ブルース・ディッキンソン「サラエボ
の叫び」が、ついにパッケージ化

ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン)『ドキュメンタリー映画「サラエボの叫び」』が8月1日にBlu-rayおよびDVDとして発売される。
『サラエボの叫び - SCREAM FOR ME SALAJEVO』は、1994年に戦火のサラエボで行った歴史的ライヴを再検証し、貴重なライヴ・フッテージとインタビューで綴るドキュメンタリー映画で、映画館の上映でも大盛況となったものだ。

サラエボは、1992年に勃発したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で瞬く間に戦場となり、多数の民間人や子どもたちが犠牲となる惨事が繰り広げられてしまった。そんな状況下ながら危険を冒し、ブルースはサラエボのステージに立つ。本作は、1994年12月14日、サラエボのボスニア文化センター(BKC)で歴史的ライヴが行われるまでの道のりを、ブルース本人や当時のバンド・メンバー、クルー、現地主催者、ファンなどが振り返る内容だ。

1993年にアイアン・メイデンを脱退し、ソロ・アーティストとして本格的な活動を始めたブルースは、アルバム『ボールズ・トゥ・ピカソ』(1994)に伴うライヴ公演の一環として、サラエボに赴いた。撃墜される危険性を考慮して空路は避け、陸路で現地入りしている。不可能といわれたサラエボ公演への旅路で流れる「ティアーズ・オブ・ザ・ドラゴン」「ロード・トゥ・ヘル」「イナーシャ」といったソロ・キャリアの軌跡を彩るナンバーは、サラエボの美しい風景や廃墟となった市街と相乗効果を成し、ソロとして発表してきた音楽に新たな光を当てる作品としても大きな意味を持つ。

「ただのライヴではなかった。バンドとオーディエンスが与えあう、特別な経験だった」とブルースが語るとおり、このドキュメンタリーでは、呼応する約千人の観衆とのエネルギーの交換でお互いを高めあうさまが収められている。21年の歳月を経てサラエボを再訪したブルースが、かつて同じ空間を共有したファンと再会し語らい合うシーンも、胸を打つものだ。日本盤には、特典映像として30分近くにわたるブルースへのインタビューも収録されており、サラエボ公演の思い出と、それが彼に及ぼした影響などが語られている。

写真:Milomir Kovacevic Strasni

ブルース・ディッキンソン(アイアン・
メイデン)『ドキュメンタリー映画「サ
ラエボの叫び」』

2018年8月1日発売予定
2016年サラエボ映画祭:観客賞・人権賞・特別審査員賞(ドキュメンタリー部門)受賞
シカゴ国際映画音楽祭・ゼニカ映画祭:最優秀ドキュメンタリー部門受賞
【Blu-ray】 ¥7,000+税
【DVD】 ¥6,000+税
※日本語解説書封入/日本語字幕付き

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