GLIM SPANKY、ジャンルに囚われない
独自の音楽性で世界へ

60〜70年代のロックを基調に常に新しい
音楽を追求する、GLIM SPANKY

松尾レミと亀本寛貴の男女二人組ロックユニット、GLIM SPANKY

60年代〜70年代のロックを基調とした骨太なロックをかき鳴らすユニットというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際はそれらロックの精神を持ち合わせながら現代の感覚と自分たち独自の感性を組み合わせた新しい音楽を追及しているユニットです。リアル鬼ごっこや『ONE PIECE(ワンピース)』の主題歌なども担当しているので、GLIM SPANKYはあまり詳しく無いけど、楽曲は知ってるっていう方も多いかもしれません。

2018年は初の日本武道館公演を経験し、夏には『FUJI ROCK FESTIVAL’18』を始め数々のフェスへの出演が決定。今年の夏の注目アーティストとしてGLIM SPANKYの魅力を紹介していこうと思います!

2人組ユニットGlim Spanky とは?

(左から松尾レミ、亀本寛貴)
GLIM SPANKYは、同じ長野県の松川高校出身の松尾レミと亀本寛貴の男女二人組ユニットです。「GLIM SPANKY」はケルト文化の伝説に由来するGLIM(灯火)とSPANK(平手打ち)を組み合わせた造語だそう。松尾が中心となり高校1年のころにGLIM SPANKYを結成したのが始まりで、当初は亀本寛貴は加入していませんでした。その後、ギターとベースの脱退により亀本が加入。メンバー他にもベースの尾澤和也とドラムの三島拓がいました。

その後、ソニーミュージック主催の「ロック番長」優勝、「閃光ライオット」ファイナリストと順調にキャリアを積んでいきました。しかし、2010年ベースとドラムが脱退。ここから、現在のGLIM SPANKYの原型ができました。2013年12月SPACE SHOWER MUSICより『MUSIC FREAK』をリリース、さらには2014年にはツアーを開催。

メジャーデビュー後は、ドラマや映画のタイアップやフェスの出演も増え知名度を上げていきました。ONE PIECEの主題歌を担当することになった裏には、原作者の尾田栄一郎がラジオでGLIM SPANKYの曲を聴いて惚れてしまったことから原作者自ら推薦したというエピソードがあります。聴いた瞬間から魅了されてしまうのも分かります…!

GLIM SPANKYをこれから知る人に、オス
スメ楽曲を紹介!

愚か者たち

GLIM SPANKY – 「愚か者たち」
3rdシングルとして2018年1月にリリースされた「愚か者たち」。松坂桃李、沢尻エリカ出演者の映画『不能犯』の主題歌として起用されました。

松尾のハスキーボイス亀本のギターとともに表現される世知辛い世の中を生きる人間への疑問。人間と対照的な存在として描かれる「花」「猫」に尊さすら感じてしまいます。MVの演出の格好良さもピカイチで、松尾の顔に投影される骸骨が人間の本質を表わしているような気もしますね。

特に松尾の掠れた歌声が世知辛い世の中に生きる人間の叫びのようにも聴こえるので、より歌詞の内容が響いてきます。この曲をラジオで聴いたのをきっかけにGLIM SPANKYを知った方も多いとか!

怒りをくれよ

GLIM SPANKY – 「怒りをくれよ」
次の曲は、2ndアルバム『Next One』の収録曲で『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌でもある「怒りをくれよ」です。あの尾田栄一郎がオファーしたというだけあって、ONE PIECEの世界観にマッチした楽曲になっています。

世界観に寄せながらも決してONE PIECEの世界観に迎合する訳でもなく、あくまでも自分たちの音楽を伝えるという姿勢が良いですよね。ONE PIECEの冒険というワクワク感、高揚感を楽曲に含めつつ、どこか懐かしさを感じさせるロックな部分があったりと、GLIM SPANKYらしさを徹底しています。

GLIM SPANKYの曲はONE PIECEを始めタイアップの楽曲が多いですが、それには松尾の自分たちのロックが世間に周知されるきっかけになるとの思いからそうしているそう。ロックアーティストってタイアップを嫌ったり、自分たちの売り方にこだわりを持った方も多いですけど、GLIM SPANKYには変なこだわりを持たないので、そういう意味では今後も楽しみなアーティストです!ロックに興味がない方へもGLIM SPANKYのロックを好きになるきっかけにもなると思うので。
GLIM SPANKY -「怒りをくれよ」ONE PIECE FILM GOLD ver. MV(Short ver.)
ONE PIECEのアニメ映像verもあるので、こちらもぜひ!アニメ映像と合わせると不思議とより疾走感のある曲に感じます。

美しい棘

GLIM SPANKY – 「美しい棘」
これまで紹介してきた2曲と比べると雰囲気のことなる優しく柔らかな楽曲「美しい棘」。こちらもドラマ「警視庁・捜査一課長 season2」の主題歌に起用されています。

どこか哀愁を感じさせるMVの映像と亀本のギターに何だか懐しさを覚えます。「愚か者たち」「怒りをくれよ」で見せた松尾の攻撃的な歌声は息を潜め、少女の若いなりの葛藤や苦悩を絶妙に表現しています。

映像、歌詞ともに美しく切なくて一人でしんみりと聴きたい曲です!

闇に目を凝らせば

GLIM SPANKY – 「闇に目を凝らせば」
最後に、個人的にオススメしておきたい一曲に上げたいのが2ndアルバム『Next One』に収録されている「闇に目を凝らせば」です。映画『少女』主題歌に起用されてますね。映画を見た方なら妖しげな雰囲気が絶妙に表現されていることが分かるはず。

言葉が巧みに表現されていて、言葉のセンスを噛み締めながら、じっくりと味わいながら聴いてほしいです。

夜景画の山肌に 月が顔出して僕は真夜中へと 旅に出たのさ

という歌詞が特に好きですね。これから何か始まる予感を感じさせながらも妖しげな雰囲気も漂わせている、まるで小説の一節を読んでいる感覚になります。

MVはライブ仕様になっていてまた違った雰囲気になっています。この楽曲はOasisの代表曲でもあるあの曲に似てるとも言われているそうで、メロディも90年代のUKロックを匂わせるところもあり、何よりも松尾の掠れた歌声がよりそう思わせるのでしょう。


長野の田舎町から東京へと出て、自分たちのロックを体現し、常に新しい挑戦をし続けているGLIM SPANKY。本場のロックミュージックを基盤としながらもそれに傾倒することはなく、そこに自らのエッセンスを注入することで、GLIM SPANKYの音楽が完成するんですね。古臭いロックが好きな方や全くロックを聴かない人もぜひGLIM SPANKYの音楽を一度聴いてみてほしいと思います。


GLIM SPANKYオフィシャルサイト:http://www.glimspanky.com/

GLIM SPANKY、ジャンルに囚われない独自の音楽性で世界へはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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