カルト歌謡カルタ【き】山城新伍とメ
ルヘン・ギャルズ「キャンパス チョ
メ、チョメ」

いつまでも人々の心の片隅に残り続ける珍曲や迷曲たち。売れることを考えて作られたとは思えない破天荒な作品に、その時代の心の豊かさと歌謡界の度量の大きさを感じる。いまこそ、その真髄を継承すべく、魔法のカルタで拡散!

「キャンパス チョメ、チョメ」

1982年発表
歌:山城新伍とメルヘン・ギャルズ
作詞・作曲:たかみさなえ
編曲:伊豆一彦

「♪CHYOME CHYOME …ウッそお〜ォ!!」。曲の1・2番で共通して登場するフレーズ。メルヘン・ギャルズの黄色い声が印象的。一緒に歌う山城新伍は、映画会社の東映が行う新人俳優オーディション「東映ニューフェイス」の4期生(1957年)。先輩に2期・高倉 健、3期・里見浩太朗、後輩に5期・梅宮辰夫、6期・千葉真一と、錚々たる俳優が名を連ねる。二枚目からコミカルな役柄まで俳優として幅広くこなし、司会者・タレントとしても活躍。

「キャンパス チョメ、チョメ」は、メロディーに乗せて歌う箇所は冒頭だけで、大半は山城新伍とギャル達のおしゃべりで構成されている。女性関係が頻繁に取り沙汰された山城新伍らしい楽曲といえる。曲名にもある“チョメチョメ”は、クイズ番組『アイ・アイゲーム』(フジテレビ系列 1979年〜1985年放送)で、司会の山城新伍が出題文の伏せ字“××”を「チョメチョメ」と表現したことから生まれ、流行語となった言葉である。山城新伍の代名詞とも言える。

編曲を担当した作曲・編曲家の伊豆一彦は、音楽プロデューサーとして、中森明菜早見優などのアイドル歌手、水樹奈々田村ゆかりなどの女性声優を主に楽曲を提供。また、アニメーションの音響監督、ゲームの音楽監督・音響演出(サウンドデザイン)をはじめ、『法医学教室の午後』(1985年 監督:大森一樹 出演:菅原文太、紺野美沙子 他)などの映画音楽の監督を務めている。

解説・イラスト:はらめがね

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