【写真満載】“中国産ゲーム&ゴスロ
リ”と独自の文化が発展! 上海の超人
気イベント『COMICUP 魔都同人祭 22
』ブースレポ

中国・上海の大型同人誌即売会『COMICUP 魔都同人祭 22』をレポート。日本とは違う特徴や魅力はココ!

2018年5月19日(土)~20日(日)にかけて、中国・上海で大型同人誌即売会『COMICUP 魔都同人祭 22』(以下上海CP)が開催されました。早速、『上海CP』の様子を紹介していきます。
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『上海CP』は、春と冬に毎年2回開催される、中国本土を代表する一大同人誌即売会です。日本を除けば世界でも規模が非常に大きい約1,500サークルのサークルが集結するほか、中国を代表するゲーム会社やアニメコンテンツを発表する会社が出展するイベントとして人気を博しています。
今回は例年会場となっていた上海新国際博覧中心ではなく、上海でもさらに内陸部に位置する上海虹橋国際空港近くにある国家会展中心にて開催されました。
来場者数は『コミックマーケット』には劣るものの、海外のオタク系イベントで見るとトップクラスの規模。アジアで2番目の規模を誇る上海新国際博覧中心はともかく、国家会展中心では参加者全員が入れるのか…と当初は思っていましたが、国家会展中心も十分すぎる広さ。東京ビッグサイトや幕張メッセなど日本のイベント会場と同等レベルだと感じました。
ちなみに筆者は2016年より毎回必ず参加するほど、『上海CP』というイベントに注目しています。実際、前売りチケットが完売するほどの人気っぷりで、さらに日本でも展開している企業が出展していること、そしてサークルやコスプレイヤーなど日本からも参加者が増えているので、筆者以外でも気になっている方は多いのではないでしょうか。
まずは日本でも名が知られるようになったbilibili動画のブースから紹介。bilibili動画といえば、『Fate/Grand Order』や『アズールレーン』『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』といった人気ゲームを中国国内で運営する会社として人気。『上海CP』内の企業ブースでも、最も大きい規模でブース展開していました。
bilibili動画のブースでは、中国では1周年を迎えた『アズールレーン』の公式コスプレイヤーが登場。クオリティの高い艤装とともに登場したグラーフ・ツェッペリンを撮影しようと、多くのカメラマンが集結しました。
スマホゲーム『被囚禁的掌心』より、捕えられたキャラクターをコスプレで再現する人も。
KADOKAWAのライトノベルキャラが総出演する『電撃文庫:零境交錯(日本では電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION)』のブースも。KADOKAWAの展開、熱いですね…!
ほかにも『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』や『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』などKLabGamesも出展しており、多くの人がブースを訪れていました。
日本と違う! 同人ブースの特徴は?
中国企業のブースでは、大陸で大人気の銃の美少女擬人化ゲーム『少女前線』が大人気でした。まだ日本ではリリースされていませんが、2018年6月29日より日本語版の事前登録がスタートすることで、『アズールレーン』に続く中国産ゲームが日本でもブームになるかもしれません。
中国のスマホゲーム『戦艦少女R』のブースも人気。ゲーム自体は2014年からリリースされていますが、約3年半経った今なお人気が非常に高いです。
ここからは、同人エリアの様子を紹介。約1,500ものサークルが参加しているほど中国でも人気の同人。人気のジャンルは日本と同じものが多いですが、一方で中国発の作品の二次創作も人気が高いです。
日本と中国を比較して大きく違う点は、頒布する商品は同人誌のような本タイプのものはそれほど多くなくて、ポスターやポストカード、ちょっとした小物などを扱うサークルが多いという点。また、頒布時には現金支払いよりも電子決済をするサークルが多いことです。
今回日本から参加されたサークルに話を聞いたところ、中国では偽札が横行している面もあって、現金支払い時に偽札を受け取ってしまうことが多いことが背景にあるのでは、とのこと。現金で支払いを行った場合、紙幣を光に当てて偽札かどうかをチェックするサークルが多く、日本とは大きく違うと感じました。
ちなみに電子決済の場合、weChatやAlipayといったアプリを利用するのですが、現地の銀行を使用する必要があり、日本人は基本銀行口座を作れない問題があるため、電子決済での支払いは難しいかもしれません。
中国では「ゴスロリ」が大人気!
同人エリアの中には、ゴシック・アンド・ロリータ(ゴスロリ)を扱うブースが約100ブースほど参加されていて、オタク向けイベント?と思うような雰囲気を出していました。
実はここ数年、『上海CP』ではゴスロリブランドのブースが人気で、独自の文化を発信しています。
ゴスロリは日本独自のファッションスタイルではありますが、中国ではチャイナドレスと融合させた中華風デザインのものなど、中国ならではの人気を感じる衣装が多くあります。約100ブースの様々なゴスロリ衣装が集まるイベントと考えると、その規模は日本を超えているのではないかと感じさせられます。
また、日本と比較したときのゴスロリの最大の違いは値段。価格は1/2~1/3とかなり抑えられています。値段の魅力、クオリティの高さ、日本では見かけることが少ないタイプの中華風デザインがあるという点が魅力ですが、その一大マーケットが『上海CP』にあるということで、このためだけに『上海CP』に参加してもいいのではないかと感じました。実際、同行した方は2着ほどゴスロリ衣装を購入していました。
『上海CP』ブースや同人エリアの様子をお届けしましたが、いかがだったでしょうか。規模の大きさもすごいことですが、それ以上に中国ならではの文化の入ったイベントということで、一概に日本のイベントと比較はできないと思います。
これは是非とも現地へ足を運んでみて、参加してみてほしいと思います。きっと中国のイベントが、好きになりますよ。

アーティスト

ウレぴあ総研

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