジティブになるっていうのが、聴きやすいポップチューンだと思うんです。

──それはここ最近のテーマでもあるんですね。
ましのみ:そうですね。同世代の女の子に聴いてもらいたいっていう所を考えたときに、今はそういうのを書きたいなって思いました。

──ましのみさんは歌詞に出てくる相手の男性のことをどう思いますか?私はどちらかといえば、寝るときって男性の方がガッつくかと…(笑)
ましのみ:だからなんですよ!なんでがっついてくれないの!?っていう事ですよね。そこに私の中でのキュンポイントがあって。普通に男の人ががっついているっていう状況もありではありなんですけど、私が書きたかったのはそこを求めている訳でないけど、なんで?っていう感情で。好きなんじゃないの?がっついてくれないの?っていう事が書きたかったんです。(笑)

──1回拒否るくらいまで来てほしいですよね(笑)。
ましのみ:そうです!「辞めてよ」がしたいのに(笑)こっちが行くっていうよりは、来てよっていう意味でバテてみなよって書いたんです。

──曇った心の持ち主なので、結構エロい曲なんだと思っていました(笑)
ましのみ:いや、そういう風に考えてもらっても大丈夫です(笑)自分が一番きゅんとくるポイントで。でもそっちに行きすぎても行かなすぎても、つまんないし。私の中では良い塩梅で書けました。こういう所にきゅんとくる世代なのかもしれないです。

──「自発的な腕枕で」っていう歌詞の表現が良いですね!
ましのみ:そこ私のお気に入りなんです!これもなんで構ってくれないの?っていうそっちからの目線の事なので。その辺りを表現したかったです。

──「心地良いはずでしょう違う?」が歌詞で見るとはてながありますが、歌っているのを聴くと疑問形にあんまり聴こえないですよね。
ましのみ:音源で伝わっているか伝わっていないかはわからないんですけど、「違う?」のニュアンスが最後の方が確信的なんですよ。最初は首くすぐっている状態なんで、最後にどんどんエスカレートしていくんです。なので「違う?」っていうのも歌い分けて行こうかなって思ったんです。

──アレンジに関してなんですが、2Aは音数が少なくなっていきますね。アレンジャーのSTARGUiTARさんにリクエストした部分はあるんですか?
ましのみ:アレンジのこだわりは、ピアノを中心においてエレクトロなサウンドを意識して、全体的にめちゃくちゃ攻めたサウンドが“面白い”ってなると思うんですよ。歌詞まで行くのはハードルがあるけど、私は歌詞を聴いて欲しいのでアレンジを面白くしたくて。面白い音を使ったりとかリズムの入れ方だったりとかもしましたし。「もっとめちゃくちゃにしていいです」っていう事も言ってやってもらいました。音数を少なくしたのは、STARGUiTARさんの狙いなんです。初めはここを変えてもらおうかと思っていたんですけど、音数が少なくなった事で怖い要素があるって考えたんです。若干狂気みたいな所があった方が面白いし。

──おお!なるほど!
ましのみ:音数が減った事でここの歌詞も活きるし、怖いなってなったのでこれ良いなって思って。一番音をこだわった所はイントロが始めに流れるじゃないですか?そのイントロが印象的じゃないといけないなという部分と、面白い音が好きなので自分の声と音を色々使って、唇ぶるぶるさせる不思議な音も入れました。夏バテってぽいし!

ましのみのお気に入りのフレーズ
──ましのみさんが特に気に入っているフレーズを教えてください!
ましのみ:1番では「カチカチと2回紐引いてさっさと豆電にした君」って言ってて、2番では「カチカチと2回紐引いて蛍光灯を付け直した」ってなる情景描写が自分の中で気に入っていまして。音がカチカチって聴こえるし、始めは彼が消して、次は女の子が付け直してっていう激しくなっていくのが見えてくるのかな?って。明るさの見え方も主人公が誰かも伝わりやすいから好きだなって思います。

──歌詞を1曲作るのに時間って結構かかる派ですか?
ましのみ:曲によるんですけど、3日考えているときもありますね。一回作っておいてみてっていう感じかもしれません。書けないってわかったら次に行ってますね。

──是非聴く人にはこの歌詞の登場人物の気持ちになって欲しいですね。
ましのみ:そうですね。結構現実の中でも激しめに書いているので、置かれている子の気持ちってめちゃくちゃもどかしいマイナスなものも残っていると思うんですよね。でもそういうのをコミカルにして聴く事によって、それすら面白い楽しい方に消化できたら最高だなって思って。
「どうせ夏ならバテてみない?」
『海水掛け合いっこ』は意地を張っている様子
──『海水掛け合いっこ』は夏ソングを作る上で書いたと思いますが、『どうせ夏ならバテてみない?』との関係性はあるんですか?
ましのみ:同じ主人公で作ろうとかは考えてなくて。書いている中で私の根本にある価値観はどうにも変えられないから、それを元に想像なり人の事なりで組み合わせて作っています。考えとかは変わってないですね。

──『海水掛け合いっこ』で出会った二人がその晩に『どうせ夏ならバテてみない?』になるのかと…(笑)
ましのみ:聴き方としてはそれでもいいですよ(笑)!ただ、この日海で出会った感じではないんですよね。1曲目は攻めている曲ですが、2曲目は意地を張って許さないっていう状況を書きたくて。浮かぶ景色としては海から駅に向かって帰っているところとか、そういう部分をリアルに描きました。

──「ラブはコメディじゃ騙せない」ってどういう意味ですか?
ましのみ:今はおふざけ求めていないっていう事を表しているんですけど、意地を張っているからずっと許さないよっていうのが根底にあって。怒っているときにふざけられても今そういうのじゃないから!今好きって言っても今違うから!っていう事を書きました。

──なかなかわかりあえないものですね〜(笑)。
ましのみ:こっちがこう思ってるのに!っていうね(笑)意地を張れているだけ良い関係なのかもしれないですね。

──この曲からもお気に入りのフレーズを教えてください。
ましのみ:「海水掛け合いっこ もう水掛け論はいいよ」っていうのは、海水を掛け合いっこをしているシーンってめちゃくちゃ青春だと思うんですけど、そんな中で水掛け論はいいよっていう色んな気持ちが入り込んでいて、外から見たものがここに書けている事が、伝わればいいなって。全体的に描写を細かく書いていますし、「遡るうん十年」は他と経路が違う落ちサビでもあるので。相手の事を許さないって言っているのは、相手に直してねっていう話をしているのと、今は携帯とか便利な道具があるけど、ちょっと昔だったらそういう見えていない所も信じていられなくなっちゃじゃないっていう事を言いたくて。

──そこまで考えられる所がさすがです!
ましのみ:(笑)普段感じている事って言語化することってないけど、曲で言われた方が、自分の気持ちももう一度振り返れるし、落とし込めるので普段考えない事も手を伸ばして言っている事が多いですね。なんか許したくない、なんか怒りたい、そういう気持ちがあった方が良いと思って。

──なるほど…。
ましのみ:妄想が得意なんですよ(笑)想像をするのが好きだからかもしれませんね。

──ツンデレキャラみたいな所はましのみさん、ご自身にもあったりしますか?
ましのみ:考え方としては根底にありますね(笑)

『コレクションofコネクション』は人間関係について
──『コレクションofコネクション』というワードが出来たきっかけは何かあったんですか?
ましのみ:元々書きたいテーマが先にあって、それで書いて行っている中でこれがいいなっていう表現の仕方で見つかったのが『コレクションofコネクション』です。恋愛の曲なんですけど、人間関係において誰とでも仲良くできる人もいるし、狭く深くの人もいる。そういう中で相手にとっての好きとか、相手にとっての一番とかは絶対自分とずれちゃっている。「一番好きだよ」がお互いずれているけどどっちも悪くない事ってあるんじゃないですか?それって切ないし、ああって感じたんですよね。怒りのぶつけようがないからこそ、歌にすることって寄り添えるし、救いのない事こそ共感ってなると思うし。

──そういう考えで作られたんですね。
ましのみ:これは花火大会の日に帰ってきて一人になった所を情景にして書いています。好きなのに言えなかった事もあったと思うし。夏の日って昼間は暑いぐらい騒がしいけど、夜は暗くて蒸し暑い、そんな孤独に寄り添えるようにピアノもシンプルにしたし、リバーブもかけすぎないでっていう風に作りました。

──人の気持ち程どうにもならないものってないですしね。
ましのみ:二人が同じ感覚を持つのは無理じゃないですか?そういうのってねって思って。裏切ってないのに裏切ったっていうのもありますし。

──「アナログ管理のスケジュール」や「うら移りしたハートマーク」というフレーズを実体験ではなく想像で思いつくのがやっぱり凄いです!
ましのみ:これは実際、やった事があるんですよ(笑)。それを思い出して書きました。スケジュール帳が好きで。このハートマーク移り萌えるなって思いました。こういうときめきを入れたいなって。

──常日頃、日常シーンで気に止まった感覚や情景っていうのは、歌詞やフレーズとして書き溜めたりもするんですか?
ましのみ:普段から思った事を全部書くようにしています。そこから引っ張りだすワードもあるし。うら移りしたハートマークを思い出したというか、その状況を思い出しただけなので、こういう風に書きましたね。

──「その先の相手より大事なんでしょう?」の表現が印象的です。
ましのみ:めちゃくちゃ考えますね。ありきたりな表現をやっちゃったとして、それに対してうわああってなっちゃうんです。私じゃなきゃ書けないものを書かないと意味がないのに、こんなの歌いたくないってなるから(笑)

──お気に入りのフレーズを教えてください!
ましのみ:「コレクションofコネクション/数いる大好きな人分の1にすぎない/どこに向けたって誰に向けたって/いい顔してただけだったんだね」がこの曲の核心だと思っています。あと、今回の歌詞では、花火と彼岸花の対比というか、花火を相手に例えている所があるんです。花火って打ちあがると丸いじゃないですか、だからどこから見ても綺麗なんですけど、その花火を君と一緒に見て、君と一緒だってなるんです。それで彼岸花を一人になった時に見て、花火と似ているなって思い出すっていう、君、花火、彼岸花がキーワードかなって所がありますね。

最後に…
──9月8日に行われるワンマンライブへ意気込みをお願いします。
ましのみ:私飽き性なんで、ダラダラライブをやられると聴く気もなくなっちゃうんです。なので、自分のライブはテーマパークに入ったときに感じるような刺激的な事をやりたくて、前回おこなった3月のライブでは、紙芝居もやったりやったんです。前回もこだわったけど、今回ももっとワクワクさせるようにグレードアップをさせたいと思っています。今回は、「ほとばしるバテで夏を締めくくりまショータイム」っていうサブタイトルがあるので、皆のそれぞれの夏をバテきってもらって9月8日でも私と一緒にバテてみない?っていう方向なので、めちゃくちゃ盛り上がり倒したいですね。

──最後に読者の皆さんに一言お願いします!
ましのみ:ましのみが初めてメジャーに出て夏に出すシングルということで、色んな世代の女の子がわくわくできるようなましのみ視点でのシングルが作る事ができました。ぜひ聴いてもらってライブに来てもらって、今年の夏はましのみと楽しんでもらえたら嬉しいです。

TEXT:愛香
PHOTO:橋本美波/愛香
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