佐藤二朗 撮影:清水ちえみ

佐藤二朗 撮影:清水ちえみ

佐藤二朗の恋愛相談「好きな人が出来
ません。どうしたら良いですか?」

佐藤二朗さんに聞いて欲しい恋愛相談をTwitterで募集。実際にありがたいお言葉をいただいてきました!

記憶が1日で消えてしまう女性と、彼女に恋をした男性の切なくも美しい恋愛を描いた大ヒット上映中の映画『50回目のファーストキス』。
この記事の完全版を見る【動画・画像付き】
山田孝之さん、長澤まさみさんを主演に、『銀魂』『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督がメガホンをとった話題作です。
福田雄一監督といえば!な、佐藤二朗さんとムロツヨシさんも出演しており、福田作品ファンには嬉しい限り。
二朗さんは、長澤さん演じる主人公・瑠衣の父親役で、自分の障害と恋愛の間に戸惑う瑠衣を優しく、楽しく励ます“素敵なパパ”を演じています。
映画をすでに観た人からは「ラブストーリーなのに二朗さんとムロさんがとにかく笑える」「二朗さんが素敵なパパで最高」「二朗さんにお父さんになってほしい」など、二朗さんのパパっぷりは大好評。
そんな、二朗さんに聞いて欲しい恋愛相談をTwitterで募集。実際にありがたいお言葉をいただいてきました!
相談:脈アリなのか、全くわかりません。何か確かめる方法は?――今日は、事前にTwitterのハッシュタグ「#佐藤二朗の恋愛相談所」で募集した皆さんのお悩みにお答えいただければと思います。
二朗:大丈夫ですか? 人選ミスじゃないですか? 僕自身、嫁と一緒にいて20数年で、恋愛のドキドキした感覚を思い出せないんですが大丈夫ですかね。
――全く問題ございません! ありのままにお答えください。
まず最初は「2年間片思いしている人がいます。彼とついこの間、初めて2人で遊びました。また遊ぶ約束はできたのですが、彼が脈アリなのか、全くわかりません。何か確かめる方法はありませんか?」というお悩みです。
二朗:もう、これは直接「私の事どう思ってるの?」って確かめるしかないんじゃないですか。
というか、僕が恋愛駆け引き?とか出来ないのでそれしか思いつかないんですけど。
でも、なかなか聞き辛いですよねえ。もしこの方が32歳とかだったら、ズバッと聞きなさいと思いますけど、10代とか20代前半だったらそうねえ……。
確かめなくていいんじゃないですか? 2回、3回とデートしていくうちに自然と関係性が分かって来るんじゃないかと思います。と無責任な事を言っておきます。
――違う方ですが同じ様な質問で「好きな人に女として見られない」「いつも友達止まり」といったお悩みも多かったです。
二朗:僕も学生時代、数は少ないですけど合コンに行ったことがあって、「面白そう」とか「いい奴」で終わるので気持ちは分かります。
――二朗さんご自身は、女友達から彼女に発展したご経験ってありますか?
二朗:嫁がそうですね。うちの嫁ってブスなんですけど、あ、僕は可愛いと思ってます。
宇宙一可愛いと思っていますけど、客観的に見てキレイなタイプでは無いので、最初から「おっ好きだ」とか思ったわけじゃなくて。
同じ演劇の研究生だったもので、顔を合わす機会が多くて徐々にですよね。なので、女友達だったとしても全然諦める必要ないんですよ。僕がそうだったので。
――なるほど、勇気づけられる方多いと思います! 同じ方から続けて「女の子にされてドキッとする仕草や行動があったら教えてください」という質問もきているのですが。
二朗:僕個人的な女性のタイプは、作り笑いとかではなくて、本当に可笑しそうに笑う方が好きです。
あっ、こういう事言うとまた嫁に怒られるかな
相談:私は中3ですが、歳の離れた“おじさん”ばかり好きになってしまいます――それでは続いて。「私は中学三年生なのですが、何故か歳の離れたいわゆる“おじさん”ばかり好きになってしまいます」……
二朗:なんですと。
――「大体歳が離れていて、27歳差の方や、もう結婚されていてお子様もいらっしゃる49歳の方等が好きになってしまいます。どうしたら普通の恋愛が出来ますか?」とのことです。
二朗:「お子様もいらっしゃる49歳」って俺のことじゃない!? う〜ん。おじさん好きっていうのは好みだからね。でも、妻子持ちは絶対ダメです。
僕の友人にも好きになった人が5、6人連続で妻子持ちという子がいましたけど……。
妻子持ちはダメです。仮に妻と子供を捨ててあなたの所に来たとしても、妻子を捨てるなんてロクな奴じゃないですから。
――続いて、「彼氏の元カノやその元カノとの想い出に嫉妬してしまいます。
今はちゃんとわたしを見てくれているとわかっていても、嫉妬してしまいます。
どのように気持ちを整理すればいいでしょうか?」です。
二朗:彼氏に「元カノの話しないで」って言えばいいんじゃないですか? って身も蓋も無いか。
今の彼女の前で元カノの話ばっかりする男性はよくないなあとは思います。
もし彼氏がそんなに元カノの話をしてこないのに気になっちゃうっていうのはねえ、しょうがないですねえ、こればっかりは。
やっぱ俺、恋愛相談むいてないわ! ごめんなさい!
相談:5年付き合っている彼がいます。マンネリ化はどうしたら防げますか?――「5年ほど付き合っている彼がいます。今のところは大丈夫ですが、おそらく避けては通れないマンネリ化はどうしたら防げますか?」というお悩みです。
二朗:いやあ、マンネリはするんじゃないですか。それも悪いことじゃなくて、時間が育む愛ってのもあると思うし。
時間が育む愛だって、恥ずかしい! 自分で何言ってるんだろう。
でもまあ、お互い努力は必要ですけどね。
どちらかが「このマンネリ状態がすごく嫌」って思われないようにスキンシップとったりね、気をつけていけばいいと思います。
――お酒の好きな二朗さんに来ている質問です。「デート中お酒を飲むと私の方がお酒が強すぎて相手を潰してしまい、お持ち帰られないのですが、私がお持ち帰りしてもいいのでしょうか?」。
二朗:うん、好きにしてください。いや、僕はお酒の強い女性好きですけどね、ずっと飲むの付き合ってくれるじゃないですか。
あっ、こういう事言うとまた嫁に怒られるかな、まあいいや。
お持ち帰りもしていいんじゃないですか、女性からだって。つまり、好きにしてくださいということで。
一番質問が多かった悩みは…
相談:好きな人が出来ません。どうしたら良いですか?――続いては「好きな人が出来ません。どうしたら良いですか?」というお悩みです。実はこのお悩みが一番多かったです。
二朗:ウソ?! 好きな人が出来ないねえ、これは難しいなあ……。以前『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』というドラマで僕が脚本を書いたお話も、こういう悩みを持つ女性が主人公でした。
そうねえ、難しいなあ。でも、好きな人が出来なかったらそれはそれで楽じゃないですか?
感情が振り回されることもないし、自分が持ってかれるってこともなくて。恋愛をして精神が波打って苦しい時期がいつか来るので、それまでは、冷静な自分のまま生きるというのもいいんじゃないでしょうか。
――ちなみに二朗さんは常に好きな人がいるタイプですか?
二朗:ちょっともう、既婚者にどうしてそういう質問するんですか。
――はっ、その、親密な恋愛じゃなくても、私たちで言うところの「芸能人に恋をする」みたいな感じでも。
二朗:これはつまらない答えになりますけど、僕は常に、嫁と子供の事が好きです。
――一同(おお〜!)
二朗:どお? この答え。でも、これは本心ですけどね。
――お悩みの中には「どうしたら二朗さんの様に素敵な家庭を築けますか?」というものもあったんですよ。
二朗:いやいや、うちが素敵な家庭がどうかは知りませんけど。僕は根が寂しがりやなので、常に誰かがそばにいて欲しいんです。
こんな図体でパンチパーマで言うのもアレですけど。
なので、「良い家庭を築きたいな。誰かと一緒にいたいな」と思うことで叶うんじゃないでしょうか。
結婚したくなかったら、それはそれで全然問題無いと思うし。孤独に弱い体質の僕は、結婚が性に合ってますが。
――素晴らしいお答えありがとうございます。
それはね、ムロに聞け(笑)
続いて「主婦です。でも、心にずっと残っている人がいます。叶えては行けない気持ちですが、このまま心に残しておいてもいいのでしょうか。重たくてすいません」とのことです。
二朗:なんと。重たいですね…、4時間くらい時間をいただきたい。状況をもっと細かく聞きたいですね。
子どもがいるかいないかも大きいし、旦那さんの事をどれほど思ってるかですね。
もし、旦那さんの事が嫌いでストレスで子供もいないんだったら、離婚された方が幸せかもしれないし。で
もね、このご時世だから言うわけじゃないですけど、不倫はよくないです。基本的にハッピーエンドが無いですから。
相談:ムロツヨシさんと結婚したいです、どうしたらいいですか?――「菅田将暉さんの様な方と付き合いたいです。でも、結婚はムロツヨシさんみたいな方がいいです。どうしたら良いですか?」とのことです。
二朗:うん、知りません。
――ムロツヨシさんのことを書かれている方が結構多くてですね、「ムロツヨシさんと結婚したいです」とか「ムロさんのことが好きすぎます」とか……。
二朗:分かりました、うん、それはね、ムロに聞け。俺はムロではない!
二朗さん自身の恋愛トーク! ファーストキスはいつ? 奥さんの一番好きなところは?――恋愛相談というか二朗さんご自身への質問も多く来ています。まずは「二朗さんは愛したい派ですか?愛されたい派ですか?」
二朗:愛したい派ですね。これは自分の嫁にあてはめた場合ですけど。
人を愛するということは、心がとても豊かになるじゃないですか。
もちろん、相手に全然脈がないとそれはストレスですけど。基本的に人や何かを好きになったり愛することは、憎むことの何倍も楽しいと思うので。
――映画『50回目のファーストキス』もそんな気持ちを描いていますものね。この映画のタイトルにちなんで、「二朗さんのファーストキスの思い出を教えてください」という質問も来ています。
二朗:言えません。うん、言えません。言えませんって50回くらい書いておいてください。
――(笑)。
二朗:こんなおっさんのファーストキスの話聞いても面白くないでしょ。というか覚えてないかなあ。
――最後に「奥さんのどこが一番好きですか?」これはいかがでしょうか。
二朗:全部ですけど、一つだけ言うなら、良い心を持っているということですかね。
本人は否定しますけど、心が綺麗な人だと思います。
美輪明宏さんが以前「この世で一番偉い人はどんな人ですか?」と聞かれて「心が綺麗な人です」と答えていて、俺と嫁で「さすが美輪さん!」って感激して。
人間どうしても人のちょっとした不幸に喜んでしまったり、成功を妬んでしまうことってあるじゃないですか。
でも嫁はそういう所が一切なくて、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことが出来る人なんですね。
以前酔っ払ってつぶやいたことが、結構な反響があってネットニュースになったりして、すごく反省しているんですけど。
あ、つぶやいたことはウソじゃないですよ、もちろん。
でも「一流大学を目指すのはいけないことなんですか?」という意見を頂いて、ああそうだよな、一流大学を目指すことは素晴らしいことなのに、俺の書き方がまずかったなって反省したんですけど、嫁は「人の不幸をちゃんと悲しむ。人の幸せをちゃんと喜ぶ」という事が出来ている人なので、そこが一番好きなんだと思います。
――今日は楽しいお話、そして素晴らしいお答えの数々、ありがとうございました!

ウレぴあ総研

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着