本当はAKBヲタのモー娘。生田衣梨奈
が愛されるのはなぜか？

　問題です。モーニング娘。14'の中に「世界一のアイドルを目指してる」メンバーがいます。さて、いったい誰でしょう。今日もかわいい道重さゆみ、上昇志向が誰よりも強い鞘師里保…はい消えました。正解は生田衣梨奈です。
　知らない人のために、生田衣梨奈について説明しますね。2011年に9期オーディションに合格し、モー娘。に加入。
　しかし程なくして、地元・福岡のAKB握手会に並んでたことが、過去のテレビ映像にて発覚。その映像は前々からYouTubeに上がっており、もともとは「大島優子が好きすぎて泣いてる女がいるww」とAKBヲタの間では有名な動画でした。
　その後「あれ、これ生田じゃね？」とコメントする者が出現。結果、「（優子が）超優しかったです…」と泣いてるのが生田だとバレてしまいました。さらに最近では、その生田を見ながら笑ってる隣の女が、HKT48の本村碧唯だということが判明。トリプルの奇跡を起こしたコチラの映像は、中国の動画サイトで今も見られます。

　そんな生田ですが、Twitterのアカウントもファンに見つかるハメに。それがなんと背景画像がノースリーブスだらけ！　目も当てられないほどの、生粋のAKB48オタクだったのです。このままではまずいと思ったのか、「昔からモーニング娘。が大好き」という設定を自らに強いるようになります。そして（あまりよく知らない）新垣里沙のオタクだと公言。新垣里沙が卒業するまでの間、（ビジネスオタクだけど）モーヲタを演じきってみせました。
　生田には、なんと『おはスタ』のおはガールとして活動していた時期もあるのです。今でいう、なつみ、ゆうな、ひなこのおはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!…。その超絶かわいい一派に、あの朴訥フェイスの生田がいたなんて、今考えても衝撃が走ります。とはいってもやはり完全なる場違いではありましたが、不慣れな（普段は標準語だけど無理してるみたいな？）博多弁を駆使して、なんとか乗り切りました。

　その『おはスタ』での生田は、心もとないというか、脳みそまで言語が到達する前に喋ってるというか、一言一言に心がこもってませんでした。メディアの操り人形かのようです。アハハと笑っても、目が完全に死んでて恐ろしかった…。しかし生田の本性は、あの死んだ目の中にあるような気がするのです。
　いくつか理由があります。AKBが好きだという自分を隠しているから。本当はオタクなのに無理してアイドルぶってるから。ビジネスで博多弁を使ってるから。さして好きじゃない譜久村聖と〝ぽんぽんコンビ〟を組んでるから。
　生田は数多くの嘘を胸に抱き、底の見えない虚無感の中で生きています。無邪気にはしゃぐ他メンバーと違い、一人真理を見据えてるといってもいいでしょう。今僕らが目にする生田はかりそめで、真の姿は闇のヴェールによって包み隠されてます。生田が本心を曝け出すとき、それは生田自身がアイドルという冠を下ろす事を同時に意味するというわけです。

　目が死んでる以外の生田は、どういうわけか怯えた表情をしてますが、これは「私はアイドルじゃない…。ここのステージに立つような人間じゃないの！」と自問自答を繰り返している状態なのだと推測できます。生田の中では、まだまだ素人がそのままアイドルを名乗ってる状態なのでしょう。
　しかし生田はそこから脱却すべきではありません。無理矢理やらされてる感は、アイドルにとって大事な要素ともいえます。是非とも今のまま、「本当はAKBが好きだけど、モー娘。を演じきってる私」を貫いて欲しい。「世界一のアイドルを目指す」その発言の真意は、「目指してるうちが、本当の意味でのアイドルとはいえないか」…そんな生田流の皮肉なのかもしれません。

（文・編集部）

オススメCD：『わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団(A) [Single, Maxi]（UP-FRONT WORKS）／モーニング娘。