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【プロ直伝】鉄、ホーロー素材別に解
説!お鍋とフライパンを長持ちさせる
5つのコツ-

鉄、アルミニウム、ホーロー、ステンレスなど、それぞれの素材別にお鍋やフライパンのお手入れの仕方、長持ちさせるコツをプロに聞きました!

お料理をするときに欠かせない鍋やフライパン。
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使ったら洗うのは当たり前かもしれませんが、では、お手入れをしているかと言われると、ちょっと自信がないということもあるかもしれません。
今回は、調理メーカー「和平フレイズ」のお鍋やフライパンの知識豊富なプロ直伝、素材別お手入れの仕方をご紹介しましょう。
アルミニウム特徴
熱伝導が良く、食材に素早く熱が回り、料理が手早くできます。非常に軽く扱いやすい素材です。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤で洗い良くすすぎます。
鉄やステンレスより柔かい素材のため、金属たわしの使用や力任せに洗うと直ぐに傷ついてしまうので避けましょう。
買い替えの目安
キズや変形が目立ってきたら、材質が薄くなっているため、穴が開いたり破損しやすくなっています。買い換えをおすすめ。
錆びた場合
まず、アルミニウム製品は、アルマイト加工が施されているかどうかでお手入れ方法が違いますので注意しましょう。アルマイト加工がされているかどうかは品質表示表面加工の項目で確認することができますので、お手入れ前に必ずチェックしてくださいね。
アルマイト加工の場合
アルマイトを傷つけないよう、スチールたわしや、クレンザーなど傷の付きやすいものは避け、やわらかいスポンジなどで洗うのがおすすめ。お湯や水に充分浸し、やわらかくしてから スポンジ等で丁寧に汚れを取り除いていきましょう。
非アルマイト加工の場合
アルミが黒ずんだり、焦げついたりしたらクレンザーやたわし(非金属)でごしごし落としてもかまいません。黒ずみ、焦げ付きをそのままにしておくと、その部分より腐食し穴が開いてくることがありますので、焦げ付いてしまったときは、なるべく早く洗っておきましょう。
ステンレス特徴
耐久性が高く、長時間使用しても材質自体はほとんど劣化しません。ステン(錆)レス(無い)の名前の通り錆びにくく、手入れが簡単で衛生的です。
日常のお手入れ方法
使用後は、中性洗剤で洗い良くすすいでください。
買い替えの目安
ステンレスは上手に使えば、長持ちします。特に目安はありません。
錆びた場合
ステンレス鋼は「錆びにくい金属」のため、鍋本体からの「錆び」ではありません。水道水に含まれる、カルシウムや塩分、鉄分が付着してできる「もらい錆び」という現象です。
比較的初期の場合は、軽く拭き取るだけで取れますが、しばらく使用した後であれば錆びの部分を軽くふき取り、その部分が浸る程度のお湯に10%程度の食酢かクエン酸を入れてしばらく放置して下さい。その後、通常の中性洗剤で洗い落とすと効果的です。
焦げ付いた場合
まずは焦げを落とすことから。金属製の道具等でがりがりするとキズが付いてしまうので避けてください。
ぬるま湯を鍋に張り、食酢大さじ2程度を加えて様子を見て、それでもやわらかくならない場合そのままとろ火で加熱しましょう。汚れがやわらかくなり、落としやすくなります。
ホーロー特徴
優れた耐久性、耐熱性、耐酸性があります。表面がガラス質なので、においが付きにくく、 カレーやシチューの煮込み料理に最適です。
日常のお手入れ方法
使用後は、お湯にしばらくつけて汚れをやわらかくし、中性洗剤をつけたスポンジ等で洗い、 すすいでください。
買い替えの目安
表面に薄くヒビの様に見える筋(貫入といいます)が見えてきたら、その部分から割れが発生 することがあるので替え時です。 その他、ホーロー加工にヒビ割れが起こる原因としては、空焚き、急冷、落下などの要因が考えられますので、ご注意を。
焦げ付いた場合
ホーローは表面にガラス質を焼き付けたものですので、硬い物、尖ったものでこするのは避けてください。 通常のお手入れは中性洗剤で洗いよくすすいでください。
着色汚れについては程度にもよりますが、重曹を使用したり、強めの酢水を煮たたせ一昼夜 程度放置すると表面のガラスが若干溶けることにより表面がきれいになる場合があります。
また、軽微な着色よごれの場合は「メラミンスポンジ」でこするのも効果的。鉄鋳物製にほうろう加工を施した製品についても同様です。
鉄やフッ素加工の製品を長持ちさせるには?
鉄特徴
重い、錆びる等のイメージとともに、扱いにくい印象もありますが、耐熱性に優れ、熱伝導も良いことから短時間でうま味を凝縮して調理できます。強い火力に向いている素材なので、焼き料理や炒め物、揚げ物に適しています。
初めて使用の前には「油慣らし」を必ず行う!
煙が出るまでよく熱する油を入れて、鍋全体に馴染ませる(野菜くずなどと一緒に炒めても可)日常のお手入れ法
洗剤はできるだけ使用せず、金属たわし等でごしごし焦げを削り、まずは完全に焦げを除去してください。完全に乾燥させたのち(直火の場合は空焼きで水分を飛ばす)食用油を塗りこみ湿気の少ない場所で保管をしてください。
買い替えの目安
鉄は上手に使えば、非常に長持ちします。特に目安はありませんが、取っ手が木やプラスチックの物は破損した場合は危険ですので、買い換えとなります。
錆びた場合
比較的初期の場合は、軽く拭き取って頂くだけで取れますが、しばらくご使用後であれば錆びの部分を軽くふき取り、その部分が浸る程度のお湯に10%程度の食酢かクエン酸を入れてしばらく放置して下さい。その後、通常の中性洗剤で洗い落とすと効果的です。
内面加工特徴
内面加工により、すべりがよく、こびりつきにくいので使い勝手がよいです。
日常のお手入れ法
使用後は、中性洗剤でスポンジなどやわらかい材質の物を使い、表面を軽くこすれば汚れは簡単に落ちます。調理時、金属ヘラ使用可能と表示の有る物も、木製や耐熱樹脂製のツールを使うとキズが付きにくく、一層長持ちしますのでお勧めです。
また、過度のから炊きや高温調理を長く続けるのも被膜をいためる原因となるので避けるようにして下さい。
買い替えの目安
内面加工のお鍋については、見た目で判別できる寿命や目安はありません。一つの目安としては、焼きそばがこびりつきやすくなってくるとふっ素が劣化している可能性が高くなっています。
また、焦げつく場所、焦げ付かない場所がまだらに出てくるようでしたら、ふっ素の劣化が始まっている目安となります。ガス・IH問わず、熱源に近い部分から焦げ付きが早くなる事が多いので、使用している熱源と照らし合わせてみると焦げ付きの傾向がわかります。
ここまでは、アルミニウム、鉄、ホーローなど、それぞれの素材別に特徴やお手入れの方法をご紹介してきました。続いて、お鍋とフライパンを長持ちさせる5つのコツをご紹介します。
鍋とフライパンを長持ちさせる5つのコツ!空焚きをしない
空焚きとは、油をひかずに加熱を続けること。内面加工(ふっ素樹 脂やテフロンなど)をしているお鍋やフライパンを使用する際は、油を引くことを推奨しています。これは、温度の上がりすぎを防ぎ、 内面加工を長持ちさせてくれるためです。「空焚き」をすると、内面加工が傷みやすくなり、寿命が短くなるおそれがあります。
また、 ホーロー(琺瑯)素材の鍋で空焚きをすると、表面のガラス質にヒ ビが入る原因にもなりますのでご注意ください。 ※洗浄後の鉄鍋/フライパンについた、水分を飛ばすために空焚きすることは問題ありません。
弱火~中火で調理をする
鉄素材の鍋やフライパンを除いて、極端な強火調理は本体の素材を 痛める原因になります。調理中の強火は、鍋/フライパンの底面か らはみ出てガスや電力が無駄になるだけでなく、内面加工をいため、変形するおそれがあります。 そのため弱火~中火の調理を推奨します。
先のとがった金属ヘラで勢いよくこすらない
内面コーティングの中には金属ヘラOKをうたう商品もありますが、 角のとがった金属製のヘラなど、鋭利な道具の使用はさけてください。
スチールたわしや、クレンザーなどで勢いよくこすらない
※鉄、銅はこすってもよい
内面加工のしてある鍋/フライパンやホーロー(琺瑯)は、表面にガラス質を焼き付けたものです。傷がつきやすいスチールたわしや、 クレンザーなど尖ったものでこすることは避けてください。
汚れをいきなりこすると内面加工などを痛めるおそれがあります。 お湯や水に充分浸してやわらかくしてから、スポンジ等で丁寧に取ることが大切です。
調理後は早めに別容器に移す
料理の調味料などには、塩分やアルカリなど色々な成分が入っています。それらの成分が鍋の内面の変色や劣化を早めるおそれがあり ます。味や色が変化することがあるので、鍋/フライパンでの保存 は一晩程度にとどめましょう。
どんな素材のお鍋やフライパンでも同じスポンジやたわしなどで洗っていた、なんてことはありませんか。長く使うには、それぞれの素材の特性を知った上で、適切なお手入れをすることが必要なんですね。
今回は調理用品や家庭用品を製造する、調理器具のプロからお手入れの方法や鍋とフライパンを長持ちさせるコツなどを教えていただきました。
大切な道具を大切に使う。毎日使う料理の相棒だからこそ、ほんの少しのお手入れの仕方の違いで、使い勝手のよさを保つことができるようになりますよ。
今日から是非、試してみてくださいね。
【取材協力】和平フレイズ

アーティスト

ウレぴあ総研

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