川谷絵音が新レーベル「TACO RECORD
S」ローンチ 第一弾リリースはゲス
の極み乙女。新アルバム

ゲスの極み乙女。が、8月29日(水)にリリースする4th Full Album『好きなら問わない』の通常盤CDジャケット及びCD収録曲が発表となった。
ネオン管で作られたパチンコのようなゲーム機が一面に写し出されたインパクトのあるジャケットは、”死んだらJ-POPが困る人”ことCentral67の木村豊がアートディレクターを担当している。アルバムには、配信中の新曲「オンナは変わる」「もう切ないとは言わせない」、TVアニメ『中間管理録トネガワ』のオープニングテーマに決定している「颯爽と走るトネガワ君」など全13曲が収録されるという。
さらに、川谷絵音がワーナーミュージック・ジャパン内に新レーベル「TACO RECORDS(読み:タコレコーズ)」を発足することが明らかになった。記念すべき第一弾リリースは、前述のゲスの極み乙女。『好きなら問わない』となる。
TACO RECORDSのレーベルロゴはichikoroのイラストも担当しているイラストレーター上田バロンのデザインによるもので、POPでかつオリジナリティ溢れるイラスト・ロゴに仕上がっている。また、全国ツアーも発表されたので、気になる人は公式サイトをチェックして欲しい。
タコレコーズ
また、yahyelのメンバーとしても活動をしている映像作家の山田健人監督と初タッグを組んだ「オンナは変わる」のミュージックビデオも公開された。ワンカットで撮影されたこのMVは、息を呑み・目を奪われる傑作の映像となっており、山田健人監督 ✕ ゲスの極み乙女。の融合により曲の世界観が見事に表現されている。

■山田健人監督 コメント
男女の移りゆく関係をワンカットの中に密閉しました。
子供のころ夢に見た砂の城も、時が経てば儚い幻想。
本番一発撮り、現場の全員がライヴした映像の中でまさに生きている楽曲をお楽しみください。

また、彼らが6月22日、東京・NHKホールで開催したワンマンライブ『ゲスの極み乙女。6th Anniversary live「乙女は変わる」』の、ライブレポートも到着した。
ゲスの極み乙女。6th Anniversary live「乙女は変わる」ライブレポート
バンドの結成6周年を記念して行われたこの日のライブでは、様々な演出が盛り込まれた特別な一夜となった。中央に吊るされたスクリーンが上がるとステージにメンバー4人が現れ、客席から大歓声が起こる中、「ラスカ」でライブがスタート。「私以外私じゃないの」ではステージ後方の段上に白い衣装の5人のダンサー、さらにステージ前方にも黒い衣装のダンサーが登場し、コンテンポラリーなダンスでオーディエンスを魅了する。続く「無垢な季節」でも一人残った黒い衣装のダンサーと川谷絵音が絡み、演劇的な演出が通常のライブとは異なる雰囲気を醸し出していた。
ゲスの極み乙女。(撮影:猪俣 晃一朗)
MCでは2012年の5月12日に初めて4人でスタジオに入り、下北沢のパスタ屋でちゃんMARIのトートバックに書かれていた「ゲスの極み乙女。」をバンド名にすることにしたという結成秘話を改めて披露。川谷が「当時はギャグみたいな曲とか不満を言ってる曲、悲しい曲が多かったけど、前向きな新曲ができました」と言って披露されたのは、5月12日に配信が開始された「もう切ないとは言わせない」。印象的なアルペジオから始まり、メロディーの良さが光る曲だが、間奏ではメンバー個々のプレイヤビリティの高さも際立ち、まさにゲスの極み乙女。ならではの一曲だ。
ゲスの極み乙女。(撮影:猪俣 晃一朗)
中盤の「煙る」では曲の最後で川谷が大量のスモークに包まれ、一時姿を消すも、次の「ルミリー」では「もう切ないとは言わせない」のミュージックビデオで着用しているスーツ姿で再登場。そのまま「サイデンティティ」を歌い上げるも、またしてもステージからいなくなり、今度はスクリーンに楽屋で休むマスクをした川谷が映し出される。
えつこがマイクを渡しに行き、「某東京」の演奏がスタートすると、川谷は楽屋から誰もいないロビーへと一人歩きながら歌う。
ゲスの極み乙女。(撮影:猪俣 晃一朗)
そして、客席に現れた川谷がボイスパーカッションをしながらフロアを歩くも、実はこれは偽物で、正体はラジオで共演した際に背格好が似ていたというお笑い芸人・新作のハーモニカの藤田隼人。ひらめきを次々に具現化してしまう、こうしたユーモラスな演出も非常にゲスの極み乙女。らしい。
ゲスの極み乙女。(撮影:猪俣 晃一朗)
「猟奇的なキスを私にして」や「両成敗でいいじゃない」といった人気曲で終盤を大いに盛り上げると、川谷が改めてオーディエンスに感謝。また、今日会場に来ているという両親に向け、「産んでくれてありがとう」と告げると、他のメンバーも次々と親に感謝するという微笑ましい一幕も。
最後は「一番尖ってた頃に書いた曲ですけど、今の僕は柔らかい心持ちでやります」と「キラーボール」を披露し、熱気の中で本編が終了した。
アンコールで川谷はニューアルバムについて「すっごいいい」と何度も繰り返し、「このアルバムを作って、このバンドをやってきてよかったなってホントに思いました」と話すと、その中から”過去最高難易度”という「オンナは変わる」を初披露。アップテンポのファンキーな曲に、水色のレオタードを着たダンサーも加わり、華やかにステージを彩った。
さらに川谷は昨年の活動再開ライブでオーディエンスに救われたこと、「聴いてきた音楽がこんなに同じ人とは会ったことがなかった」という米津玄師とのエピソードなどを語り、「ずっとこの曲が僕の中にある」と、この日のラストナンバーとして「だけど僕は」を熱演。鳴り止まない拍手に肩を組んで応え、ステージから去って行くメンバーの表情は実に晴れやかだった。
ゲスの極み乙女。(撮影:猪俣 晃一朗)
「乙女は変わる」@NHKホール
●日時:2018年6月22日(金)
●場所:NHKホール
●セットリスト
1 ラスカ
2 戦ってしまうよ
3 私以外私じゃないの
4 無垢な季節
5 crying march
6 ロマンスがありあまる
7 いけないダンス
8 もう切ないとは言わせない
9 オトナチック
10 心地艶やかに
11 煙る
12 ルミリー
13 サイデンティティ
14 某東京
15 ドレスを脱げ
16 猟奇的なキスを私にして
17 両成敗でいいじゃない
18 キラーボール
Encore オンナは変わる
Encore だけど僕は

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