いよいよ開幕! アンドリュー・ロイ
ド=ウェバーが認めた世界のトップス
ター4人が歌唱&会見 『アンドリュ
ー・ロイド=ウェバー ミュージカル・
コンサート』プレスイベント・レポー

2018年6月9日(土)~6月10日(日)東急シアターオーブにて開催される『アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート』のプレスイベントが行われ、レポートが到着した。
まず行われたのは、本コンサートに出演するレベッカ・ルーカー、セリンダ・シューンマッカー、ハワード・マクギリン、マイケル・ゼイヴィアの歌唱披露だ。「エニー・ドリーム・ウィル・ドゥ」(『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』)では、ハワードが主旋律を伸びやかに歌い、レベッカ、セリンダ、マイケルが美しいコーラスで加わり、夢のハーモニーが実現した。一方、「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」(『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』)では、セリンダの歌い出しから3人が加わり、実にエモーショナルな気分になる。4人の素晴らしい生の歌唱は贅沢の極みともいえるだろう。また、オーケストラもこのシリーズ最大規模のため、一層楽しみになる。
――ロイド=ウェバー氏への思い、また彼の作品への思いをお聞かせください。
レベッカ : ハワードと私は最近、ロイド=ウェバーの音楽を使った作品『アンマスクト(Unmasked)』のワークショップに参加しました。
ハワード: まだ、制作過程の途中の作品です。
レベッカ: 私は『オペラ座の怪人』でクリスティーヌを演じました。そしてハワードは世界最多公演記録を持つファントムです。ワークショップに参加して、ロイド=ウェバーが私ですら知らない美しいメロディをたくさん創り出してきたことを知りました。素晴らしいメロディメーカーだと、尊敬の念がますます大きくなりました。
ハワード: 世界中で彼にしか書けない独特の音楽、非のない素晴らしいメロディを生み出す作曲家です。僕が東京で初めて「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」を歌った時、前奏をオーケストラが演奏しだして最初の数音で観客から拍手が湧きました。これは、まれなことです。出だしの数音で人の心を掴むことができる、そんなメロディを創れる人は滅多にいません。アンドリューはそんな稀有な作曲家です。今回は、その「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」をマイケルとセリンダが歌います。
マイケル: 僕は最近、『サンセット大通り』で彼とお会いして、彼がすごいユーモアの持ち主であることに驚きました。心が広い方でもあり、基金を設立し、莫大な寄付をしながら未来の若い才能を育てることに努めています。もちろん彼はかなりのお金持ちですが、そういうお金の使い方をしていることも知っていただきたいですね。彼の自宅には有名な画家による素晴らしい絵画が並んでいて、素晴らしいコレクションを成しています。強盗が入らないといいのだけど(笑)。
――今回、ぜひお客様に聞いて欲しい曲をあげてください。
セリンダ: 私たちは全員、ロイド=ウェバー作品の登場人物を演じたことがあります。レベッカと私は『オペラ座の怪人』のクリスティーヌを演じました。ロンドンでは31年、ブロードウェイで30年のロングランをしている大作です。クリスティーヌの役はすでに体に入り、きちんと解釈できていると思うので、そのような曲を東京で披露できることにワクワクしています。また初披露となる曲は、楽しんで歌いたいですね。他のキャストの歌を聴くのも楽しみにしています。特にハワードはスーパー・ファントム!彼の歌が楽しみです。
レベッカ: 私は今まで演じたことのない、これからもキャスティングされないだろう2つの役の曲を歌います。『サンセット大通り』のノーマ・デズモンドと、『エビータ』のエヴァ・ペロンです。とても難しい曲ですが、歌えることが嬉しいです。
マイケル: 僕は『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌うことが楽しみです。
ハワード: もちろん、『オペラ座の怪人』のファントムの歌を歌えることは嬉しいです。これまで世界中で何度も繰り返し歌ってきましたが、飽きることなく、歌うのが本当に楽しい曲です。そして僕も『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌えることにドキドキしています。『ジーザス・クライスト=スーパースター』がアメリカで大ヒットした時のことをリアルタイムで覚えています。それまでの作品と全く違っていて革新的、ロックをミュージカルに取り入れるなど、ミュージカルの概念を大きく覆しました。今回、その曲を歌うことで、当時に戻れる気がします。
マイケル: アンドリューは『ジーザス・クライスト=スーパースター』を21歳の頃に書いたと思いますが、70歳になった今も創作活動に精力的で、美しいメロディを生み続けています。実に素晴らしいことです。
――(ステージングを手がけるマーク・スチュアートに)ロイド=ウェバーの音楽と4人のキャストの歌声を際立たせるために、今回どのようなステージングを心がけているのか、お聞かせください。
マーク: 一番大切にしているのは、パフォーマンスの邪魔をしないということです。東急シアターオーブで僕が手がけた2回のコンサートより、シンプルなステージングになると思います。ロイド=ウェバーの音楽自体が素晴らしく、有名な曲ばかり。またキャストは皆さん才能に溢れています。ですから、何かをたくさん盛る必要はなく、パフォーマンスをストレートにお楽しみいただきたいと思います。正直言えば、セットリストが送られてきた時、僕が知らない曲も結構あったんです。でもいざ聴いてみたら、あれ? この曲知っている! となって。知らないと思っていた曲でも、聴けばわかる。これはロイド=ウェバーの曲の凄さ。彼の音楽をそのままシンプルに伝えることが、一番だと思います。
――日本で楽しみなこと、行きたいところを教えてください。
セリンダ: 私は世界中を旅していますが、東京が大好き! 素敵で、清潔で、素晴らしい歴史があります。今日は明治神宮に行きました。今晩はロボットレストランに行きます。あ、ハチ公も大好きです!
レベッカ: 昨日、時差ボケで早起きしたので、ハワードと明治神宮まで散歩しました。素晴らしかったです。今日は銀座の伊東屋に行きました。素敵なお店で、買いたいものがたくさんありすぎて困りました。
マイケル: セリンダは今朝、新宿のサムライ・ミュージアムに行ったんだよね? 僕も明日行かなきゃ! また、伝統的な空手道場にも行ってみたいです。子どもの頃に空手をやっていたので。またニンジャがいて、手裏剣を投げたり、刀を振り回せるスポット(手裏剣道場 忍者からくり屋敷)も。
セリンダ: ニンジャはサムライに雇われたスパイだって知ってた?
全員: へえ!(興味津々)
マイケル: お寿司が最高!最後に言わせてください。日本は素晴らしい国で、私たち西洋人は日本から学ぶことがたくさんあると感じています。今、日本を体験していると、尊敬すべき文化があり、人々は礼儀正しくて親切だと感じます。ぜひこの経験を持って帰りたいです。こんなことを言うと、マイケルは自分を売り込んでいると思われるかもしれないけれど!(笑)
会見では、歌唱披露をしている時とはまた違った雰囲気となり、笑いが飛ぶ一幕も。楽しそうに話す4人のチームワークはばっちりで、今コンサートは素晴らしいものになることは間違いないだろう。

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