L→R 酒井亮輔(Ba&Vo)、真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(Gu&Vo)

L→R 酒井亮輔(Ba&Vo)、真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(Gu&Vo)

【BRADIO インタビュー】
作品でもライヴでも
油絵のような“YES”を!

待望のメジャー1stフルアルバム『YES』が完成した。突然のドラマー脱退で気を揉んだファンも多かっただろうけど、当の本人たちはむしろ吹っ切れた様子で、“絶対、いける!”と手応え十分! そんなバンドの現状、新作の自由なムードに迫ってみた。

いろんな人のサポートがあって
止まらなかったBRADIOはラッキー

去年10月にメジャーデビューを果たすも、今年1月にドラマーの脱退があって、いろいろな感情が複雑に入り混じっての1年ほどだったと思いますが…。

真行寺
わははははは!
大山
年明けからねぇ。どちらかと言うと周りの方々を複雑な気持ちにさせちゃったかもしれない。僕らも当然こうなる準備をしてたわけじゃないんで、すごく戸惑ったけど、今回の件をきっかけに自分たちのグルーブとか、本質的にやりたい音楽とかを見つめることが、結果としてできたんですよね。ちょうどアルバムの制作に入るタイミングでもあったし。ライヴ活動を含めて、だんだんといいチーム作りがまたできてきて、それをそのままアルバムのサウンドに乗っけられたと思います。
真行寺
ピンチ!って思ったけど、わりと早く切り替えられた感じもあるよね。…ふ、不謹慎か、こんなこと言ったら。
酒井
いやいや、不謹慎ではないわ!(笑)

BRADIOをストップさせたくはなかったでしょうしね。

真行寺
そうそう。絶対に止まりたくなかった! ラッキーなことに止まらず、上手く次に行けた気がしてます。
酒井
いろんな人たちにサポートしてもらえたことが本当に大きかったと思ってます。だって、シングルの「きらめきDancin'」のレコーディング前日ですからね、事態が急変したのは。そこで今ドラムをサポートしてくれてるヤスっていう奴に連絡を取って、“明日なんだけど…”みたいな。いきなり叩いてもらうなんて“え〜、大丈夫かよ!?”って感じで不安になるじゃないですか。でも、実際にやってみたらものすごく良い作品ができたので、逆に“絶対、いける!”という確信に変わって。

たまたまスケジュールが合ったのもラッキーでしたね。ヤスさんは亮輔さんと聡一さんの同級生でしたっけ?

大山
そうなんです、専門学校の時の。卒業後はドラマーとして活動してて、講師をしたり、セッションバンドで叩いてたり…途中でアメリカ留学したりもあったけど、なんだかんだ付き合いは続いてたんですよね。「きらめきDancin'」以降、アルバムも全曲参加してくれて、ライヴも助けてもらってます。同級生なので人となりがお互いに分かってるから楽で。あ、貴秋はちょっと違う感覚なのか。
真行寺
話したことはなかったね。けど、ふたりが“ヤスがいいと思う”って言ってた時にぼんやり脳裏には浮かんだよ。かなり昔にBRADIOと彼のバンドで対バンをしたことがあるんで。
大山
あったねー。急遽のスタジオだったけど、亮輔とヤスのグルーブがフィットして、また新しいものが作れるんじゃないかって思えたのが、もう全てかもしれない。じゃなきゃ、たぶん今アルバムできてないですよ。

ヤスさんにとっても急展開ですよね。6月にはBRADIO初の海外ライヴが決まってたり。

大山
もちろん、一緒に行きます(笑)。アメリカでのライヴは念願ですよ!
酒井
いろんな意味でね。本当は2015年にアメリカでやれるはずだったんですけど、イベント自体がなくなってしまったので。
真行寺
そうなんだよね。僕は海外に行ったことすらないから超楽しみで!

意外ですね! こんなにソウルミュージックが大好きなのに。

真行寺
そうそう。見た目もファンキーで外国人っぽいからよく驚かれます(笑)。漠然とした憧れはすごくあるので、純粋に“どんな感じなんだろう?”って気持ちでいっぱいです。
大山
『A-KON』っていうアニメコンベンション(テキサス州で現地時間6月7日〜10日にわたって開催)なんだけど、アニメ以前にBRADIOの音楽がどれだけ海外で勝負できるのか、向こうのお客さんを踊らせられるのかが非常に楽しみですね。(※取材時は5月下旬)

OKMusic編集部

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