超巨大没入空間「チームラボ プラネ
ッツ TOKYO DMM.com」、東京・豊洲に
2020年まで期間限定オープン

2016年に東京・お台場で開催し、6時間以上待ちのまま47日間で幕を閉じた「DMM.プラネッツ Art by teamLab」を進化させた、チームラボの超巨大没入空間「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」が、東京・豊洲に、2018年7月7日から2020年秋まで2年間限定でオープンする。

今回オープンする「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」では、「DMM.プラネッツ Art by teamLab」より大幅に進化した、
・光の宇宙空間が全方位に無限に広がる「The Infinite Crystal Universe」
・巨大なドーム空間の作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」
・無限に広がる水面の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」
のほか、新しい巨大な没入空間の作品として、
・有機的に動き続ける、無数の浮遊する光の球体に埋め尽くされた「変容する空間、広がる立体的存在 - 自由浮遊、3色と新しい9色」
を展示。総敷地面積10,000平米の空間内に、超巨大な没入型作品群が広がる。
チームラボプラネッツは、チームラボが長年取り組んできた「Body Immersive」というコンセプトの、身体ごと作品に没入し、自分の身体と作品との境界を曖昧にしていく、超巨大な身体的没入空間の作品群からできている。
「Body Immersive」とは、デジタルテクノロジーによって作品とそれを媒介するキャンバスが分離され、キャンバスを変容的なものにすることができることによって、もしくは、連続した動的なふるまいによる視覚的錯覚によって、身体ごと作品に没入させることができるという考えだ。それによって人々は身体と作品との境界が曖昧になり、自分と世界との関係を考え直すきっかけになるのではないかと考えている。そして、ひとつの世界が自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んだ連続的なものとなり、自分と他者との関係が変わっていくのだ。
The Infinite Crystal Universe
The Infinite Crystal Universe teamLab, 2018, Interactive Installation of Light Sculpture, LED, Endless, Sound: teamLab
点描は点の集合で絵画表現を行ったものだが、これは光の点の集合で立体物を創っている。本作品は、光の立体物の集合体によって表現された宇宙空間が、全方位に無限に広がるインタラクティブな作品である。
人々が自身のスマートフォンから宇宙の構成要素を投げ込むことで、この空間は創られていく。それぞれの呼び出された世界は互いに影響を受け、また、人々の存在にも影響を受ける。
この作品は人々によって刻々と創られていくことによって、永遠に変化していく。
Floating in the Falling Universe of Flowers
Floating in the Falling Universe of Flowers teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡っている、生命の宇宙が空間に広がっている。寝転ぶ、もしくは、 座ってしばらくいると、やがて身体は浮遊し、世界と一体化していくだろう。
人々は自分のスマートフォンで蝶を選択し投げ込むと、生命の宇宙に蝶が舞う。作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。
花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて花を散らせ、枯れて、死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を永遠に繰り返し続ける。今この瞬間の空間は、二度と見ることができない。
人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity
Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and People - Infinity teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahash
無限に広がる水面に鯉が泳いでいる。人々は水の中に入り歩く。鯉は水の中の人々の存在に影響を受け、また他の鯉の影響を受けながら泳ぐ。そして、鯉は人々にぶつかると、花となって散っていく。人々の存在に影響を受けて泳ぐ鯉の軌跡によって、線が描かれていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
変容する空間、広がる立体的存在 - 自由浮遊、3色と新しい9色
Expanding Three-dimensional Existence in Transforming Space - Free Floating, 12 Colors teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahash
空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている。人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から3次元方向に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。色の変化の中で、空間は球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。
各球体が自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体として光のふるまい(球1つを1ドットと考えた3次元的な映像表現)は維持される。そのため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は衝撃を受けた球体を中心として球状に光が広がっていく。そして、その立体的な存在の構成要素である球体の物理的な位置は自由であるため、人々は立体的な存在として認識しつつ、球体をかき分け、その立体的存在の中に入っていく。
浮遊する球の集合による空間の形状は、人々がふるまい(押しのけたりぶつかったり)によって変化する。また、上空のファンによる風と気圧変化によっても、空間の形状を変えていく。
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に季節の色の名前がついていた。球体は、新たな色である9色(水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ)と、青、赤、緑の計12色の色に変化していく。
坂の上にある光の滝
Waterfall of Light Particles at the Top of an Incline teamLab, 2018, Digital Installation
四国の山奥にある自然の滝を使った作品「光の滝 - 四国の山奥」(2016-2017)が原型である。
滝(水の粒子)のみに光を当てることによって、輝く粒子が流れ落ち、光の粒子による滝ができる。そして、その輝く滝の光が周囲を照らす。
暗闇の中輝く粒子は、残像効果により光跡を残し、空間上に線を描く。その光跡の線の集合で光の滝が生まれる。
冷たい生命
Cold Life teamLab, 2014, Digital Work, 7 min 15 sec. (loop), Calligraphy: Sisyu
本作品は「生命は生命の力で生きている」(2011年)の表面を剥がし、その構造を明らかにしている。
コンピュータでは、三次元の物体の形状を網目状の線の構造で記述された抽象的で高次の情報で表現される。三次元で描かれているものは、その表面を剥ぐと網目状の線の集合でできている。表面を剥いだ状態、つまり構造で記述された抽象的で高次の情報の状態のままで表現している。
自然の恵みも脅威も、そして文明の恵みも脅威も、連続的でつながっている。どこかに絶対的な悪意が あるわけでもなければ、かといって綺麗ごとでもすまされない。わかりやすい解などないし、感情すら整理できないかもしれない。それでも、あらゆる状況においても“生きる”それを全部肯定したい。生命はうつくしい。
チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書『空書』。書の墨跡が持つ深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、蝶や鳥、花などの動植物が宿り、移り変わる季節とともに生命の営みを表現した。「山川草木悉皆成仏(生きとし生けるものすべてに仏性はやどる)」から、禅においては何ものにも囚われる事のない、自然でありのままの姿こそが仏であると考える。現代に生きる我々の考える生命の心をかたちにした。
やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、 空間は他者の身体である
Soft Black Hole - Your Body Becomes a Space that Influences Another Body teamLab, 2016-2018, Sound: Hideaki Takahashi
歩こうとすると、足が沈み込む。空間自体が、人々の身体の重さに影響を受け変化する。そして、人々の身体は変化する空間に影響を受ける。人々は互いに空間を通して、それぞれの影響を受け合う。あなたの身体は空間を変化させ、そして、 その空間は他者の身体を変化させる。
固い平面で囲まれた現代の都市生活では、身体を意識しなくても生活できる。そのため、身体を忘れてしまっている。本来、自然の森には平面は存在しない。普段忘れてしまっている身体を強く意識させ、自分が身体の塊であることを気付かせる。

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