ブロードウェイミュージカル『コーラ
スライン』真矢ミキ出演の特別番組が
放送決定! 公演の演出・振付・再編
成を務めるバーヨーク・リーのスペシ
ャルインタビューも到着

2018年8月15日から東急シアターオーブにて上演される、LION presents ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』来日公演2018 の魅力を伝える特別番組の放映が決定された。本番組は『真矢ミキの夢に挑んで ~人生を変えたコーラスライン~』と題し、来日公演のオフィシャルサポーターである女優の真矢ミキがその魅力や見所に迫った内容で、7月7日(土)15:30~16:00 TBSにて放映される予定だ。
また、8月からの7年ぶりの来日公演を前に本作のコニー役オリジナルキャストであり、今作では演出・振付・再編成を務めるバーヨーク・リーからのスペシャルインタビューも到着した。
ーー『コーラスライン』の生みの親である演出家・脚本家のマイケル・ベネットは、どんな方でしたか?
私たちがダンススクールで出会ったのは10 代の頃でした。数年後『Here’ s Love』(1963 年)というブロードウェイのショーでダンサーとして共演した時、彼は二十歳前後というキャリア初期なのに「ダンサーとしてはやりきった。自分は演出家・振付家になる」と決意していたんです。とても驚いたけど、同時に誇らしくて嬉しかった。ダンサーは振付家と切っても切り離せない関係ですが、私たちマイケルの仲間はその時点で、今後ずっと創作をともにできる「同世代の振付家」に出会えたんですから!その証拠に、あれから50 年以上経つ今も、私は彼の作品とともに人生を歩んでいるんです。
ーー『コーラスライン』創作初期のお話をぜひお聞かせください。
(テレビやロック音楽などポップカルチャー隆盛期である)70 年代当時、ブロードウェイミュージカルは瀕死の状態だと言われていました。ダンサーが多く雇われるような昔ながらの大規模なミュージカルは、予算の関係で敬遠されていたんです。そんな時、マイケルが「その話をしたいんだ。僕たちダンサーの生きざまを未来につなげるために」と、ダンサー仲間を集めたトークセッションで口火を切り、自分のダンサー人生について語り始めたんです。
ーーそれが作品の原点になったんですね。
ええ。ダンサーを夢見た子供時代、キャリアのこと、家族のこと、現在や未来への悩み……。1 日がかりのとりとめのない、気心のおけない仲間だけが集まった私的な会話の連続でした。「これが本になるか、映画になるか、芝居になるかは分からないけど、何かの形にして残したい」とマイケルは言い、オフ・ブロードウェイのパブリックシアターに企画を持ち込んだんです。私も彼の振付助手としてその場にいて、自分の若い頃の話をしました。それがそのままコニーのエピソードになったんです。
ーー『コーラスライン』では、マイケル・ベネットが手がけた構成・演出・振付はもちろん、楽曲もとても心を打ちます。
マーヴィン・ハムリッシュが最初に書き下ろした“What I Did For Love”を聴いた時、崩れ落ちそうになるほど胸が震えました。これこそ、俳優でありダンサーである私たちの真髄で、生きる目的でもある。あの曲は、その想いを見事に表現してくれています。“At the Ballet”も作品のターニングポイントになった大切なナンバーです。当初は「ミュージカルプレイ」と銘打たれ、ダンサーが語ったさまざまなエピソードの羅列にすぎなかった『コーラスライン』の原型が、あの曲の誕生とともに「ミュージカル」としての高みへ昇華したんだと、マーヴィンとマイケルはよく話していました。
ーーそして、1975 年にニューヨークで誕生した伝説のミュージカル『コーラスライン』が、43 年の時を経た2018 年に7 年ぶりの再来日を果たします。
これまで日本で多くの作品に関わってきたので、私にとって日本は第二の故郷。『コーラスライン』を愛してくださる皆さんや、若い世代の観客にこの作品を観ていただけるのは本当に幸せです。『コーラスライン』はブロードウェイミュージカルの歴史の一部。ですから初演の設定を変えることなく、当時のままのエネルギーを、次世代のダンサーたちのからだとこころを通して、皆さんにお伝えしたいと思います。
『コーラスライン』は、世界中どこでも、いつの時代でも、観客の皆さんのこころを震わせることのできる作品だと思います。それはきっと、「夢を叶えようとすることの苦しみと喜び」は誰しもに共通する感情だから。夢を追い続けることは、人間のさがなのでしょうね。私はそう信じています。
さらにバーヨーク・リーが出演したNHK「奇跡のレッスン」3時間スペシャル、ミュージカル編の再放送も決定した。名門演劇部の高校生に『コーラスライン』を指導する模様が3夜に分かれて放送される。

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