【DPF 2018 クイックレポ】チリヌル
ヲワカ 一流にシンプル&ストレート
なロックンロール、DPFに響く

DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 チリヌルヲワカ
チリヌルヲワカ、『DEAD POP FESTiVAL』に初登場。まずは「カスガイ」「松の木藤の花」「アヲアヲ」と3曲立て続けにプレイし、「今この場所・この時間は、チリヌルヲワカです!」という空気を作る……と、よくわからないことを書きたくなるくらい、それまでと空気が変わったのを肌で感じた。国内屈指のロック・ベーシスト=イワイエイキチ(B)&ロック・ドラマー阿部耕作(Ds)の、「タイトとはまさにこのこと」と言いたくなるほど引き締まったリズムを、ユウ(Vo&G)の声がしなやかに、艶やかに、かつ力強く乗りこなしていく。
チリヌルヲワカ
チリヌルヲワカ
「どうも、チリヌルヲワカです。SiMさん、今日は、数あるバンドの中から、私たちを呼んでいただいて、ありがとうございます。SiMさんに接点のない私たちを、呼んでいただいたことと、私たち今、ツアー中なんですけど、この日はスケジュールがバッチリ合ったこと、奇跡が重なって、ここに立つことができました」と、ユウ。あ、句読点多めなのは、彼女のしゃべりのテンポを文字化するとそうなるためです。あと、接点なかったのにいきなり出演をオファーされたのは、単にMAHがこのバンドを好きだったからでは、と推測します。
チリヌルヲワカ
チリヌルヲワカ
「私たちにできることは、呼んだことを後悔させないことです」と、5月にリリースされたばかりの最新アルバム『ノンフィクション』から、軽やかな四つ打ちとバック・ビートが入り交じるダンス・チューン「極楽浄土」。そのリズムも心地いいが、ユウのギターのグルーヴィーな響きにも、耳を奪われる。
ラスト2曲は、イワイエイキチのベースがゴリゴリ響く「空想都市」と、チリヌルヲワカ屈指にファストでラウドで変幻自在な「ホワイトホール」。どちらの曲でも、ユウ特有のオリエンタルな響きの、美しいメロディが響く。「ホワイトホール」では多くの拳が掲げられた。なお、チリヌルヲワカは、SiMが9月に西日本を回るツアー『THE WEST END TOUR 2018』でも、5本のうち3ヵ所で共演することが決まっている。

文=兵庫慎司 撮影=Yasumasa Handa
チリヌルヲワカ

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着