【インタビュー】majiko「心の叫びみたいなものを擦り合わせた」メジャー作はドラマの世界観に寄り添って

【インタビュー】majiko「心の叫びみたいなものを擦り合わせた」メジャー作はドラマの世界観に寄り添って

【インタビュー】majiko「心の叫びみ
たいなものを擦り合わせた」メジャー
作はドラマの世界観に寄り添って

佐野史郎さんから「僕はmajikoさんで本当に嬉しい」と言われた
--改めまして、UtaTenと申します。

majiko:majikoです。よろしくお願いします。

--アルバムリリースをずっとされてきて、今回、メジャーレーベルで初のシングルリリースになりますよね。シングルで曲を出す今の心境からお聞かせください。
majiko:いきなりなことだったので、びっくりしました。まず、そのドラマ『限界団地』の主題歌になってシングルを出すということが本当にびっくりで。いやまさか、と。生きているうちにいつかとは思ってはいたんですけど。こんな早く主題歌とは。光栄です。

--曲はその時点で、もう出来ていたんですか?
majiko:曲は、まだ出来ていなくて。私が歌うこと自体は決定していたんですけど。そこから主演の佐野史郎さんにお会いして、いろいろドラマに対する思いみたいなものを聞いて、歌を歌うときの感情の参考にしました。

--出演されている方とアーティストさんが書き下ろしというわけではないのに、そういうお話をされるってめずらしいですね。
majiko:そうですね。いろいろお話を聞けて嬉しかったなと思うのと、いつもテレビで見ている人で、子どもの頃から見ていたので、CGみたいで(笑)。まさか目の前にいるとは。

--佐野さんは冷たいキャラクターのイメージがありましたが、そこはどうでしたか?
majiko:すっごい優しかったです。あんなに不気味なキャラクターをやっているのに、実際にお会いしたら、すごく丁寧に扱ってくださって。主題歌が決まる前から、私のことを知ってくださっていて、聞いてくれていたようで。「音楽が好きだから、好き嫌いが激しいんだけど。でも、僕はmajikoさんで本当に嬉しい」と言ってくださったので、すごい嬉しくて。

--2曲目の『パラノイア』は、作詞作曲の両方ともmajikoさんがされていますけれど。かなり、おしゃれな音楽ですよね。
majiko:嬉しいです。こういうの大好きで。母がこういうジャズチックな音楽をやっていたので、影響を受けましたね。
音楽のルーツはジャズのバンドから
--音楽のルーツをお伺いしたいのですが、お母さんの影響が一番大きく、音楽の感性の根本になりますか?
majiko:はい。母もジャンルを問わず、いろいろ歌う方だったんですけど。でも、ジャズのバンドを組んでいて、そこから影響を受けましたね。

--歌詞についてもお伺いさせてください。majikoさんが歌詞を書くときに、どの曲にも共通して意識していること、大事にしていること、ポリシーはありますか?
majiko:ポリシーは…。いつも曲に歌詞を当てはめるときに、メロディーと一緒に書くんですけど。メロディーの互換性と、自分が今言いたいことのすり合わせは、ちゃんとしようと心決めはしていますね。あと、耳に残る言葉を、何か所かに入れたいとは思っていますね。

--曲を書くときは、どういうふうに書きますか?
majiko:そのときによって、バラバラですね。Aメロを書き始めたのにサビになっちゃうこともありますし。

--結局そこが一番盛り上げられるなと。
majiko:そうですね。バラバラです。そのときによって、違う感じです。

--あるフレーズだけパッと降ってきて、というのでしょうか。メロディーと歌詞が一緒に降りてくるということもあるんですか?

majiko:そうですね。デモで、まだ歌詞が決まっていないときに、仮歌で、ふにゃふにゃと歌っているときに、大体、聞こえてきたりはしますね。スピリチュアルに聴こえてくる、ではなくて。私が適当に歌った何かの擬音が言葉に聞こえるとか、そういう作り方もしていますね。

--体が勝手に言っているようなものなのでしょうか。
majiko:なんなんでしょうね?それっぽい言葉。どういう意味かを調べて、おもしろいと思うこともありますし。

--天才肌ですね。
majiko:いやぁ(笑)どうなんでしょう?エセ(笑)
心の叫びみたいなものを擦り合わせた感じ
--『ひび割れた世界』から、順番を追って、詳しくお話をお聞きしたいと思います。この曲ができて、聞かされたときの最初の印象は覚えていますか?
majiko:ドラマの内容にぴったりだなと思いました。それから、最初にきたデモから、けっこうドラマさん側と詰めて。何回かメロディーが変わったりしたんですけど。最終的にこういう形になって、すごく良かったなと思いますね。

--歌詞はmajikoさんの意見で変わっていくこともあったんですか?
majiko:特にそういうわけでもないんですけど。ドラマさん側の言っていることと、私の世界観を合わせたというか。『心做し』という曲があるんですけど、それのような激しい感じと、叫んでいるような、心の叫びみたいなものを擦り合わせた感じですかね。
--人の歌詞を歌うときには、自分がちゃんとそこに乗っかれるようになってからじゃないと歌わないというような、そんな感覚ですか?
majiko:そうですね。

--サビ前からの盛り上がりがあって、サビのエモイ感じ、めっちゃ好きです。それでもって、「ここに君がいなければ 嗚呼」のところの、少し掠れさせている感じがたまらない。
majiko:マニアック!ありがとうございます。

--本当に声が好きです。
majiko:ありがとうございます。嬉しいです。

--バックグラウンドが声に出ているような。聴く側の勝手な妄想ですが…(笑)
majiko:嬉しいです。バックグラウンドが見える音楽って良いですよね。素敵だと思います。

--久しぶりに音楽という音楽を聞いている気がしました。
majiko:褒められてる~!(笑)

--この曲の歌詞の世界観でいうと、主人公はすごく繊細で優しくて、ちょっと依存体質っぽくて。でも、すごく閉鎖的な感じだなと、私は個人的に感じたのですが。majikoさんが、ちょっとでも、主人公に重ねられるようなところはありますか?
majiko:この曲は、ドラマの内容に沿った歌詞になっていまして。愛ゆえの狂気というか。まさに、そんな感じなんですけど。私はその感覚が、すごくわかるので。めちゃくちゃ、その思いを詰め込みました。「君がいれば もう何もいらない」というのは、誰しもが持っている感情だとは思っているんですけど。君は、その都度、違えど。メンヘラですよね。

--誰にでもある感情ですよね。
majiko:そうですね。

--「君だけがいれば」と言えるくらいの人って、なかなかいないですよね。
majiko:いないですよね。相手が自分のことをどう思っているか、わからないですもんね。そこがまた、怖いですよね。

お気に入りのフレーズ
--この1曲を通して、majikoさんが一番好きなフレーズはどこですか?
majiko:「なんて綺麗な世界だ」からのラストのサビまでのたたみかけがすごく好きで。

--そこは、メロディーも良いですよね。
majiko:「邪魔なものばっかりだ 嗚呼 いらないものばっかりだ 君がいればいい」というのは、歌っていて自分でもすごく好きなシーンですね。

--「なんて綺麗な世界だ」って、この人は思うんだ、と。
majiko:そうですね。「僕には君がいればいい 君には僕がいればいい」という閉鎖的な世界は「なんて綺麗な世界(なん)だ」みたいな。狂っているというか。MVでも、そこらへんは体でも表現しようとは思っていて。

--MVの内容は、どんな感じになっているんですか?
majiko:MVとしては、私はただ単に綺麗な曲として終わらせたくはなかったので。すごい汚い部分というか、暴れている様だったりとか、髪がボサボサになったり、倒れたり、椅子を倒したり…。そういう感情的な部分を出そうと思って取り組みましたね。

--たしかに、綺麗なだけで終わってほしくないですね。演技力も問われたんじゃないですか?
majiko:そうですね。どうだったんだろう…。こんな感じで良いのかな、でもやってやたぜ!みたいな。その次の日は、前身アザだらけになったので、これだけやれば良いだろ!みたいな(笑)ガチでやったぞ!みたいな感じです(笑)

『パラノイア』は妄想を終始持ち続ける精神病
メジャー1st single『ひび割れた世界』
--そして、次が、『パラノイア』ですね。『パラノイア』という意味がわからなかったのですが、調べました。ある妄想を終始持ち続ける病と書いてあったのですが、そのままの意味で捉えて良いですか?
majiko:はい。

--これも、曲と歌詞は一緒にできていったんですか?
majiko:そうですね。簡単に出てきたものもあれば。けっこうサビは、難産でしたね。何回か変わったのですが、これに落ち着きましたね。

--AメロやBメロに、サビを合わせにいって、どう綺麗にまとめるか、というところで迷われたということですか?
majiko:サビとAメロはちょっと違う雰囲気にと、一番思っていて。開ける感じのサビにしたいなとは思っていたんですけど、なかなか難しいものがあって。自分で作った曲で、サビ始まりは初めて作り、実験的なことも兼ねて進めていきました。

--最初に来る歌詞の「ちょっと待って」がフックになるというか、パンチがありますね。
majiko:「ちょっと待って」って、意味がわからないですよね(笑)

--この音とメロディーと言葉がはまりすぎていて、よく出てきたなと思いましたね。
majiko:嬉しい!すごい難産でしたけど。

--考えて、考えて、出てくるものなんですね。
majiko:そうですね。追い詰められた人間というのは、力が出てくるんだな。

--ジャズっぽくて、スカっぽい感じもあったり。この曲は、そもそも、どんなときに作られた曲なんですか?
majiko:ドラマの曲をどの曲にするのかみたいなことがあって。その中に私も出した曲の1曲でもあって。結果『ひび割れた世界』に決まって、よしよし、みたいになったんですけど、じゃあサビを変えようということで。だから、これもこれで、ドラマにちょっと寄っている曲ではあるんですよね。

--そことの差別化というか『ひび割れた世界』に決まって、このサビをどういう方向に持っていこうと、まず思ったんですか?
majiko:コード進行とかは、特に変わっていないので。AメロやBメロは、歌詞だけ見ると暗いので。サビは開き直っちゃいたいなということを考えて作ったので。「ぶん殴って終わらせてよ」みたいな。『ひび割れた世界』が、こういう世界観なので『パラノイア』は、それと変わって、違う雰囲気が出せたらいいなと思って作りましたね。自分テイストもいれつつ。

--アレンジもご自身でされているんですね。
majiko:はい。
母がやっていたバンドの曲をリファレンス
--お母様はジャズアーティストでいらっしゃいましたが、その音楽性も反映されている所もあるんでしょうね。
majiko:母がやっていたバンドの曲をリファレンスにしました。だから、今回の曲のピアノも、母がやっていたバンドのピアノの人を呼んで、弾いてもらって。

--本当におしゃれですよね。間奏のところが、とにかくすごいです。
majiko:だから、絶対にこの曲には、母のバンドのピアノのヨッシー(吉野ユウヤ氏)が、絶対に合うなと思っていたんですが、快くやってくださって。

--感動的ですね。そんなバックグラウンドまで聞いて、曲を聴いたら、また全然変わってきそうですね。間奏がめちゃめちゃおしゃれで。最初のドラムのところもすごいジャングルっぽい感じが(笑)
majiko:タムのあれですよね。私もジャズに詳しいわけではないんですけど。見よう見まねで、こういうことをしたいなということで、テッちゃんこと木下哲というアレンジャーと一緒に考えたんですけど。

--ジャズって難しいですよね。ジャズっぽいとか、これがジャズだと言ったら、本当にジャズが好きな人に怒られそうだし。
majiko:そうなんですよ。だから、もう、ジャズですとは言っていないんですけど。ニューミュージックというか、なんと言うのかわからないけど(笑)そういうのを作っていく矢先だったので、良かったです。

--間奏部分のピアノとドラムと、全体的なものは木下さん?
majiko:一緒に考えました。ヨッシーが「ちょっとやってみてくれますか」と。間奏で、ピアノの大暴れみたいなところは、ヨッシーがその場の感覚で弾きました。嬉しかったですね。出来て良かった。

--シングルのカップリングという立ち位置で良いのかなというくらいですよね。
majiko:本当にそうですね。『ひび割れた世界』を聞いてもらったついでに、という。おいしいところなので(笑)。

--そういう意味では、ドラマ入りの人が聴いてくれるかもしれませんしね。
majiko:ちょっと姑息な考えです(笑)

--この曲でも「誰も聞いちゃいないよ」というところのエッジをかけている感じ、めちゃめちゃかっこいいですね。こういう部分はご自身で決めていくんですか?
majiko:歌詞を考えているときの記憶はそこまでないんですけど。天才肌とかじゃなくて、ぜんぜん覚えていないだけなんですけど。ここにこれを入れた意味というのは「嗚呼 どうして僕らは寂しいんだろうか」っていうことに対してのアンチというか。そんなこと誰も聞いていないよ、みたいな。

--もう一人の心の声じゃないですけど。
majiko:心の声というか。心の声でもあるし、世の中的なものでもある。なんで私は寂しいんだろう、なんで、なんで、というそういう歌があったりするじゃないですか。でも、そんなの誰も聞いちゃいないよみたいな、そういう皮肉みたいなものですね。

--レコーディングはどんな感じでしたか?やっていくうちに、どんどんのってきて、このエッジも勝手に出ちゃう、みたいな。
majiko:いろんなバンドメンバー、テッちゃんとか、ディレクターとか、エンジニアの手塚さんと、仲良しチームなんですけど。皆で一緒に、「こういうのはどう?」という感じで作っていきましたね。「こういう感じで歌ってみてよ」みたいな。「Aメロのところは悪っぽく歌ってみてよ」とか。私、そういうことを言われるのがすごく好きなので、どんどんくれ!と思います。こう歌ってみてと言われることが大好きなんです。

--感覚的な言い回しでこういう感じと言われることが好きなんですか?
majiko:すごい嬉しいです。わからなかったら、「こういうことですか?」「それともこっちですか?」みたいなことで、けっこう話をして。それそれ!みたいな。現場はすごく楽しかったですね。1日で録ったので、すごく疲れましたけどね。

--どのくらいかかるんですか?
majiko:朝9時くらいから、夜の日付が回るくらいですかね。やっぱり、ドラムやブラスもいたので。全部その日のうちに録って、ボーカルは最後だったので。

--全部見ていて、それに声を乗せたんですね。
majiko:そうですね。

-喉を保ち続けるのが大変そうですね。
majiko:そうですね。けっこう大変でしたね。でも、そんなにかからなかったかな。いい感じの録り方をしたので。

『パラノイア』で好きなフレーズ
--この曲からも、ピックアップしたいフレーズをお伺いしたいのですが。一番気に入っているフレーズはどこですか?
majiko:2Aも好きだし、ラストのサビ前のところも好きだし。「さよならさえ追いつけないよ」というフレーズは、よく出たなと、自分で思いました。えへへ(笑)

--わかるようで、わからない感じですよね。感覚的にわかるんだけど、口で説明しろと言われたら、難しい。この絶妙な感じ。
majiko:絶妙な感じをつけたなと思いますけどね。

--その歌詞が出たときの状況とか、どういうイメージで書かれたのか、詳しく教えてください。
majiko:ここは、このときは本当に、やばいやばい出ない、みたいな感じで。もう、ずっと家の作業部屋にこもっていたので。ノイローゼ気味になりながら出た言葉ですね。追い詰められたほうが出てくる、みたいな。だいたい私は2Aに、今の言いたいことが出るんですよ。だいたい歌詞って、本当にそのときに思っていたり、何回も頭で繰り返していることが出てきたりしますね。別にそんなに大層な幸せを欲しがっているわけじゃないのにな~、みたいなことを思う機会があったんでしょうね。

--2Aに言いたいことが出てくるんですね。今後、2Aに注目ですね。
majiko:1Aに出たりしますから(笑)わからない(笑)超適当(笑)気分(笑)

--「うるさいので今日はもう家に帰りたいです…」良いですね(笑)曲というものに、こういうフレーズを入れるものなんだ、と。斬新だなと思いました。
majiko:こういうの、好きなんです。

--ここで曲が終わっていても大丈夫な気がするのに、そこからまだ続くんだと思いました。
majiko:そうなんです。ドラムのドゥン、ドゥン、みたいなふざけたビートが。

--本当にかっこいい。いっぱいいろんな人に聴いてもらいたいですね。
majiko:ありがとうございます。ぜひ。
『エスケイパー』は逃げる人
--最後に3曲目、『エスケイパー』ですね。この意味とは?
majiko:エスケイパーは逃げる人、かな。この曲はけっこう前に、H ZETT Mから頂いていていたので。jamさんというH ZETT Mチームの御用達みたいな作詞家の方と一緒に書かせてもらったんですけど。この曲を聴いたときに、曲の印象的は、なんか走っている疾走感みたいなものがあるという話をjamさんとして。どこから走っている?何に向かって走っている?みたいなことを話した上で、jamさんが基盤を作ってくださって、そこから私がこっちのほうが私の言葉っぽいみたいなところを変えていきましたね。

--最初の基盤を書いたのはjam。その前に、こういう方向で曲を作っていこうというのは、お二人で話し合ったんですね。
majiko:はい、一緒に話して。

--たしかに、疾走感がありますね。これは、絶対に走っている歌ですよね。
majiko:そうです。走っている、みたいな。超単純な動機なんですけど(笑)

--普通に走って、光を目指して、単純に明るい曲にもいけたし。でも、逃げているというふうに思ったのは、どういうところなんですか?
majiko:なんでだろう。エスケイパーって、jamさんがつけたんですよね。なんでだろう(笑)

--エスケイパーって造語ですか?
majiko:エスケイプっていう。エスケイプする人。パーって伸ばしたりしますよね。エスケイパーの歌詞の話をしているときに、jamさんに、「胎児がお母さんのお腹の中から出てくるときの苦しさってわかる?」みたいな話をされて。たしか、100mの道を、数センチのすごい管みたいなものに、全身で進んでいく苦しみに似ているみたいな。赤ちゃん超苦しいじゃん、みたいな。大人がやったら死んじゃうよ、っていうことは聞きましたけど。

--その話が、ここから出てきたんですね。
majiko:そうですね。jamさんにいろいろ聞きたいんですけどね。

--なんとなく、最後に、これ、明るくなっていくじゃないですか。それがちょっと意外でした。
majiko:そうですね。出口というか。

--「ここへおいでと笑う声」という、その声の対象が、どういうイメージなのか、どういう人なのか、良い人なのか、悪い人なのか、わからないまま1番が終わって。最後、結局、良い感じだった、みたいな。その展開も、物語を見ているみたいで面白いですね。
majiko:そうですね。

--「走る、転ぶ、走れ」の最後は「光光、光れ」じゃないですか。最初の「走る、転ぶ、走れ」って、誰から見た言葉なんですか?
majiko:本人じゃないですかね?自分に言い聞かせている感じだと、私は思います。

--捉える側、自分がどういうマインドで聞くかによって、変わりそうな感じの曲ですよね。
majiko:そうですね。
『エスケイパー』で好きなフレーズ
--majikoさんが一番好きなフレーズをお伺いさせてください。
majiko:「七転んで、八転んだ もう動きたくなんてないな 傷が痛んだ けどウラハラ ほんの軽傷で呵々大笑」ですかね。

--呵々大笑ってどういう意味ですか?
majiko:大笑いってことですね。思っている以上に、ぜんぜん大丈夫、みたいな。人間そんなに弱くないよ、みたいな感じです。

--ウラハラがカタカナになっているところが、またおしゃれですね。
majiko:おしゃれですね。

--勇気をもらえますね、このフレーズ。
majiko:嬉しいです。H ZETT M節も曲に出ているので、光栄ですね。

--さっきの『パラノイア』もそうですけど、間奏とかもドラムが印象的ですね。
majiko:元々、ドラムボーカルだったので。自分ではできないけど、要望はできるんじゃないかなという感じです。

--こういうのが良いというイメージができるんですね。
majiko:そうですね。デモでそれっぽいのを作って、ここはこうなっているけどもう少しこうして、みたいな。やっぱり、パソコンで作るのには限界があるので。そういう話ができるのは、すごい良かったなと思いますね。

-- majikoさんのライブを生で見たら、また、すごい、違う感覚で楽しそうですね。お客さんのノリ方はどんな感じですか?
majiko:お客さんは、個々、自由にのっている感じですね。頭を振っている人も3人くらいいるし(笑)。

--浮いている感じにはならないんですね。
majiko:そうですね。皆、優しいというか、私に似て根暗な人が多い感じなので(笑)。

--今後、7月17日にO-EASTでイベントで、アコースティックライブをやると思いますが、7月31日にはバンドを連れて音魂にも出演されますね。
majiko:夏にやりますね。私に一番似合わない。海の家ですね。夏とか。死んじゃうんじゃないか、みたいな(笑)

--夏は苦手ですか?一番好きな季節は?
majiko:苦手です。秋から冬にかけて。秋、春という中間ですかね。極端なところから。

--今回、メジャーファーストシングルが、majikoさんにとって、どんな1枚になったかということと。こんなライブにしたいなということを、最後にまとめで頂ければと思います。
majiko:今回のシングルは、私にとって、初めてのドラマ主題歌ということで。いろんな人が、きっと、初めて私の名前を知る作品なんだろうなとは思ってはいて。興味を持ってくれた人のために、私ってこういうのをやっていますみたいなものの導入になればな、とは思っています。ライブとかにも、遊びにきてもらいたいし。7.17は、the band apart荒井さんとかも出るので。けっこう、和気あいあいとするんじゃないかな。(荒井さんは)MCがはんぱなく面白いので。いろんな人と出会える場所でもあるので、頑張ろうと思います。ゆったり、まったりします。音魂はどうしよう(笑)夏味を出していきたいんですけどね。夏味のある選曲で挑みたいなとは思いますけど。

--夏ソングというのはあるんですか?
majiko:ないかな。ないに近い(笑)

--例えば、今回のシングルを聞いてmajikoさんのことを知った方に、一番おすすめしたい過去の曲は、何ですか?今回の曲入りなら、これを聞いておけ、みたいなものはありますか?
majiko:個人的に好きなのは、『ノクチルカの夜』とかなんですけど。それもジャズチックになっているので。『パラノイア』が好きな人は好きかな。

--ノクチルカってどういう意味ですか?
majiko:ノクチルカは夜光虫という意味です。自分で言ってはなんですけど、好きです。ムフフ、どやって感じ(笑)

--最後、UtaTenユーザーに一言、お願いします。10代、20代の女性がほとんどです。
majiko:UtaTenユーザーをご覧の皆様。初めましての方は初めまして。majikoです。これから、どんどん頑張っていこうと思いますので、ぜひぜひ、よろしくお願い致します。ウッ!
TEXT:愛香
PHOTO:橋本美波/愛香
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