【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ROT
TENGRAFFTY、「猛者ばかりのこのフェ
ス。帰ってきた家みたいや」

今年2月に5年ぶりのオリジナル・アルバム『PLAY』を発表し、制作中の過労でライブ活動からしばらく離脱していたKAZUOMIも春からライブに復帰。現在、絶賛ツアー中でもあるROTTENGRAFFTY。間違いなく、やる気しか漲っていないはず。「610行進曲」と共に登場した直後、N∀OKIが叫んだ。
「帰ってきたぜ、SATANIC!! 果ての果てまでブッ飛んでくれ! 幕張、飛べ!!」

その言葉を合図に、ROTTENGRAFFTYがラウド・サウンドをブッ放し始めた。ヘヴィもエレクトロもラップも貪欲に飲み込み、気持ちを掴むメロディも散りばめたROTTENGRAFFTYの曲。さらに視覚を奪うのがメンバーそれぞれの存在感。華というか、毒々しいほどのオーラや佇まいを5人が放ちまくっている。聴覚も視覚も奪ってくれる京都のツワモノだ。
「PLAYBACK」から立て続けにメタリックな「SHRED」へ畳み掛け、歌の合間ごとにN∀OKIとNOBUYAがフロアを煽り立てる。「SATANIC、今日はとことんやろう!」とNOBUYAが叫べば、N∀OKIは「生きてるか! 生きてる実感、まだまだ加速。見たことないところまで行くぞ!」と力強く言い放つ。

ROTTENGRAFFTYのステージは、いつもそうだが、休む暇も隙間もない。しかし力を湧き上がらせる音や、言葉の力を彼らは持つ。それらにずっと刺激されていたいファンだったりする。フロアを埋め尽くしたファンは一体になって揺れ、さらにサークルが激しく円を描く。「D.A.N.C.E.」では、曲のリズムに合わせ、「力ためて、その場に座れ」とN∀OKIが歌ったと思ったら、今度は「冥王星まで行っちまうぞ、飛べ!」と一気にジャンプさせる。また「THIS WORLD」では、NOBUYAは客席エリアに飛び込み、恐らく客の肩車の上でエモーショナルに歌を轟かせる。気持ちいいぐらいわがままに、自由奔放にやり倒すROTTENGRAFFTYだ。
「ライブ・バンド、猛者ばかりのこのフェス。帰ってきた家みたいや」──N∀OKI

N∀OKIのその言葉、ライブ・バンドとしての自信しか感じられない。結成から現在までの19年間、同じメンバーで活動し続けているからこそだ。その彼らが10月3日にツアー・ファイナルとして日本武道館ライブも行なうが、それについてN∀OKIは「やることはいつもと変わらん。ノリで観に来てくれや」とも。いつでもどんなところでもホームにしてしまうROTTENGRAFFTY。ラスト・ナンバー「金色グラフティー」では、全編がコール&レスポンスのような、どでかい掛け声や歌が会場を揺るがす。まさに金色に輝き狂うステージの5人とフロアの数万人。バンドの底力や実力を、ラストの一瞬まで体感させるライブでもあった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎かわどう

ROTTENGRAFFTY セットリスト】

01.PLAYBACK
02.SHRED
03.So...Start
04.D.A.N.C.E.
05.夏休み
06.THIS WORLD
07.「70cm四方の窓辺」
08.金色グラフティー


■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

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