【ライブレポート】つりビット、5人
が魅せた5年間の“釣果”。「6年目も
この5人で一緒に」

釣りをテーマに活動する5人組アイドルグループつりビットが、デビュー5周年ワンマンライブ<つりビット5th Anniversary Live〜Go on 5〜>を5月27日に川崎・CLUB CITTA'で開催した。
卒業、メンバーチェンジが当たり前のアイドルシーンの中で、2013年の結成以降一度もメンバーを変えることなく、長谷川瑞、聞間彩、安藤咲桜、竹内夏紀、小西杏優の5人で走り続けているつりビット。その成長を見届けてきたファンとともに祝った5周年ライブは、彼女達の魅力である明るいかわいらしさに加えて、ここまでで築き上げられたお互いの信頼感や、この先へ向かう力強さが感じられた素晴らしいステージだった。
メインステージから花道が伸び、会場中央にサブステージが作られていたこの日のライブ。つりビットの5年間を振り返る映像が終わると、デビューライブ前に配信リリースされた「スタートダッシュ!」でステージは幕を開けた。5周年メモリアルにふさわしいオープニング・ナンバーに続いては、「真夏の天体観測」「バニラな空」「踊ろよ、フィッシュ」「釣り銭はいらねぇぜ」と彼女達はもちろん、ファンにとっても思い出深いシングル曲をリリース順に披露。ライトブルーの新衣装で曲ごとに2つのステージを使い分けパフォーマンスする5人に、ぎっしりと埋まったフロアーからは精一杯の熱いコールが送られた。
前半2つ目のパートは、昨年リリースされた2ndアルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』前後から彼女達に新しい魅力として加わった、ソウルフレーバーなナンバーを5曲。小西の発案で間奏部分を伸ばし、それぞれのソロダンスパートが加えられた「Piece of Cake~Special Interlude Ver.~」、メンバーが歌パートで2×3に分かれて2つのステージを使いながらパフォーマンスする「Get ready Get a chance」「Blue Ocean Fishing Cruise」など、デビューから数年ユニゾンが多かった5人が、レッスンやライブを重ね成長したことで掴んだソロでの個性や魅力を見せてくれた。
中盤はお魚曲のスペシャルメドレーで、寿司のぬいぐるみやサインボールをフロアーに投げ込む恒例のお楽しみパート。続く夏曲コーナーではタオル回しの「A Color Summer!!」や、個々の歌声で曲の世界観を伝えるミディアムナンバー「カモメペリカンストーリー」などで会場を一足早く夏色に染め上げた。
そんな楽しく大盛り上がりだった中盤を終えてのラストパート前。5人は一息入れるように、一人ずつ5周年での気持ちを語った。
▲安藤咲桜
「初めて会った時あゆちゃんが小学5年生で、私たちが小学6年生のころだったので、恐ろしいですよ、時の流れは(笑)。でもその早かった5年間の中で楽しいこと苦しいことが本当にたくさんありました。『スタートダッシュ!』を一番最初に歌ったころとどれだけ違うのか私達にはわからないけど、皆さんには伝わっていると思うんです。苦しいこと悲しいこと、たくさん乗り越えてきた今を私達が集大成として見せられるこのライブ。皆さんが盛り上がってくださってとても嬉しいです。この5人じゃないと出来ないことってたくさんあるんですよ。なのでこれからも私達について来て下さい」(安藤)。
▲聞間彩
「最初の頃はホントに若くて小さくて、アイドルさんの中でも結構若めのほうだったんですけど、5年経った今ではすっかり大人になりまして。どんどん若い新しいアイドルさんが出てきている中でもつりビットのことを応援してくださっている皆さん、今日ここに来てくださっている皆さん、ありがとうございます。この5年間でいろんなつりビットを見せてきたと思うんですけど、これからもどんどん新しいつりビットをお見せするので私たちについて来てください」(聞間)
▲小西杏優
「この5年間で学んだことがたくさんあるし、辛かったこともたくさんあったんですけど、それよりも嬉しかったことや楽しかったこと、なによりもこのメンバーでずっと活動できていることが私は嬉しくて。6年目っていうと小学校卒業ですよ。でもずっと同じクラスってことよ(笑)。こんなに同じ人といたことがなかったので、信頼しあえているといつまでもズッーと一緒にいられるんだなと思って、メンバーには感謝しています。これからもきっとたくさん大変なことがあると思うんですけど、この5人で、ファンの皆さんと、スタッフの皆さんと、家族と友達と一緒に乗り超えていけたらいいなって思います」(小西)
▲竹内夏紀
「この5年間楽しかったこと辛かったことたくさん経験して今この舞台に立てています。ここ最近は考えることだったり悩むことだったりが、自分の中でもそれぞれのメンバーの中でもあって。みんなで話したりもしたし、どうしていくことがつりビットにとって最適なのかっていうのをこの1年で考えるようになりました。中途半端な気持ちでやっていたくないし、私達が考えるベースには本当に今来てくださっている皆さんがいて、その皆さんを悲しませたり、裏切ったりすることって絶対にしてはいけないことだなと思って、それで今この5人で変わらずここに立っています。本当にいつも応援してくださっているファンの方々のおかげです。なのでこれからも裏切ることはないです。信じてついてきてください」 (竹内)
▲長谷川瑞
「一応リーダーです(笑)。みんなの話をこうやって聞いていると、昔は本当に自分の気持ちとかをステージの上で喋ることってなかなかなくて、みんな成長しているんだなと思って震えました(笑)。リーダーがこんな感じでちんちくりんなヤロウなので(笑)、私正直ちょっと経ったらリーダー代わっちゃうんだろうって思っていたんですよ。自分は向いてないって思っていたし、最初から。でも5年間リーダーをやらせて頂けて、ファンの皆さんがいつも『そういうリーダーの在り方もあるよ』って言ってくれたので、今こういう風にやれているのかなって思って、本当にその声で助けられています。こうしてメンバーみんなが元気よくステージに立てているのは、家族とかスタッフさんとか、友達とか先生とか周りのみんなとか、応援してくださるファンの皆さんのおかげです。この場を借りてお礼を言わせてください。つりビットはこれからも6年目を迎えてどんどんパワーアップしていけるように頑張っていきたいと思います」(長谷川)
それぞれの思いを込めたMCを締めくくるように頭を下げたリーダー長谷川の「6年目もこの5人で一緒に頑張っていこうという気持ちを込めて、この歌を歌いたいと思います」という振りで始まった19曲目は、“怖くても心を決めて 泳げ泳げ 君とまた会える日まで”と歌う「1010~とと~」。ラストパートはここから夢をつかむ強い思いが込められた「My Victory」へとつながり、最後は2月に行われた<冬の大リクエスト祭>でファン投票1位に輝いたハッピーソング「’Cause you make me happy」へ。“ネガイゴトは願うだけで近づいてく どこまで行こうか?”という歌詞のように、次へと向かうメンバーとファンの思いが重なり本編は大団円となった
サプライズでオレンジ色のサイリウムがフロアーを埋め尽くしたアンコールでは、7月から8月で名古屋・大阪・仙台・新潟・東京を回るも発表され、6年目を走り出したつりビット。来年のこの日、6周年で5人はどんな成長した姿を見せてくれるのか。新たな航海へと出航した彼女達の今後の釣果が楽しみに思えた5周年ライブだった。
取材・文◎山村哲也
セットリスト<つりビット5th Anniversary Live〜Go on 5〜>


2018年5月27日(日)川崎・CLUB CITTA'

1.スタートダッシュ!

2.真夏の天体観測

3.バニラな空

4.踊ろよ、フィッシュ

5.釣り銭はいらねぇぜ

6.Piece of Cake~Special Interlude Ver.~

7.妄想フィッシング学園

8.Get ready Get a chance

9.Blue Ocean Fishing Cruise

10.渚でラテアート

11.Specialメドレー(寿司パラダイス、ハピハピフィッシングデート、おさかなソング、釣りパーティー)

12.ギョギョギョムーチョ

13.ニガシタサカナハオオキイゾ

14.A Color Summer!!

15.カモメペリカンストーリー

16.レモン海岸

17.裸足のマーメイド

18.Chuしたい

19.1010~とと~

20.My Victory

21.’Cause you make me happy

EN1.はじめのキモチ

EN2.爆釣御礼

■ライブ・ツアー情報


<つりビットワンマンライブ〜チッタ後夜祭〜>

2018年6月12日(火)東京・TSUTAYA O-WEST

開場:19:30 開演:20:00

チケット料金:前売1,000円(+ドリンク代)

※終演後特典会

握手会&2ショットチェキ会を予定
■チケット販売

(1)FC受付    5/30(水)〜 先着受付

(2)一般発売   6/2(土)〜
<つりビットライブ>

2018年7月12日(木)東京・TSUTAYA O-WEST

詳細は後日発表予定
<つりビット5周年記念ツアー〜 Go on 5 〜>

2018年7月26日(木) 名古屋SPADE BOX

2018年7月27日(金)大阪RUIDO

2018年8月10日(金) 仙台CLUB JUNK BOX

2018年8月11日 (土) 新潟RIVERST

2018年8月22日(木) TSUTAYA O-WEST

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