屋良朝幸がラップ以上に特訓したこと
は?~『THE CIRCUS! -エピソード2』
初日後会見

2018年6月17日(日)、東京・よみうり大手町ホールにて『THE CIRCUS! -EPISODE2 Separation-』が開幕した。

初日の公演が終わった後、同劇場内にて囲み会見が行われ、本作に出演する屋良朝幸、矢田悠祐、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、青柳塁斗、植木豪が登壇し、興奮冷めやらぬ中、今の心境を語った。
本作は大統領直属の極秘機関・国家保安委員会特殊作戦執行部「THE CIRCUS」のスペシャルエージェントであるケント・バーンズ(屋良)と仲間たちの物語。これまで「エピソード0」「エピソード1」にて「THE CIRCUS」の誕生から謎の秘密結社オメガとの戦いを経て世界を救う彼らの活躍が描かれてきた。
屋良朝幸
シリーズ第3弾となる本作について、屋良は「今回、コスチュームを新調したんですが、サウナスーツみたいなので、メイクの意味がなくなるくらい汗をかくんです。ブルーノ役の高橋駿一は1日で2㎏体重が落ちたって言っているくらいなので、ご飯をしっかり食べないと」と語る。
高橋駿一
するとその言葉をすかさず拾ったカルロス役、そして同じ事務所の後輩・越岡が「先輩、焼肉お願いします!まだ連れて行ってもらってないです」と声を張る。すると屋良は「違う!後輩にはおごった(笑)!」とその手には乗らぬと否定していた。
越岡裕貴
植木豪
今回から本シリーズに出演するベン役・植木は、このメンバーの中に加わった感想を求められ「年齢の事を聞いてますか(笑)?」と笑いを誘う。続けて植木は「僕が最年長で42歳なんです。僕の半分の年齢の田野(優花)ちゃんとかもいるので頑張らないと。久しぶりの屋良っちとの共演でもありますので、いちばん動いてやろうと思っています」と気合いを入れる。
島ゆいか
田野優花
そして「演出のTETSUHARUさんが『(この作品は)ライブ形式でやりたい。お客さんも手を挙げ客席で立って煽って欲しいくらい』と言っていましたが、僕も客席に飛び降りようと思ったくらい興奮しました」と初日の盛り上がりを伝えた。
青柳塁斗
「楽しいですよね。生で見せるライブは」と落ち着いたトーンで話すレイ役・青柳は、2度目の出演。「この1ヶ月半で頑張りました」と筋肉で膨らんだ自らの身体を無意識にさする。その姿に「衣装さん泣かせです。どんどん大きくなってるから」と屋良が暴露すると「実際、衣裳を脱ぎ着するのが大変なんです」と青柳は苦笑い。
矢田悠祐
過去のシリーズすべてに出演してきたジェイク役・矢田は、観客の反応の良さに「ちょっとした事でもすぐ笑ってくれるお客様にびっくりし、ありがたいと思いました」と笑顔。劇中でジェイクがブルーノと共にコミカルにふるまう場面があるが「いっぱい(小ネタを)考えているので楽しみにしてほしい」と期待を煽る。
ベンはケントの親友で過去に死んだはず…何故今、目の前にいるのか!?
小ネタと言えば、ケントとベンが対峙する場面で、屋良のちょっと恥ずかしい昔話を植木がバラす、というファンとしては聞き逃せない場面もある。「長い付き合いなので豪くんは結構僕の事を知っているんです」と恥ずかしそうな屋良だった。
そんな屋良はこの舞台で新しい事に挑戦している。それはラップで歌う事。ヒップホップで踊る事はあっても本格的に歌った経験はなかったと語る。ところが、ラップよりも「関西弁で話す」ことのほうがより挑戦だったようで「へたくそな関西弁を喋るくらいの感じでいいのかな、と稽古中にやってみたらそこだけ何度もダメ出しをされたので、これは本気でやらないと」と猛特訓した事を告白し、場を沸かせていた。
植木豪
過去2作からさらにダンス、アクション、歌、そして芝居のクオリティが高まった本作。特に屋良と植木のダンス巧者が見せるパフォーマンスは、物語の設定にもある高エネルギー隕石「コア」の波動を浴びて覚醒したのかと思うくらい、重力を感じさせない軽さと素早さに何度も驚かされた。また、矢田の歌唱力が前作からさらに上がっており、この1~2年で出演した舞台での様々な経験が血肉となっている事を感じさせた。
矢田悠祐
ケントたち「THE CIRCUS」の前に立ちはだかる秘密結社オメガのエースであるベンとその右腕ウィラード(寺西拓人)たちとの直接対決、さらには彼らの存在を疎ましく思う「新たな敵」との衝突から目が離せない。終盤には衝撃の展開が待っている今回のステージ。最後の最後まで見どころたっぷりだ。
蒼乃夕妃

取材・文・撮影=こむらさき

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