川谷絵音が新レーベル「TACO RECORD
S」発足。第一弾作品はゲスの極み乙
女。ニューAL

ゲスの極み乙女。が、6月22日に東京・NHKホールにてワンマンライブ<ゲスの極み乙女。6th Anniversary live「乙女は変わる」>を開催した。

◆ゲスの極み乙女。ライブ 画像

バンドの結成6周年を記念して行われたこの日のライブでは、様々な演出が盛り込まれるとともに、8月に発売されるニューアルバム『好きなら問わない』からの新曲が初披露されるなど、アニバーサリーライブらしい特別な一夜となった。

中央に吊るされたスクリーンが上がるとステージにメンバー4人が現れ、客席から大歓声が起こる中、「ラスカ」でライブがスタートした。「私以外私じゃないの」ではステージ後方の段上に白い衣装の5人のダンサー、さらにステージ前方にも黒い衣装のダンサーが登場し、コンテンポラリーなダンスでオーディエンスを魅了する。続く「無垢な季節」でも一人残った黒い衣装のダンサーと川谷絵音が絡み、演劇的な演出が通常のライブとは異なる雰囲気を醸し出していた。
MCでは2012年の5月12日に初めて4人でスタジオに入り、下北沢のパスタ屋でちゃんMARIのトートバックに書かれていた「ゲスの極み乙女。」をバンド名にすることにしたという結成秘話を改めて披露。川谷が「当時はギャグみたいな曲とか不満を言ってる曲、悲しい曲が多かったけど、前向きな新曲ができました」と言って披露されたのは、5月12日に配信が開始された「もう切ないとは言わせない」だ。印象的なアルペジオから始まり、メロディーの良さが光る曲だが、間奏ではメンバー個々のプレイヤビリティの高さも際立ち、まさにゲスの極み乙女。ならではの一曲である。
中盤の「煙る」では曲の最後で川谷が大量のスモークに包まれ、一時姿を消すも、次の「ルミリー」で「もう切ないとは言わせない」のミュージックビデオで着用しているスーツ姿で再登場。そのまま「サイデンティティ」を歌い上げるも、またしてもステージからいなくなり、今度はスクリーンに楽屋で休むマスクをした川谷が映し出される。えつこがマイクを渡しに行き、そのまま「某東京」の演奏がスタートすると、川谷は楽屋から誰もいないロビーへと一人歩きながら歌う。そして、客席に現れた川谷がボイスパーカッションをしながらフロアを歩くも、実はこれは偽物で、正体はラジオで共演した際に背格好が似ていたというお笑い芸人・新作のハーモニカの藤田隼人。ひらめきを次々に具現化してしまう、こうしたユーモラスな演出も非常にゲスの極み乙女。らしい。

「猟奇的なキスを私にして」や「両成敗でいいじゃない」といった人気曲で終盤を大いに盛り上げると、川谷が改めてオーディエンスに感謝。また、今日会場に来ているという両親に向け、「産んでくれてありがとう」と告げると、他のメンバーも次々と親に感謝するという微笑ましい一幕も。最後は「一番尖ってた頃に書いた曲ですけど、今の僕は柔らかい心持ちでやります」と「キラーボール」を披露し、熱気の中で本編が終了した。スクリーンには誰もいないNHKホールで歌う川谷の姿が映し出され、まるで過去の自分との対比を示すかのような演出は、グッと来るものがあった。
アンコールで川谷はニューアルバムについて「すっごいいい」と何度も繰り返し、「このアルバムを作って、このバンドをやってきてよかったなってホントに思いました」と話すと、その中から「過去最高難易度」という「オンナは変わる」を初披露した。アップテンポのファンキーな曲に、水色のレオタードを着たダンサーも加わり、華やかにステージを彩った。さらに川谷は昨年の活動再開ライブでオーディエンスに救われたこと、「聴いてきた音楽がこんなに同じ人とは会ったことがなかった」という米津玄師とのエピソードなどを語り、「ずっとこの曲が僕の中にある」と、この日のラストナンバーとして「だけど僕は」を熱演。鳴り止まない拍手に肩を組んで応え、ステージから去って行くメンバーの表情は実に晴れやかだった。
本日初披露された新曲「オンナは変わる」は、6月23日(土)より先行配信される。また、yahyelのメンバーとしても活動をしている映像作家の山田健人監督と初タッグを組んだ「オンナは変わる」のミュージックビデオも公開された。こちらは、ワンカットで撮影されており、息を呑み・目を奪われる傑作の映像となっており、山田健人監督 × ゲスの極み乙女。の融合により曲の世界観が見事に表現されている。
なお、山田健人監督は同映像について、「男女の移りゆく関係をワンカットの中に密閉しました。子供のころ夢に見た砂の城も、時が経てば儚い幻想。本番一発撮り、現場の全員がライヴした映像の中でまさに生きている楽曲をお楽しみください。」とコメントしている。

そして、8月29日(水)に発売の4th Full Album『好きなら問わない』の通常盤CDジャケット及びCD収録曲が発表となった。ネオン管で作られたパチンコのようなゲーム機が一面に写し出されたインパクトのあるジャケットはCentral67の木村豊がアートディレクターを担当している。アルバムの収録曲には、配信が開始となった「オンナは変わる」、現在配信中の「もう切ないとは言わせない」、TVアニメ『中間管理録トネガワ』のオープニングテーマに決定している「颯爽と走るトネガワ君」など全13曲を収録する。


▲アルバム『好きなら問わない』通常盤

アルバム『好きなら問わない』は、本日6月23日(土)よりiTunes Storeでのアルバムプレオーダーも開始、プレオーダー期間中は特別価格¥1,800(通常価格は¥2,300)での購入が可能になり、(※プレオーダー期間は8/28(火)の23:00まで)iTunes Storeアルバム購入特典としては、昨年開催された全国ツアー<ッアーーー!!!>のZepp Osaka Bayside公演にて披露した「戦ってしまうよ」のライブ映像がプレゼントされるのとのこと。

そして、ゲスの極み乙女。、indigo la Endに留まることなく、DADARAYのプロデュース、ジェニーハイではプロデュース&ギターでの参加、Instrumental Bandのichikoro結成と様々なプロジェクトにて多彩な活動を繰り広げてきた川谷絵音が、ワーナーミュージック・ジャパン内に新レーベル「TACO RECORDS(読み:タコレコーズ)」を発足することが明らかになった。その記念すべき第一弾作品が、8月29日(水)発売のゲスの極み乙女。4th Full Album『好きなら問わない』となる。現在所属している、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルunBORDEを卒業し、ゲスの極み乙女。はTACO RECORDS所属アーティストとして活動をしていくとのこと。尚、TACO RECORDSのレーベルロゴは、ichikoroのイラストも担当しているイラストレーター上田バロンのデザインによるもので、ポップかつオリジナリティ溢れるイラスト・ロゴに仕上がっている。


▲TACO RECORDSレーベルロゴ

更に、ゲスの極み乙女。から2018年の全国ツアーも発表となった。全国ツアータイトルはレーベル名にちなみ、<ゲスなのか、タコなのか>。このツアーでゲスの極み乙女。は全国13箇所を巡り、ツアーファイナルは10月26日(金)に東京国際フォーラム・ホールAにて迎える。チケットはオフィシャルFAN CLUBサイトにて最速先行が開始となっている。

※ライブ写真 撮影:猪俣 晃一朗

【セットリスト】

<ゲスの極み乙女。6th Anniversary live「乙女は変わる」>
2018年6月22日(金)@NHKホール

1.ラスカ
2.戦ってしまうよ
3.私以外私じゃないの
4.無垢な季節
5.crying march
6.ロマンスがありあまる
7.いけないダンス
8.もう切ないとは言わせない
9.オトナチック
10.心地艶やかに
11.煙る
12.ルミリー
13.サイデンティティ
14.某東京
15.ドレスを脱げ
16.猟奇的なキスを私にして
17.両成敗でいいじゃない
18.キラーボール
Encore.オンナは変わる
Encore.だけど僕は

4th Full Album 『好きなら問わない』

8月29日(水)発売
『好きなら問わない』(通常盤) / WPCL-12913
『好きなら問わない』 + MTV Unplugged (初回限定盤) / WPZL-31488
[価格]
通常盤 \3,000(+税)
初回限定盤 \4,500(+税)

[収録曲]
1、オンナは変わる
2、はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした
3、イメージセンリャク
4、もう切ないとは言わせない
5、戦ってしまうよ ※スマホオンラインゲーム「クラロワ」TVCMソング
6、sad but sweet
7、僕は芸能人じゃない
8、颯爽と走るトネガワ君 ※TVアニメ「中間管理録トネガワ」オープニングテーマ曲
9、ゲンゲ
10、私以外私じゃないの(Remix by PARKGOLF)
11、招かれないからよ
12、ホワイトワルツ(adult ver.)
13、アオミ

<2018年全国ツアー 「ゲスなのか、タコなのか」>

9/14(金) Zepp Sapporo 開場/18:00 開演/19:00
9/22(土) 高松 festhalle 開場/17:30 開演/18:30
9/23(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM 開場/17:00 開演/18:00
9/28(金) Zepp Osaka Bayside 開場/18:00 開演/19:00
9/29(土) 福岡 DRUM LOGOS 開場/17:30 開演/18:30
10/4(木) 青森 Quarter 開場/18:30 開演/19:00
10/5(金) 仙台 Rensa 開場/18:00 開演/19:00
10/7(日) 新潟 LOTS 開場/17:00 開演/18:00
10/12(金) 名古屋 DIAMOND HALL 開場/18:00 開演/19:00
10/14(日) 富山 MAIRO 開場/17:00 開演/18:00
10/17(水) 高崎 club FLEEZ 開場/18:30 開演/19:00
10/21(日) 京都 KBSホール 開場/17:00 開演/18:00
10/26(金) 東京国際フォーラム・ホールA 開場/18:00 開演/19:00

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

新着