the pillows、
熱狂のNY公演をレポート
&アルバムリリースツアー決定
2019年9月16日(月)に結成30周年を迎えるthe pillowsが、にわかに賑やかになってきた。17年ぶりに続編が制作され、初回に引き続きthe pillowsが主題歌を書き下ろしたアニメ『フリクリ』。シーズン2となる『フリクリ プログレ』が、アメリカで6月からカートゥーンネットワークで放映され爆発的な人気に。そのタイミングで発表されたアメリカツアー『MONO ME YOU SUN TOUR』は、ボストンを皮切りにニューヨーク、シアトル、ポートランド、サンフランシスコ、ロサンゼルスの6都市7公演というスケール。公開と同時に全会場がソールドアウトとなり、急遽大きな会場に変更されるなど圧倒的な人気を見せつけた。
そこで今回はニューヨークの2公演、7月12日(木)のGRAMERCY THEATREと、7月13日(金)のIRVING PLAZAのライブレポートをいち早くお届けする。
現地時間午後6:00にGRAMERCY THEATREに到着すると会場入口の上部に“THE PILLOWS SOLD OUT”と掲げられ、建物の周りに沿って多国籍のBUSTERS(the pillowsファンの呼称)が行列を作り、背中に“SECURITY”と白字に黒で固めた屈強なスタッフが鋭い視線を送ってくる。世界のポップカルチャーの震源地で、日本のロックバンドが歓迎されるさまをこの眼で見て胸がグッと熱くなる。
オープニングに登場したのはCullen Omori。心地よい旋律で場内のボルテージを上げていく。続いて登場したのは『DELICIOUS LABEL』のレーベルメイト・noodles。yoko(Vo&Gu)、ikuno(Ba)が現れるとそのキュートさに魅せられて大きな歓声が沸き上がった。そしてなんとこのツアーはドラムをthe pillowsの佐藤シンイチロウが務めるというスペシャルサプライズ。その幸運にU.S.A BUSTERSも嬉しそうだ。
『フリクリ』の映像が流れ、SALON MUSICの「KELLY'S DUCK」に促されて山中さわお(Vo&Gu)、真鍋吉明(Gu)、佐藤シンイチロウ(Ds)、サポートの有江嘉典(Ba)が姿を見せると、直情的なBUSTERSの怒号が飛び交う。“Hello New York!”と山中が絶叫してライブがスタートし、『フリクリ』でお馴染みの曲を中心に、ステージと客席で激しい感情の綱引きが展開される。“Thank you for coming.Let's make this night unforgettable!!”と山中のMCに思い思いの表現で応えるこちらのBUSTERS。
比べて2日目のIRVING PLAZAは、『フリクリ』やポップカルチャーにアンテナを張る客層より、どっぷりディープな音楽ファンの比率が高い印象を受けた。シーズン2『フリクリ プログレ』のテーマ曲「Spiky Seeds」でテンションはさらに上がり、まだオンエア前で9月から放送予定のシーズン3『フリクリ オルタナ』のテーマ曲「Star overhead」も披露。シーズン2で頻繁に流れた「Thank you,my twilight」で、曲調に似つかわしくないモッシュやダイブが起こったのは“アメリカならでは”の光景だった。
7年ぶりのアメリカツアーで、the pillowsの魅力は日本に留まらず海の向こうにも確実に届き、その存在を必要としているBUSTERSがこんなに居ることを目の当たりにした。サビだけに留まらず日本語詞を大合唱するさまや、まるでスタジアム・ライブか?と思うほど情感的で振り切れたボリュームの歓声にはただ感動するばかりだ。
9月19日(水)にはニューアルバム『REBROADCAST』がリリースされる。30周年イヤーに突入するアイテムの第一弾で、初回限定盤にはこのアメリカツアーの模様がDVD収録される予定とのこと。さらにこのアルバムを携えて、2018年11月から2019年3月まで敢行される『REBROADCAST TOUR』の詳細も決定した。まさにグローバルな魅力で圧倒するthe pillowsのステージを、ぜひとも生で体感して欲しい。
Text by 浅野保志(ぴあ)
そこで今回はニューヨークの2公演、7月12日(木)のGRAMERCY THEATREと、7月13日(金)のIRVING PLAZAのライブレポートをいち早くお届けする。
現地時間午後6:00にGRAMERCY THEATREに到着すると会場入口の上部に“THE PILLOWS SOLD OUT”と掲げられ、建物の周りに沿って多国籍のBUSTERS(the pillowsファンの呼称)が行列を作り、背中に“SECURITY”と白字に黒で固めた屈強なスタッフが鋭い視線を送ってくる。世界のポップカルチャーの震源地で、日本のロックバンドが歓迎されるさまをこの眼で見て胸がグッと熱くなる。
オープニングに登場したのはCullen Omori。心地よい旋律で場内のボルテージを上げていく。続いて登場したのは『DELICIOUS LABEL』のレーベルメイト・noodles。yoko(Vo&Gu)、ikuno(Ba)が現れるとそのキュートさに魅せられて大きな歓声が沸き上がった。そしてなんとこのツアーはドラムをthe pillowsの佐藤シンイチロウが務めるというスペシャルサプライズ。その幸運にU.S.A BUSTERSも嬉しそうだ。
『フリクリ』の映像が流れ、SALON MUSICの「KELLY'S DUCK」に促されて山中さわお(Vo&Gu)、真鍋吉明(Gu)、佐藤シンイチロウ(Ds)、サポートの有江嘉典(Ba)が姿を見せると、直情的なBUSTERSの怒号が飛び交う。“Hello New York!”と山中が絶叫してライブがスタートし、『フリクリ』でお馴染みの曲を中心に、ステージと客席で激しい感情の綱引きが展開される。“Thank you for coming.Let's make this night unforgettable!!”と山中のMCに思い思いの表現で応えるこちらのBUSTERS。
比べて2日目のIRVING PLAZAは、『フリクリ』やポップカルチャーにアンテナを張る客層より、どっぷりディープな音楽ファンの比率が高い印象を受けた。シーズン2『フリクリ プログレ』のテーマ曲「Spiky Seeds」でテンションはさらに上がり、まだオンエア前で9月から放送予定のシーズン3『フリクリ オルタナ』のテーマ曲「Star overhead」も披露。シーズン2で頻繁に流れた「Thank you,my twilight」で、曲調に似つかわしくないモッシュやダイブが起こったのは“アメリカならでは”の光景だった。
7年ぶりのアメリカツアーで、the pillowsの魅力は日本に留まらず海の向こうにも確実に届き、その存在を必要としているBUSTERSがこんなに居ることを目の当たりにした。サビだけに留まらず日本語詞を大合唱するさまや、まるでスタジアム・ライブか?と思うほど情感的で振り切れたボリュームの歓声にはただ感動するばかりだ。
9月19日(水)にはニューアルバム『REBROADCAST』がリリースされる。30周年イヤーに突入するアイテムの第一弾で、初回限定盤にはこのアメリカツアーの模様がDVD収録される予定とのこと。さらにこのアルバムを携えて、2018年11月から2019年3月まで敢行される『REBROADCAST TOUR』の詳細も決定した。まさにグローバルな魅力で圧倒するthe pillowsのステージを、ぜひとも生で体感して欲しい。
Text by 浅野保志(ぴあ)