L→R ∴560∵(Ba&Cho)、アサミサエ(Vo&Key&Sampler)、玉屋2060%(Vo&Gu)、KOZO(Dr)

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【Wienners インタビュー】
今まで見たことも聴いたこともない、
ハイブリッドなものを作りたい

今年結成10周年を迎えるWiennersが待望のニューアルバム『TEN』をリリースした。メンバーチェンジ以降、研鑽を重ねてきたバンドサウンドが見事に結実し、まさしく天を貫くようなバンド史上最高傑作の登場だ。

新作『TEN』は全11曲で収録時間は30分間と少し。清々しいまでにスパート感のあるアルバムになりましたね。

玉屋2060%
もともとテンションの高いものを作りたいとは思っていたんですけど、そこだけを目指していたというよりも、ちゃんとライヴでやれる曲を作りたいということを話していたこともあって、結果として短くて速くて激しくて…という曲がいっぱい出てきたんだと思います。
∴560∵
原点回帰みたいな気持ちはあったんですよ。1stアルバム『CULT POP JAPAN』の曲は大袈裟に短かったんですけど、そんな初期に作っていた頃の気持ちやテンションを改めて意識するようなところもあって。ただ、良くも悪くも初期衝動のままではもうないんですけど、いろんな経験を経た今、初期衝動的なものを取り戻しながらというか。
玉屋2060%
そう。1stアルバムとテンションは一緒なんですけど、アプローチはまったく違うんですよ。∴560∵が言ったように俺らはもう初期衝動では動けないわけで、今まで培ってきた技や知識をフルに活かして、あの時のものを作ろう…みたいな感じで。こう見えて、ちゃんと整理されているものが好きなので(苦笑)、どれも自分の中ではものすごく整理されている曲だし、1stの時にできなかったことができるようになったのかなというふうには思いますね。
アサミサエ
収録時間は短いとは思うんですけど、ボリューム感のあるアルバムになったと思います。“今まであえてやってこなかったことをやってみよう”みたいな話もしてて、細かいフレーズも相談しながら作ったから、1stから知っている人が聴いても“この感じはWiennersだけど、何か違うな”という印象になるんじゃないかという気はしてます。
KOZO
ドラムスは手数は多いんですけど、そこにも玉屋が見せたい世界観があることは分かっているし。だから、今回のアルバムではどういう感じで演奏するかというのはすごく考えましたね。忙しいけど、耳障りじゃない感じは意識してたし、なるべくわざとらしく演奏しないようにというところはありました。

これは語弊がある言い方かもしれませんが、4人のパートが全て前面に出ていて、アンサンブルはより煩雑になっているような印象も受けます。でも、その複雑に絡み合って曲を作り上げている様子が、実にバンドらしいとも言えますね。

玉屋2060%
その意味で言えば、昨年に出したベストアルバム『BEST NEW RETAKES』を通ったことも大きくて。あれがなかったらバンドサウンドを固めるのが難しかったと思うんですよ。言い方は悪いかもしれないんですけど、ありものをもう一回なぞる方法でWiennersの枠組みを作れたし、その上で今回のアルバムを作ったので、ガツンとなれましたね。

そのアルバム『TEN』は「TRADITIONAL」でずばり提示されていますが、2016年のミニアルバム『GOKOH』に引き続いて、日本らしさを強調していますよね。

玉屋2060%
日本人ってゼロから1を作り出す能力はそれほどないかもしれないんですけど、1を10にする力ってめちゃめちゃあって。ゲームもそうだし、アニメもそうで。僕は音楽でもそれをやりたいんですよ。誰も知らない国の地面を掘ってみたらレコードが出てきて、それを再生したら聴こえてきた音楽…当初このアルバムのテーマとして、そんなことを思っていたんです。まったく新しい音楽ってもう出てこないと思うんですけど、だからこそどう解釈を変えるか、どういうアプローチをしていくか、どれとどれを混ぜ合わせるかという作業が必要だと思っていて、その発想をどれだけ出すかという。それで、今まで見たこともないもの、聴いたことがないもの、ハイブリッドなものを作りたいんです。

それが顕著に出ているのはM3「恋のバングラビート」でしょうか。インド風のビートに歌謡曲的なメロディーやアジアンなサウンドを乗せた完全に無国籍な楽曲です。今こういうことをやれるのはWiennersくらいじゃないですかね。

玉屋2060%
この曲のテーマは“インド映画=ボリウッドのテーマソングをWiennersが作ったら?”で、架空のボリウッド『恋のバングラビート』のテーマソングとして作ったんです。で、その“ボリウッドの音楽を日本人がダンスミュージックやロックにしたらこうなる”みたいな発想こそが日本人的だと思っていて。インド音楽をそのままやっている人たちとか、DJでかけている人たちはいっぱいいると思うんですけど、あれをそれ以上に進化させようというか、あの一歩先をやろうと。それがすごく重要だと思ってるんですよ。
KOZO
聴いている人が無意識で乗れるような状態を作りたくて、ドラムスは一歩下がったところに常に居て、他の3人の歌や演奏がフィーチャーされることを意識してますね。
∴560∵
リズム隊は地盤を固める役割に徹している感じですかね。グイグイな曲調でパーティー感というか、派手さがあるんですけど、4つ打ちがずっと続いて、ドラムスのキックとベースはそれをずっとキープしていて。
アサミサエ
私の歌もどっしりしているというか、インド人に成り切っているというか(笑)。
玉屋2060%
電子音も入ってるし、新しいハイブリッドなワールドミュージックにしたかったんですね。AメロとBメロは完全なるインドスケールでメロディーを作っていて、サビになるとそれを破ってインドスケールと日本のヨナ抜き音階を合体させた、俺が勝手に作ったスケールの中でメロディーを動かしているんです。だから、サビはちょっと歌謡曲っぽいし、キャッチーに聴こえるんです。
∴560∵
サビは日本人向けな感じになったよね? 
玉屋2060%
うん。この曲はふざけているように聴こえるかもしれないんですけど、熱量はあると自負しているし、今回のアルバムの中で一番真面目に作った曲かもしれないです。

取材:帆苅智之

アルバム『TEN』2018年6月13日発売 No Big Deal Records
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • NBPC-0055〜6 ¥3,000(税抜)
    • 【通常盤】
    • NBPC-0057 ¥2,400(税抜)

『Wienners presents TEN TOUR 2018』

7/05(木) 愛知・名古屋CLUB UPSET
7/06(金) 大阪・梅田Shangri-La
7/08(日) 福岡・Queblick
7/13(金) 宮城・仙台enn 2nd
7/15(日) 北海道・札幌COLONY
7/26(木) 東京・恵比寿LIQUIDROOM

Wienners プロフィール

ウィーナーズ:2009年初頭、玉屋2060%を中心に吉祥寺弁天通りにて結成。パンク畑出身の瞬発力と鋭さを持ちつつも、どこかやさしくて懐かしい香りを放つ男女ツインヴォーカルの4人組ロックバンド。予測不可能だけど体が反応してしまう展開、奇想天外かつキャッチーなメロディーで他に類を見ない音楽性とユーモアを武器にさまざまなシーン、世代、カルチャーを節操なく縦断し続けている。Wienners オフィシャルHP

L→R ∴560∵(Ba&Cho)、アサミサエ(Vo&Key&Sampler)、玉屋2060%(Vo&Gu)、KOZO(Dr)
アルバム『TEN』【初回限定盤(DVD付)】
アルバム『TEN』【通常盤】

アルバム『TEN』ダイジェスト
サンプラー映像

「恋のバングラビート」MV

OKMusic編集部

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