【洋画】音楽好きなら観なきゃ損!音
楽をテーマとした名作映画と名曲たち
【洋楽】

皆さん、“音楽をテーマとした映画”は観たことがありますか?2016年『ラ・ラ・ランド』が一大旋風を巻き起こしたことが記憶に新しいですが、実は他にも名作がたくさんあるんです。

今回は、音楽好きならハマること間違いなしの名作映画を、作中で流れる名曲とともにご紹介。気になった作品があれば、ぜひ観てみてくださいね。
『あの頃ペニー・レインと』
【あらすじ】
厳格な親の元で育った主人公・ウィリアムは、姉のアニタに教えられたロックの魅力に取り憑かれ、ロックに関する記事を書き始める。彼の書いた記事が伝説のロック・ライターであるレスターに認められ、なんとローリングストーン誌で記事を書くことに。愛するロック・バンド「スティルウォーター」のツアーに同行することとなったウィリアムは、バンドを追う女の子たちの中にいた美しい少女、ペニー・レインに恋をする。
「Tiny Dancer」
この映画一番の名シーンと言っても過言ではないこの場面。ここでかけられているのが、エルトン・ジョンの「Tiny Dancer」です。気まずい空気が流れていたバスの中、みんなで歌を歌うことで次第に笑顔が咲いていく様子が描かれています。静かなピアノの演奏から始まるこの曲は、重厚なコーラス、そしてストリングが美しい名曲。この名場面に惹かれ、サントラを買ってしまう人が多いのも納得です。
『陽のあたる教室』
【あらすじ】
舞台は1965年のアメリカ。作曲の時間欲しさに高校の音楽教師となった主人公・グレンは、やる気の全くない生徒たちに「音楽の素晴らしさ」を伝えるべく奮闘していく。そんな中で生まれた、耳の聞こえない息子・コール、子育てを通じての葛藤。音楽は耳で聴くだけのものではなく、心で感じるものなのだと教えてくれる感動作。
「An American Symphony」
映画のラストで演奏されるのがこの曲。30年に渡り強い情熱を持って指導を続けてきた音楽教師の姿に、観た人は誰しも感動せざるを得ません。音楽の素晴らしさを再確認させてくれる名作です。
『School of Rock』
【あらすじ】
バンドをクビにされた挙句、ルームメイトにも追い出されてしまった主人公・デューイ。名門小学校で代用教員をしている友人・ネッドになりすました“ニセ教師”として働き始めると、ロックンロールを通じて生徒たちと交流を深めていくことに。ミュージシャンでもあるジャック・ブラックが演じる破天荒なロック教師の授業は、ロック好きの人必見。
「Zach’s Song」
映画の中では、クラシックギターの上手な男の子・ザックが書いたという設定であるこの曲。ロック教師・デューイと生徒たちによって演奏されるライブ・シーンには思わず心が動かされます。演奏は全て本人たちが行っているというのだから驚き。ロック好きにはたまらないパフォーマンスは、ぜひ映画を観て確認して!
『デトロイト・ロック・シティ』
【あらすじ】
ロック・バンド「KISS」のコンサート・チケットを必死に求める少年たちを中心とした青春コメディ。田舎町で暮らす高校生のホーク、ジャムたち4人組は、「KISS」の大ファン。楽しみにしていたデトロイト公演が間近に迫る中、「KISS」を悪魔の使者だと信じて疑わないジャムの母親に、大事なチケットを燃やされてしまう。奇跡的にラジオのプレゼントでチケットを入手した彼らは、デトロイトへと向かっていくが……。
「Detroit Rock City
ジーン・シモンズをはじめとする「KISS」のメンバーも出演しているこの作品。ラスト・シーンでは、伝説となった1978年コボ・ホールでの「ラブ・ガン」コンサートを再現したとのこと。映画のタイトルにもなっている「デトロイト・ロック・シティ」は、映画のためにロングVer.が再レコーディングされています。
『THIS IS IT』
【あらすじ】
2009年6月25日に急逝した、“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソン。彼の突然の死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルの様子を中心として収録されたドキュメンタリー。唯一無二のスターでありながら、進化することをやめなかったマイケル。彼のストイックさや周囲への謙虚さ、“キング・オブ・ポップ”の名に相応しい素顔の数々を捉えた作品。
「This Is It」
エンドロールで流れるこの曲は、マイケル・ジャクソンとポール・アンカによる共作。美しくしっとりとしたメロディーラインが涙を誘います。ジャクソンズのバック・コーラスが一層美しさを際立てていますね。同じくポールとの共作である「Love Never Felt So Good」も名曲です。
『はじまりのうた』
【あらすじ】
恋人のデイヴとともに制作した曲が映画主題歌に大抜擢され、イギリスからニューヨークへやってきたシンガーソングライターのグレタ。しかし、デイヴの浮気により彼と別れて、旧友であるスティーヴの元を訪れることに。スティーブは失意のグレタを励まそうとライブバーに連れていき、彼女を無理やりステージに上げる。グレタが歌っていたところに偶然居合わせた落ち目の音楽プロデューサー・ダン。ダンはグレタに一緒にアルバムを作ろうと持ち掛けるのであった。
「Lost Stars」
デイブと共に作った曲として流れるのがこちら。グレタを演じたキーラ・ナイトレイの歌声は、女優の片手間であるとは思えないほどのクオリティ。切なく、かつ優しく囁くような歌い方がメロディーにぴったりです。そして注目するべき点は、元・恋人のデイブ役を演じたのがMaroon5のアダム・レヴィーンということ。アダムVer.の「Lost Stars」は、映画のラストのライブ・シーンで聴くことが可能。「映画である」ということを忘れてしまうほどの圧倒的なパフォーマンスは必見です。
『ONCE ダブリンの街角で』
【あらすじ】
『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督の第1作目。ダブリンのストリート・ミュージシャンである一人の男と、彼に話しかけた一人の女性シンガー。彼女にピアノの才能があると気づいた男は、自分の楽曲を彼女と共に演奏してみることに。音楽を通して惹かれ合う二人のラブ・ストーリーがロマンチックな作品。低予算映画ながら口コミで広まり、世界中で大ヒットを記録したことでも知られています。
「Falling Slowly」
主題歌である「Falling Slowly」は、第80回アカデミー賞オリジナル歌曲賞を受賞した名曲。映画内の二人の素朴さ、純粋さ、輝きをそのまま曲にしたような一曲です。ストリート・ミュージシャンである男を演じたのはアイルランドの実力派バンド、ザ・フレイムスのボーカルであるグレン・ハンサード。ピアノの才能のある女性移民を演じたのは、チェコのシンガーソングライターであるマルケタ・イルグロヴァ。二人の寄り添うような歌声が心地良いです。
『シング・ストリート』
【あらすじ】
ジョン・カーニー監督の半自伝的作品。大不況に置かれた85年のアイルランド、ダブリンが舞台。父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまった少年・コナーにとっての唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に、MVをテレビで見ることだった。ある日、街で見かけた少女ラフィナに心を奪われ、自分のバンドのMVに出演しないかとラフィナを誘ってしまう。コナーは慌ててバンドを結成し、MVを作るべく猛特訓を開始する。
「Drive It Like You Stole It」
映画の中盤頃、学校の体育館にてMVを撮影するシーンで流れているのがこの曲。このMV撮影シーンは、映画内でかなり重要なスパイスとなっています。主人公の描く未来、目の前に横たわる現実を巧みに表した名シーンは、ぜひ実際に映画を観てご確認を。
『セッション』
【あらすじ】
ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年・ニーマン。そんな彼の前に現れた鬼教師・フレッチャーの指導は、スパルタの領域を超えたものであった。次第に狂気を帯びていくレッスンと、必死に食らいついていったその先にあるものを描いた作品。
Caravan
映画のラストで演奏されるのがこの曲。ラストのライブ・シーンはかなりの完成度。この場面を観るためだけに映画を観ても良いと言えるほどの、まさに圧巻のパフォーマンスが繰り広げられています。主人公・ニーマンから、鬼教師・フレッチャーへの“音楽”による復讐劇は、一秒たりとも目が離せません。
『ラ・ラ・ランド』
【あらすじ】
『セッション』で一躍有名となったデミアン・チャゼル監督が描くラブ・ストーリー。何度オーディションを受けても落ちてばかりの女優の卵・ミアと、自分の店を持ちジャズを思う存分演奏したいと願っているピアニスト・セバスチャン。互いの才能と夢を通して惹かれあっていく二人の恋を、ロマンティックかつドラマティックな歌とダンスと共に繰り広げたミュージカル映画。
「Another Day of Sun」
観客の心を一瞬にして盗むオープニング・シーンでかかっているのがこの曲。明るく跳ねるようなメロディーが魅力的ですが、ミアとセバスチャンの行く末を想像させるような少し切ない歌詞にも注目してみると面白いかも。
『ベイビー・ドライバー』
【あらすじ】
幼い頃の事故の後遺症で、耳鳴りが鳴り止まない主人公・ベイビー。音楽を聴くことにより耳鳴りが消え、天才的なドライビング・テクニックを発揮することのできる彼は、犯罪者の逃走を手助けする「逃がし屋」として働いていた。ある日、運命の女性・デボラと出会ったベイビーは、逃し屋の仕事から足を洗おうとするも、犯罪組織のボスであるドクに脅され、再び強盗に協力することとなってしまう。
「Bellbottoms」
冒頭のカーチェイス・シーンで流れているのがこの曲。このオープニング・シーンは全てが100点と言っても良いほどの名シーン。音楽が好きならハマらないわけがない!と言っても過言ではありません。音楽とモーションの連動をここまで巧みに利用した映画は他にないのでは?「Bellbottoms」だけでなく、映画内で流れる音楽全てが最高です。
どれも名作ばかりの音楽映画。観てみたい作品はあったでしょうか?
サントラを買って、世界観にどっぷり浸かってみるのも楽しいのが音楽映画の良いところ。ぜひお気に入りの作品を見つけて、作中で流れる名曲の数々に酔いしれてみてください。

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