ACIDMAN 大木伸夫(Vo&Gu)

ACIDMAN 大木伸夫(Vo&Gu)

“全然別の空気が宿っている”―
6度目の日本武道館ワンマンに臨む
ACIDMANが語る武道館への想い

――“武道館をライヴハウスに変えにきました”と言うバンドはいるけど、そういう考え方とは全然違うんですね。

「そう。もっとライヴハウスに向いている曲ばかりだったら、そうなるかもしれないけれど、僕らの音楽は精神性の高い曲が多いから。もっと溶け込んで、大袈裟な話、神様がもしいるとして、神様だって僕らと同じ価値観を持っていなければ、僕らは生まれなかったんじゃないか?ぐらいの畏怖の念は感じつつも、僕らだって人生を生きているひとつの生命体なんだと。僕らにだって生き方として正しいものはあるんじゃないか。…そういう考えとでも言えばいいのかな。全体の流れは『“Λ”TOUR』と変わらないと思うんだけど、やっている僕らの気持ちも含め、観に来てくれるお客さんも全然違うものとして受け止めてくれるんじゃないかと思いますね」

――どんなライヴになるのか、さらに楽しみになってきました。ところで、大木さんはお客さんとしても武道館に足を運んでいらっしゃると思うのですが、お客さんとしての武道館の思い出は何かありますか?

「初めて武道館でライヴを観たのが、長渕剛さんの『LIVE JAPAN '93』。中学校3年生の時で、友達とふたりで行ったんだけど、埼玉から東京に行くことだけでも不安で。“九段下”なんて聞いたこともない駅で降りて、歩道橋を渡ってる時、長渕剛さんが道ばたで歌っているのが見えたんです。その頃、僕らは何の知識もなかったから、もうびっくりして、“長渕剛が歌ってるよ!”って歩道橋を駆け下りたら全然違ってて…。そっくりさんが10人ぐらい(笑)。そういう経験もさせてもらったのが武道館です」

――(笑)。ツアーファイナルではありますが、同時に21年目のスタートという意味合いもあるのではないでしょうか?

「それは意識しています。昨年、さいたまスーパーアリーナででかいフェス(ACIDMAN presents『SAITAMA ROCK FESTIVAL "SAI"』)をやらせてもらって、それが自分たちの足跡や足元を見せてもらえる場所になったんですよね。これからは自分たちで歩いていくだけなので、その21年目の形として、いい提示ができたらいいと思うし、もちろんどうなっていくかわからないけど、今のところ僕の思想は変わらないので、このままやっていくぞ!っていうひとつの決意表明の場所になればいいなと思ってます」

――武道館公演の模様が8月24日(金)にWOWOWで全曲ノーカットで放送されますが、どんなところが観どころだと?
「まだ、やってないから分からないけど、ちゃんと歌えて、清く正しく美しくやれてれば(笑)、どこを観てもらってもいいかな。生放送だととんでもないことを言ってしまったら取り返しがつかないけど、今回は生ではないからそこは安心してます(笑)」
取材:山口智男

『ACIDMAN LIVE TOUR “Λ”』

7月13日(金) 東京・日本武道館

■WOWOWライヴ放送日:8月24日(金)22:00
※番組詳細は、WOWOWオンラインにて「ACIDMAN」で検索!
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OKMusic編集部

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