【DPF 2018 クイックレポ】BLUE ENC
OUNT どこよりもここで歌いたかった
歌 4年越しの思いを届ける

DEAD POP FESTiVAL 2018【CAVE STAGE】  BLUE ENCOUNT
「SiMが4年前に新潟LOTSに呼んでくれました。RIZE先輩と3マンでした。怖くて楽屋に入れませんでした。そしたらJESSE先輩が出て来て『入らなかったら殺すよ』と言われました(笑)」
「その頃、メジャーデビューしたてで、どんな曲を作ったらいいのかわかんなくて、デビューしたばっかりなのにやめたいと思ってて。でもその日、SiMのライブのMCでMAHさんが……俺に言ったわけじゃないけど、『おまえがやりたいことをやれ、そうすれば付いて来てくれる人がいる』と言ってた。泣いた」
「その夜、新潟のホテルで曲ができた。その曲が今の俺たちを支えていて、聴いてくれた人も支えてるかもしれなくて……それを伝えたかったけど、そこからずっとSiMと対バンがなくて。MAHさんに失礼なこと言って嫌われたんじゃないかとすら思った(笑)。でも今日、やっと言える」
BLUE ENCOUNT

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5曲目「VS」が終わったあとのMCで、田邊駿一(Vo.Gt)は、以上のような話をした。で、ここまでは伝えたいことを言葉にできていたが、これ以降、脳内における感情の爆発で言語機能がショートしてしまったようで、言葉に詰まった挙げ句、「ああもう情緒不安定! でもいいだろたまには!」と開き直り、オーディエンスの拍手喝采を浴びる。
BLUE ENCOUNT

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「あの時無名だった俺らに、何もなかった俺らに、勇気をくれてありがとうございます。4年越しの思いを歌っていいですか? SiMがいたからできた曲を歌っていいですか?」という問いかけから突入した「DAY✕DAY」は、本当に感動的に響いた。そして「いつかSiMみたいに、今日出てるかっけえバンドみたいに、きみらを救ってみせるから、俺らを忘れないでください。BLUE ENCOUNTでした!」と歌われた「もっと光を」では、ブルエンのでっかい音に拮抗するくらいの大シンガロングが響いた。特に後半のブレイク部分の大合唱、何か神々しいものまで感じるほどだった。
ライブ終了後、ステージを離れ、後方へ引き上げて行く人たちの何人もが目頭を拭っていた。

文=兵庫慎司 撮影=kohei suzuki
BLUE ENCOUNT

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