SHISHAMO 大阪で今までの5年間を振
り返る『NU茶屋町×SHISHAMO「SHISH
AMO NO NU-MATSURI!!!」』

6月20日(水)に1年4ヶ月ぶりの5thアルバム『SHISHAMO 5』を発表するSHISHAMO。それを記念して、6月1日(金)より大阪・梅田にあるファッションビルNU茶屋町にて、コラボレーション企画、NU茶屋町✕SHISHAMO『SHISHAMO NO NU-MATSURI!!!』が開催され、7月3日(火)までの1ヶ月に渡り、NU茶屋町ビル内で、様々なSHISHAMOとのコラボレーションが展開されていく。  
SHISHAMO
1Fコリドールプラザ特設会場では、デビューアルバムより全てのアルバムジャケット写真やブックレット写真を担当し、2016年度より、NU茶屋町の年間フェア広告のビジュアルも手がけている写真家の川島小鳥氏による写真が展示されている。
SHISHAMO
また、8F・9F飲食フロアでは、昨年末初出場し話題となった『第68回 NHK紅白歌合戦』にて実際にメンバーが着用した衣装が展示される他、エレベーターホールではCDデビューしてからの5年間を振り返る年表も展示されている。
SHISHAMO
そして、館内BGMをSHISHAMOがジャックし、ここでしか聴くことができないメンバーからのメッセージが流れたり、館内各所にフォトスポットが設置される等、NU茶屋町がSHISHAMO一色に染まっている。更にお買い物をされた方へのプレゼントや、スペシャルトークショー開催など、様々な企画で盛りだくさんとなっている。
SHISHAMO
先日、奈良でのライブ翌日、メンバー本人も来館して、初めて各展示を見て回り、関西の記者たちによる囲み会見も行われた。その後、SPICE独占インタビューも行なった。NU茶屋町の話だけでなく、既にツアーでも歌われているニューアルバム収録の新曲「私の夜明け」についてや、今までの5年間、これからの5年間、10年間なんていう話もしている。短い時間ながらも、今のSHISHAMOを感じてもらえるインタビューになったので、是非とも読んで頂きたい。
SHISHAMO
――まずは本日、館内を回っての率直な感想を教えて下さい。
宮崎:ちょっとビックリしましたね。こんな事になっているのは、もちろん知っていましたが、今日初めて来ましたので。普通に来た人は、こんな事になっていて大丈夫かしらとは思いますけど(笑)。でも、こんな規模で展示をしてもらえて感動しましたし、嬉しかったです。ずっと応援してくれたお客さんも嬉しい気持ちになってくれるかなと。
吉川:まずは、嬉しいという気持ちですね。CDデビューしてから5年間の事を写真や年表で詳しく展示してもらっていて、見に来てくれたSHISHAMOのお客さんは喜んでくれるでしょうね。
宮崎:今まで出したことのない写真、特に小さい頃の写真は「変わってないな~」と思われるでしょうね(笑)。
SHISHAMO
――松岡さんは関西出身という事もあって、より感動があると思うのですが。
松岡:ビックリというか……、信じられないですよね。高校の終わりとかに、よく来ていましたし、ベースを買ったのもNU茶屋町ですし、こないだもここで普通にご飯を食べていましたから、本当に信じられないです。でも、知らない人に知ってもらえるキッカケになるかなと。あっ、SHISHAMOのCDも、NU茶屋町のタワーレコードで買ってました!
――CD買ってたバンドにメンバーで入るわ、買ってたビルで自分の写真が展示されるわ……、夢がありますよね。本当に3人にとって、濃厚な5年間だったと思います。松岡さんに至っては、2014年の秋に入ってから、1年ちょっとで日本武道館に立ちましたし、物凄い5年間でしたよね。元々、いちファンだったわけですから。
松岡:メンバーになってからは目の前の事を一生懸命やるだけでしたが、あっという間という気持ちと長かったという気持ちのどっちもがありますね。
宮崎:5年間早かったです。でも、それまでの5年間とはスピード感が違うんです。でも、ちゃんと5年経っていて……。あんまり何年経ったとかは考えずに、活動一個一個をやってきた感じですね。5周年と言ってもらってますけど、ただただ駆け抜けた5年なんで、自分の中では上手く区切れてなかったんです。でも、今日ここの展示を見て、5年活動してきた事がしっかりとわかりました。
――駆け抜けた5年というのは、本当にそうですよね。
宮崎:5年間でよく収まったなと思いますよ。もっと時間をかけて経験するべき事を、5年で経験してきたので。よくやったと思いますし、お客さんに感謝ですね。
吉川:本当にあっという間の5年でした。最初のアルバム『SHISHAMO』('13年11月発表)の時は5年後って長いなと思っていたんですけど。改めて、濃密に頑張ってきたなと。
宮崎:デビューして5年ですけど、吉川と一緒にいるのは7年くらいですからね。
吉川:2010年から??
宮崎:ウワっ!
吉川:なんで!?(笑)。
宮崎:でも本当に、こんなに一緒にいると思ってなかったので。こんなハメになると思ってなかった!

SHISHAMO

――いやいや、まだまだ、これからの関係でしょう?!
宮崎:あとちょっと?! あとしばらく?!
――言い方が(笑)。
宮崎:でも、本当に始めた頃は先の事なんて考えてないし、5年経ったなとかも思ってなかったので。何も想像していない中で、アルバムとツアー、そして、とにかく良い曲を作る事で一生懸命でしたから。バンド自体、プロになりたいとか思ってなかったし、部活の延長でやっていたら、周りが「SHISHAMO良いね!」と言ってくれて。どうなりたいとか、なかったので。
――逆に言うと、5年後の10周年って想像できますか?
宮崎:キツイ!! 吉川と13年も一緒にいるハメになる!! ちょっと勘弁してほしい……。
――ハハハ(笑)。でも、また、あっという間ですよ多分。
宮崎:もちろんバンドを続ける事は大事ですが、その時その時いい活動をする事が一番大事ですから。
SHISHAMO
――5周年のちょうど良いひとつの区切りとして、全国19都市20公演の過去最大のホールツアーが行われているんですけど、そこで聴いた新曲の「私の夜明け」が素晴らしかったんですね。デビュー当時からメッセージ性が無いバンドと言い切ってきたSHISHAMOが、遂に意識的にメッセージを投げかけているなって。実際、曲前のMCでも朝子ちゃんがメッセージについて話したじゃないですか。
宮崎:メッセージ性が無いバンドというのは、今でも思っています。ストーリーとして曲を楽しんで欲しいし、そういう作り方が好きだし、そういう聴き方も好きなんで。普段、想像で曲を作っていくんですが、その主人公に、その架空の気持ちに取材する感じで作っていくんですね。だから、フィクションなんです。「私の夜明け」も大まかに考えると同じで、自分に取材をしているんですよ。
――誰かに取材するという意味では一緒だけど、自分に取材をするという意味ではフィクションがノンフィクションになったわけですよね?
宮崎:う~ん…、本物の気持ちが詰まってないと出来ないと思ったので。
――そういう意味では紅白でも歌った「明日も」という曲が大きかったのかなと。朝子ちゃんの中では何気にいつも通り作った曲かも知れないけど、結果、多くの人に響いたし、多くの人に知られる曲になったかなと。
宮崎:確かに「聴いて、元気になりました」と言ってもらう事が多かったし、意外と嬉しかったんです。そんなつもりで作ったんじゃなかったので。
SHISHAMO
――でも、嬉しかったのは良いことですよね。
宮崎:うん、純粋に嬉しかったです。「明日も」はお客さんのおかげで、大事な曲になりました。ライブで歌っている時に、泣いているお客さんがいたりとか……。だから、自分の好き嫌いが関係ない曲になったなと思いますね。
――ふたりは「私の夜明け」を初めて聴いた時、どうでしたか?
吉川:凄い歌詞が刺さりました……。自分が思う事ある気持ちが歌詞になっていたし、凄い曲が出来たなと思いました。
松岡:歌詞を読んだら、みんな絶対に思う事あるし、本当に歌詞の力が印象的な曲だなと思います。
――こんな凄い曲が出来たわけだし、やっぱり個人的には5年後の10周年の時のSHISHAMOを純粋に観たいですよね。
宮崎:5年後……、そうですね……。ただ、10年後の写真展示はキツくないですか?!(笑)。 でも、単純に良い曲は作っていきたいです。
――短い時間でしたが、たくさん話が聴けて嬉しかったです。これからも楽しみにしています。
取材=鈴木淳史 撮影=河上良

アーティスト

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着