【インタビュー】わーすた「しつこい
ぐらいに“わんだふる YEAR”って言
っていきますよ!」

わーすた わんだふる YEAR”を掲げてエネルギッシュに活躍中のわーすたが、6月20日にミニアルバム『JUMPING SUMMER』をリリース。メンバーがタピオカミルクティーが大好物だということにヒントを得て生まれたリード曲「タピオカミルクティー」や、ロックに振り切れた「PLATONIC GIRL」、普通の学生生活を送れなかった自分に思わず重ねてしまったという「スタンドアロン・コンプレックス」など、チャレンジし続けるわーすたをフレッシュなままパッケージした新作を五人が楽曲解説してくれた。
■「JUMPING SUMMER」は真夏のジリジリ照りつける太陽というより
■夕暮れ時にも合う爽やかさがある曲。ツアーで歌うのが楽しみ

──ミニアルバム『JUMPING SUMMER』はわーすたらしいかわいさだけではなく、ロックな曲も収録されているし、充実の曲揃いですね。

廣川奈々聖(以下、廣川):わーすたが4年目になるので、今年は飛躍していきたいということで“わーすた わんだふる YEAR”を掲げて活動しています。その中で毎月、新曲を発表していこうということになって、スタッフさんと話す中、私の場合なら「かなりロックな曲をやりたい」って要望を出して、みきとPさんにハードロックな曲を作っていただいたんです。いろいろなやりとりがあって完成したCDなので私たちもワクワクしています。

──夏の季節感も意識していますか?

三品瑠香(以下、三品):「タピオカミルクティー」と「JUNPING SUMMER」は夏に合う曲なので、野外で歌いたいですね。

──では、1曲ずつ、みなさんから紹介していただきたいと思います。「JUMPING SUMMER」はイントロからかけ声が入っていて、クールなニューウエーブ系の打ち込みサウンドと開放感のあるサビのメロディが耳に残ります。

坂元葉月:(以下、坂元):毎月、新曲を発表する企画の6月の曲で、爽やかで夏らしい曲です。歌詞もキャッチーなので、ライブでみんなでジャンプしたり歌ったり踊ったりしたいと思っています。

廣川:これまで、わーすたにはなかったタイプの曲ですね。WHITE JAMのSHIROSEさんに楽曲を提供していただいたんですけど、SHIROSEさんの歌が入っているデモを聴いた時には「この曲を私たちが歌ったら、どんなふうになるのかな?」と思ったし、いい意味でほかのアイドルさんが歌わない曲調だと感じました。真夏のジリジリ照りつける太陽というよりも、夕暮れ時にも合う爽やかさがある曲なので、ツアーで歌うのが楽しみで仕方ないです。
▲『JUMPING SUMMER』【CD&Blu-ray 盤】
▲『JUMPING SUMMER』【CD only 盤】

──恋をジェットコースターに例えている歌詞でもありますね。

坂元:タイトルだけを見ると“楽しいっ!”って感じの曲なのかなと思うんですけど、曲調はオシャレ。歌詞は個人的に最後の“限られた永遠の中 Jump ! ”っていう箇所が好きなんですけど、そこに切なさも感じて、ハッピーだけじゃない面がたくさん見つけられた曲でもあります。

──確かに温度感が“夏だ! はじけよう!”って感じではないサマーソングですよね。「タピオカミルクティー」は衣装ともリンクしているんですよね。

松田美里(以下、松田):はい。リード曲なので、タイトルを意識した衣装になっています。衣装の真ん中に中国語で“タピオカミルクティー”って書いてあるんですよ。アジアを意識した色やデザインになっています。

三品:ブレスレットの茶色の玉もタピオカミルクティーのイメージなんです。

坂元:背中にさしているのはストローです(笑)。

──帽子に書いてある言葉の意味は?

小玉梨々華(以下、小玉):“わーすた”っていう意味です。

廣川:ブーツには“完全なるアイドル”って書いてあります。

──凝ってますね。「タピオカミルクティー」はホーンセクションが入っていて、ポップでちょっと大人なサウンド。

三品:ミュージックビデオもオシャレなんですよ。メンバーそれぞれがタピオカミルクティーを持っていたり、飲んでいたりする場面もあってかわいい感じの仕上がりになっています。サビではタピオカポーズをしているので、ライブで一緒にやってほしいです。

松田:撮影でタピオカミルクティーをたくさん飲めたのが私的にはすごく嬉しかったですね(笑)。

小玉:差し入れでもいただいたんですよ。撮影で飲むから追加してもらったり、ずーっと飲んでました。
▲三品瑠香

──みんな、そんなにタピオカミルクティーが好きなんですか?

三品:一人を除いて。

廣川:そこまで得意じゃなかったんですけど(笑)。

松田:そもそも、この曲ができたキッカケは、わーすたがタピオカミルクティーが好きすぎて飲み過ぎてたことなんですよ(笑)。だから、けっこう実話も入っているんです。実際、私も半年ぐらいまでミルクティーが飲めなかったんですけど、好きになったら。

小玉:どハマり(笑)。松田美里は毎日のように半年飲んでいました。

松田:昨日も3杯ぐらい飲んじゃって親に心配されました(笑)。

廣川:そうやって曲ができる過程はわーすたらしいというか、ぶっとんでるよね、

──ということは、メンバーから提案したんですか?

小玉:私たちがタピオカミルクティーを飲んでいる動画をSNSで発信していたのをスタッフさんが見たんです。それが曲に繋がっていったのですごく嬉しかったし、「曲になっちゃった!」ってビックリしましたね(笑)。

廣川:曲を聴いてからWHITE JAMさんとDa-iCEの工藤大輝さんの共作だって知ったんですよ。「すごい曲ができたなぁ」と思っていたら、後からサプライズで「実は作りました」って。工藤さんは先輩でもあるし、嬉しかったですね。曲もインパクトがあってかわいいし、キャッチーで覚えやすいし、ファンの人とのコール&レスポンスも楽しい曲です。

坂元:ハッピーな気持ちになれる曲なんですけど、切ない部分もあって甘酸っぱい青春が描かれているので、歌詞にも注目してほしいですね。

松田:きゅんきゅんします(笑)。
▲小玉梨々華

──“ごくごくごくごく”って繰り返されるところもシュールですね(笑)。

廣川:そこライブではタピオカミルクティーのストローとカップをそれぞれが持ちながらパフォーマンスするんですよ。

三品:ホントに飲んでるみたいな気持ちになって嬉しくなります。

松田:「本当にしあわせそうな顔してるよね」って言われます(笑)。リアルに飲んでるように見えるのが、さすが、わーすただねって。

──そして、ハードロックな曲と表現していたのが3曲目の「PLATONIC GIRL」ですね。エレキギターが前面に出ているナンバーで疾走感がある。

小玉:はい。5月にお披露目した曲なんですが、最初からみんながコールしてくれて、サビで私たちのマネをしてくれたり、みんなの対応の速さにビックリしました。これから、ますます盛り上がる曲だと思います。ライブではボーカル二人がスタンドマイクを立てて歌っているんですよ。また新しい自分たちが見せられた曲ですね。

廣川:ロックで歌詞がちょっとツンデレな曲(笑)。私と(三品)瑠香が今までにない歌い方に挑戦してメインで歌っているんですけど、三人の振り付けが特徴的でめちゃくちゃカッコいいんです。三人だからこそ出来る表現になっているので、そこも注目してほしいですね。
▲坂元葉月

──二人のボーカルのキレの良さにも注目ですよね。

廣川:歌っていてアガりますね。
三品:かけあいだからね。(廣川)奈々聖の声を聴いて歌っていると、どんどん楽しくなってくるんです。

──廣川さんがツンデレと言ってましたが、主人公はちょっとSっぽいというか強気な感じですよね。

廣川:そうですね。“これ私たち歌っていいのかな?”って(笑)。私が歌っていて印象的だったのは“I'm not AKAZUKIN”っていう箇所。赤ずきんっていう言葉がこんな風に響くんだって。歌詞とメロディ、歌い方がリンクしているのがめちゃめちゃカッコいい曲。瑠香の英語の歌詞もいいんですよ。

三品:サビ前の盛り上げとか、頑張っています。“Sit Down !”とか、気持ちいいですね。

松田:“Sit Down !”って歌われると「下がって座らなきゃ!」っていう使命感が生まれます(笑)。二人が声を張り上げる箇所では相乗効果で三人ともテンションが上がるし、踊ってる私たちがこれだけアガっているんだから、ファンの人もザワザワしてくれているんじゃないかなって。
■プリティー☆チャンネル」はかわいさが爆発しています
■一番わーすたらしさが出ていてかわいいが詰まったアニソンです

──ライブの盛り上げ曲になりそうですね。「スタンドアロン・コンプレックス」は切なさも強さもあるミディアムチューンですね。

三品:ここまで重めの歌詞の曲を歌ったことがなかったので、心がぎゅっとなりながら感情を込めて歌っています。ライブでは三人が大きな羽根を使って踊っていて、かなり迫力あるものになっているので、この曲のライブの表現にはそれぞれが力を入れています。

廣川:わーすたには家族愛を歌った曲はあったんですが、「スタンドアロン・コンプレックス」のような自分に重なる重い歌詞は初めてですね。“誰もが知っていような “放課後の風景も”という箇所がありますけど、メンバーみんな、こういう仕事を選んだから同世代の人が経験することを知らなかったりするんです。そういう孤独感も決意もあって。3周年ライブで初めて披露した曲なんですけど、最初は“こんな重い曲を3周年に歌うのはどうなのかな?”って思っていたぐらいなんです。でも、私たちの決心という意味でも、この曲を選んで良かったと思いました。思春期の悩みが表現されているので、懐かしさと共に聴いてくださる方もいれば、真っ只中の状況の方もいると思うので、みなさんの胸に響いたら嬉しいなと思います。

松田:わーすたはみんな地元があって東京で活動しているので、最初にこの曲を聴いた時は“都会の空は青すぎて 孤独にもなるけど”っていうところで、田舎の空を思い出して涙が出ました。いつの間にか都会の空に慣れちゃったんだなと思ったら寂しくなっちゃって。あと“ありきたりな 10代”を捧げた”っていうところも、さっき奈々聖が言ったように活動に専念してきた部分もたくさんあるので刺さりますね。
▲『JUMPING SUMMER』【CD&Blu-ray 盤】
▲『JUMPING SUMMER』【CD only 盤】

坂元:落ちサビで、パフォーマンスする三人が順番に踊っていくセクションがあるんですけど、自分の中ではわーすたの曲でこんなに感情をむき出しにしたのは初めてだなっていう感覚があったんです。今まで歌詞に沿って表情をつけて踊ることはあったけれど、内面から踊るというか“こういう表現の仕方があったんだ”って発見もあったし、ファンの方も“まさかメンバーがこんなダンスをするなんて”って新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います。

小玉:私も感情表現の仕方では新しいわーすたを見せられたんじゃないかと思っています。羽根を使って踊るのは初めてだったんですけど、ほんの少しの手のズレで他の人と違って見えたり、ふだんのダンスとは違う難しさがありました。曲を含めて挑戦できた大切な曲になったと思います。

──最後の曲「プリティー☆チャンネル」はかわいさが爆発しています。

廣川:この曲は『キラッとプリ☆チャン』のエンディングテーマなんですが、今回のアルバムの中で、一番わーすたらしさが出ている曲で、まさに、かわいいが詰まったアニソンです。イントロからすごくテンションが上がる曲になっていて、歌詞も“ぴっかん ぴっかんぴー ”とか“ちゃんちゃんぷぅー ”とか意味がわかんないんだけど(笑)、誰が聴いてもすごくかわいい。振り付けもすごく覚えやすいので、小さいコから大人まで一緒に楽しんでもらえる曲だと思います。

坂元:ファンの方の振りもサビとか完璧なんですよ(笑)。Twitterで動画をあげてくれる方がいると、それでみんな練習してくれるらしくて。

小玉:コールも入れてくれたりね。わーすたのライブはスマホの写真や動画なら撮影OKなので、新曲でもすぐにみんなで踊れたりコールできたりするんじゃないかな。

廣川:アニメをモチーフにしたチアリーダー風の衣装と振り付けがマッチしているので、衣装とセットで見てくれたら嬉しいです。
▲松田美里

──ミニアルバムの中で王道なのが「プリティー☆チャンネル」だとしたら、一番の新境地は?

廣川:今回、初めて曲を作ってくださった方が多くてどの曲も新境地ではあるんですけど、一番だったら「スタンドアロン・コンプレックス」ですね。

廣川:懐かしさもありつつ、一回聴くと忘れられない曲だしね。メンバーが今まで見たことがない顔をしていて。

松田:ライブでの顔が怖いって言われました(笑)。真剣な表情をしているから「何か苦しいことあった?」って。でも、それぐらい感情を伝えている曲だと思います。

──では、最後に夏のツアーも間近に迫っているので、今後やってみたいこと、計画などを教えてください。

廣川:わーすたとして一番大きなことは、私たちのファンの呼び名を付けたわーしっぷというFCが設立されたことですね。ずっと実現させたかったことなので発表できて嬉しいし、サイトもめちゃめちゃ面白いものにしたいし、企画も考えていきたいなって。もっともっとファンの方と距離が縮まると思うので、楽しみですね。

──タピオカミルクティーを誰が何杯飲めるか争う企画とか?

全員:(笑)。

松田:やりたい(笑)。

廣川:あとは、もうすぐツアーも始まることも嬉しいし、私たちが全然知らなくてスタッフさんが準備しているワンダフルなこともあると思うし、私たち自身、“こんなことするんだ”ってワクワクすることも予定されているので。

坂元:いっぱい考えていることがあります。
▲廣川奈々聖

──最後にBARKS読者にメッセージを。

三品:今年は“わーすた わんだふる YEAR”ということで、みんなにいろんなものを届けたいと思っているので、この一年、目を離さないで全部のことを一緒に楽しんでもらえたらなと思っています。

小玉:今までしたことがない挑戦だったり、もっともっと今まで以上にファンの方に楽しんでいただけることを考えて頑張るので、この一年、私たちに期待していただけたらと思います。

坂元:今回のミニアルバムを聴いていただけたら、わーすたの楽曲の幅の広さは伝わると思うんですけど、まだまだ私たちは新しい面を見せていきたいですし、もっともっと新しいわーすたを見せてみなさんを飽きさせないように頑張りたいと思います。

松田:今年はみんな、しつこいぐらいに“わんだふる YEAR”って言うと思うし、SNSでも目に絶対止まるようにツイート数を増やしたいと思っているので、ファンの方が一年終わって“わーすた、ホントにわんだふるYEARだったね”って、他の人に自慢できるアイドルグループでいたいし、ファンの方と一緒に成長できる一年になればなって思います。

廣川:みんなが言った通り、“わんだふる YEAR”を掲げている以上、私たちももっともっと頑張らないといけないと思うし、自分たちで自分たちのハードルを上げる年でもあるので、みんながそれぞれ努力して表現力の幅も広げていきたいし、一年が終わった時に自分たちがどこまでいけているかのか楽しみですね。今、わーすたはライブに力を入れているので、一回見ていただきたいですね。

──かわいくてパワフルなライブが見られる?

廣川:そうですね。かわいさにより力を入れた結果がこの衣装なので(笑)。

取材・文●山本弘子
リリース情報

Mini Album『JUMPING SUMMER』
2018/06/20 on sale
【CD&Blu-ray 盤】
AVCD-39416
[CD+Blu-ray] 税込2,000 円
全5 曲10 トラック収録。MUSIC VIDEO 1 曲収録。
<CD 収録内容>
01.JUMPING SUMMER
02. タピオカミルクティー
03.PLATONIC GIRL
04. スタンドアロン・コンプレックス
05. プリティー☆チャンネル
06.JUMPING SUMMER(Instrumental)
07. タピオカミルクティー(Instrumental)
08.PLATONIC GIRL(Instrumental)
09. スタンドアロン・コンプレックス(Instrumental)
10. プリティー☆チャンネル(Instrumental)
<Blu-ray 収録内容>
「タピオカミルクティー」MUSIC VIDEO
【CD only 盤】
AVCD-39417
[CD] 税込1,500 円
全5 曲10 トラック収録
<CD 収録内容>
01.JUMPING SUMMER
02.タピオカミルクティー
03.PLATONIC GIRL
04.スタンドアロン・コンプレックス
05.プリティー☆チャンネル
06.JUMPING SUMMER(Instrumental)
07.タピオカミルクティー(Instrumental)
08.PLATONIC GIRL(Instrumental)
09.スタンドアロン・コンプレックス(Instrumental)
10.プリティー☆チャンネル(Instrumental)

ライブ・イベント情報

<わーすたの全国ツアー イセ食品 森のたまご presents わーすた Summer LIVE TOUR 2018 ~JUMPING SUMMER~>
6/24(日)仙台 全国ツアー@仙台Rensa
7/08(日)名古屋 全国ツアー@名古屋ボトムライン
7/15(日)札幌 全国ツアー@札幌Sound lab mole
7/21(土)広島 全国ツアー@広島クラブクアトロ
8/12(日)福岡 全国ツアー@福岡Be-1
8/18(日)神戸 全国ツアー@神戸VARIT.
9/16(日)東京 ツアーファイナル@品川インターシティーホール

関連リンク

◆わーすた オフィシャルサイト


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