【erica インタビュー】
“告うた”のカリスマが放つ
豪華コラボアルバム
ティーンから絶大な支持を得ている“告うた”のカリスマ、erica。山猿、TEE、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)など豪華アーティストが参加した、記念すべきメジャーデビュー作『告ラボ』への想いなどを語ってもらった。
収録されている全6曲、それぞれが豪華なコラボレーションになっていますね。
そうなんです。このミニアルバムに入っている「恋の夢。」というハジ→さんとのコラボ曲があるんですが、これは去年、私がハジ→さんの楽曲にフィーチャリングさせてもらった曲なんです。その経験をしたことでコラボレーションの楽しさを知って、今度は私がテーマにしている“告白”を他のアーティストさんと一緒に作ったらどんな化学変化が起こるのか、すごく興味が沸いたんです。それで去年の冬からこの作品を作るために動き始めました。
どのアーティストの方とコラボするか、どんな曲でコラボするかということから始まったのですか?
ご一緒させていただきたい方にオファーをして、オーケーをいただいたところからスタートする感じでした。私のストック曲を土台にするんじゃなく、お会いして、実際にどんな曲をやりたいかを話し合って、そこから作るというやり方だったので、時間はかかりましたが、コラボの楽しさをしっかりと感じることができました。
本当に1から一緒に作っていったんですね。
はい。一回ご飯とかに行って雑談などをしつつ、“どんな感じがいいですかね?”なんて話をして、距離を縮めてから始められたら良かったんですけど、そうじゃなくて(笑)。“はじめまして、よろしくお願いします”という挨拶をしたあと、“それでは…”と私のほうからアイデアなどを提案させていただくという感じだったので、緊張してドキドキしました。でも、みなさん、大先輩なんですけど、音楽っていう共通点は同じなので、いざピアノやギターなどで作り始めると、もうそこに上とか下とかは関係なくて。良い意味でお互い音楽人として、フィーリングが合うところを擦り合わせていくという作業だったからすごく楽しかったです。
それぞれキャリアやジャンルは違うけど、そういうことは関係なく?
そうなんです! “いいものを作ろうよ”という想いが共通していたので、そのためにはお互いが納得するものになるまで妥協せずに作り込める制作現場ばかりだったから、ほんと勉強になりました。
これまでのericaさんの“告うた”とは違うものになっていますね。
はい! TEEさんとの「飽きるほどに・・・」だと《君と観たかった映画があるんだ 僕がもう観たのは内緒だよ》っていうフレーズがあるんですけど、私、意味が分かんなかったです(笑)。“なんで先に観てんの? 一緒に観るんでしょ?”って。だって、一緒に感じたいじゃないですか。そういう男女の恋愛観や視点の違いを他の曲でもたくさん感じました。逆にGoose houseのマナミさんとの「咲き誇れ」は女性同士なので共感できるところばかりでしたね。お互いサバサバとした性格だし(笑)。佐藤竹善さんとの「一緒に帰ろう」は大人っぽい雰囲気の曲になりましたし、どの曲もすごくいいんですよ。曲順もすごく考えました。テンションの上がる曲があって、自分を応援できる曲、そして最後はしっとりして自分の中で答えが出るような流れになっています。
コラボした方々と一緒に歌える機会があるといいですね。
どこかで歌える機会があればいいなと思っています!
取材:田中隆信