バンド・ceroの生み出す音楽の虜にな
るリスナーが増殖中!

新アルバムを発売し、今最も勢いのある
バンド、それがcero!

NEWアルバム「POLY LIFE MULTI SOUL」を発売し、ますます目の離せないバンドになったcero。彼らの生み出す音楽にリスナーたちは酔いしれていることでしょう。というわけで今回は大注目バンドceroの魅力に焦点を当てて進めていくことにします。

先日Zepp Divercityで行われたライブも大盛況に終わった、彼ら。私たちの心を引き付ける理由は何なのでしょうか!

都会的なサウンドが魅力の3人組

左から→荒内 佑,髙城 晶平,橋本 翼

2004年に髙城 晶平,荒内 佑,橋本 翼の3人で結成されたcero。3人それぞれが作曲、アレンジ、プロデュースを手がけ、サポートメンバーを加えた編成でのライブ、楽曲制作においてコンダクトを執っているという音楽的才能者の集まりというわけ。

バンド名の”cero”はContemporary Exotica Rock Orchestra.の略称で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の一節である「やさしいセロのような声」から拝借しているようです。また、その一字ずつに言葉を当て嵌め意味を持たせることで音楽の方向性と幅を見い出し今まで活動をしているんです。(wikiを参照:cero)

そして、個人的に評価したいのは、2007年鈴木慶一(moonriders)の耳にとまりプロデュースを受け、その後、坂本龍一のレーベルcommmonsより発売された「細野晴臣 strange song book -tribute to haromi hosono 2-」収録の鈴木慶一「東京シャイネスボーイ」に参加しているという点です。日本のシティーポップを引っ張ってきた方たちとの制作活動を経たことで今の彼らの音楽には厚みがあるのかもしれません。

ceroの魅力とは…?

cero / Orphans【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

日々、さまざまなアーティストが出ては消える音楽業界。今の音楽シーンで生き残っているだけで彼らの魅力はリスナーに届いているかと思いますが、あえて言葉にするならやはり”多彩でジャンルレスな音楽”という言葉に集約できると思います。
上記のyoutubeは彼らの人気曲でもある「Orphans」ですが、音色がかなり多彩ですよね。

彼らの音楽は一度聴いただけでも、さまざまなサウンドの影響を受けていると感じることができますし、サウンドのエッセンスはブラックミュージックやヒップホップ、日本のロックサウンドから歌詞は小沢健二のようなキャッチーさやふと日常を考えさせられるものばかり。そんな古今東西の音楽をちりばめた楽曲づくりは彼らにしかできないものではないでしょうか。

またceroの作り出す音楽はどこか私たちの日常とリンクすることがあります。例えば、停電が起きたり(大停電の夜に)、大洪水が起きたり(大洪水時代)、家出の計画を立てる女の子とその家出に付き合う男の子の関係性だったり(Orphans)。私たちが暮らしている世界と彼らが生み出す世界はいつもリンクしていて、私たちが生活する日常と寄り添ってくれるアーティストだと感じています。

聴いていて心地のいい音楽はたくさんあるけれど、ceroのサウンドはそれとは一味ちがう。今の時代に逆らわず私たちと同じ歩幅で歩いてくれるそんな音楽なんですよ!

雨の夜に聴きたいceroのオススメ曲3選

なぜ雨かというとたまたまこの原稿を書いている今が雨が降っているから。梅雨は嫌ですね…。
というわけで、筆者の独断と偏見でオススメ曲をご紹介していきますよ!

最新アルバムに収録! 魚の骨 鳥の羽

cero / 魚の骨 鳥の羽根【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

最新アルバム「POLY LIFE MULTI SOUL」に収録される「魚の骨 鳥の羽根」。この音楽的にもMV的にも実験的な楽曲は憂鬱な雨の夜にピッタリかなと。ラテンのノリのようなサウンドからスタートしテンションは急上昇。かと思えば難解な曲の流れとエレクトリックなサウンドが後からやってくる…。正反対なサウンドを融合させた楽曲は雨の憂鬱さを吹き飛ばしてくれること間違いなしです!

夏の夜に聴きたい気もする…。Summer
Soul

cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

3rd アルバム「Obscure Ride」に収録されている「Summer Soul」は蒸し暑い梅雨の夜に聴きたい1曲。この楽曲も多彩な彼らの魅力が全面に出ていて、心地のよい気分にさせてくれます。HIPHOPのエッセンスもありながらフルートで全体を締めるというか、私たちでは想像できないような曲の作りは”流石”の一言です。HIPHOP、J-POPなど各ジャンルの良いところ詰め込んだ美味しい幕の内弁当みたいな…(笑)。そんな印象の楽曲です。

部屋を真っ暗にして聴きたい! 大停電
の夜に

cero / 大停電の夜に【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

1stアルバムに収録されている「大停電の夜に」は部屋を暗くして雨の音と一緒に聴きたいそんな曲。「普通の会話を愛している」のリリックが筆者は好きなんですけど、ceroの歌詞は物語のようで読み物として十分成立すると思うんです。でもそこに彼らのサウンドがプラスされることによって、歌詞が10倍にも20倍にも価値を上げるんですよね。この楽曲もそうで、試験的なサウンドに分かりやすいリリックが合わさって曲の存在価値をあげている。曲を聴き終わった後にはまるで一冊の小説を読んでいるかのような錯覚に陥っている、パーフェクトな楽曲ですね。


さまざまな角度から音楽界を賑わせるであろうcero。フジロックフェスティバルなどのフェスにも参加予定なので一度ご覧になってみてはいかがでしょうか? 今年の夏は彼らのサウンドで乗り切っていきましょう! さあ! チケットを買ってライブ会場に急げ~!!


cero公式HP:http://cero-web.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/cero_info
公式Instagram:https://www.instagram.com/cero.official/

バンド・ceroの生み出す音楽の虜になるリスナーが増殖中!はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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