【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ASP
ARAGUS、初出場で気持ちよく翻弄

過去にはPIZZA OF DEATH RECORDSから作品をリリースした経験もあり、初出場というのが意外ではあったが、流石とうならせる手練っぷりを見せつけてくれたのがASPARAGUS
SEを背に渡邊忍(Vo/G)、原直央(B)、一瀬正和(Dr)の3人がEVIL STAGEに姿を現し、ゆったりと楽器の感触をたしかめ、その流れからスタートを切るのかと思いきや、いきなりトップギアで挨拶代わりにと、現在ライヴ会場限定でリリースされているシングル「BE TOGETHER / you make me yawn」から「BE TOGETHER」を突きつける。ファンのみならず、同じミュージシャンからもリスペクトを集める彼らだけあり、そのクオリティは秀逸。メロディー、曲構成、演奏とすべてのレベルが高い。
渡邊が「新曲」と紹介し披露したのが「every breath」。軽快なリズムとフレーズ、曲の豊かさを増す原のコーラス、深いコクを持ち合わせた渡邊の歌声も鮮やかだ。

テンポ良くライヴを進め、ASPARAGUS流の高性能なダンスチューン「SHALL WE DANCE?」でオーディエンスを思いっきり踊らせ、ここで小休止。普段と変わらず、渡邊の脱線気味の話を交えたMCでフロアをリラックスさせ、しっとりと日本語詞を大胆に導入した「BLUE人」を響かせる。どれだけ緩やかなムードになっても、曲に入れば瞬間的に世界観を切り替えるのは積みかねてきたキャリアと素養とセンスがなせる技であろう。
その後も、メランコリックな雰囲気と互いが互いを感じあって増していくグルーヴも素晴らしかった「LOST SHEPHERD」や彼ららしさに溢れながらも新しい領域へ踏み込んだ「gn8」といった、5年7ヵ月ぶりのフルアルバムとして2017年9月に発表した『ASPARAGUS』の収録曲を披露しつつ、ラストはオーディエンスも諸手を挙げて歓喜した名曲「FALLIN’ DOWN」へ。気持ちよく翻弄され、彼らの魅力に惹きつけられっぱなしのライヴだった。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎瀧本 JON… 行秀

【ASPARAGUS セットリスト】

01.BE TOGETHER
02.every breath
03.SHALL WE DANCE?
04.BLUE人
05.LOST SHEPHERD
06.gn8
07.FALLIN’ DOWN


■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

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