『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の
“映画の指輪のつくり方”』
- 第七回 -
「フック(Hook)」の指輪

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライター〈みねこ美根〉が大好きな映画の世界から作り出す紙粘土細工と指輪の制作過程をお見せします。ミニチュア好きな方、アクセサリーづくりに興味のある方は是非見ていってください。指輪はライブ会場にて展示しております。

動画監督・撮影・編集・演奏:みねこ美根

「ネバーランドに連れてって」(1991年「フック(Hook)」)

 ピーターパンが好きだ。ディズニーのアニメーションも好きだし、キャシー・リグビーが演じていたブロードウェイミュージカル版も大好き。ジョニー・デップ主演の「ネバーランド」も最高だった。小学生のとき磁石を使った工作が課題で出されたとき、厚紙の後ろで見えないように磁石を動かし、クリップを付けたピーターパンの絵が飛んでいるかのように動く作品を作ったことがある。自分のアイデアに酔いしれていたら、隣の男子が茶々を入れてきたので、授業参観でその子の母親が見ているのも忘れて、彼の頭をぶったたいてしまったことがある。罪深いピーターパン…。

 ピーターパンから派生した映画は数知れず、この1991年公開のスティーブンスピルバーグ監督作品「フック」もその一つだが、もうこれは名作中の名作。見てない人は今すぐレンタルしてきなさい。
 40歳になったピーターパンが、再びネバーランドに戻り、彼の子どもたちを誘拐した宿敵フック船長と戦う!という素晴らしい設定…。もうこの大人になったピーターがどうしようもない仕事人間パパで、しかも高所恐怖症、家族を顧みないため、妻や2人の子どもたちともギクシャクしてしまっているのだ。本当にこの中年太りのおじさんがピーターパン…?セリフ一つ一つがピーターパン精神とは真逆のことを言うので、滑稽で悲しく、素晴らしい。

 40歳ピーターパンを演じるのは、ロビン・ウィリアムズ、宿敵フック船長をダスティン・ホフマン、ウェンディがマギー・スミス、ティンカーベルがジュリア・ロバーツ、そして、若き日のウェンディを演じるのが(出るのは一瞬だけど)「アイアンマン」でペッパー役のグウィネス・ケイト・パルトローなのだ!(調べたら書いてあった)凄すぎる…。とにかくジュリア・ロバーツが可愛い。可愛いジュリア・ロバーツ…。そしてロビン・ウィリアムズのビフォーアフターがすごい。どんなビフォーアフターかはぜひ見て頂きたい。
 この作品、子どものころに初めて見たのだが、当時は人魚とピーター、○○とピーターのキスシーンにどぎまぎしながら、ピーターの息子ジャックの、この年頃特有の親からの愛に不安を抱く気持ちに共感し、ピーターやジャックの記憶の危うさに恐怖を覚えた。

 「幸せなことを考えると空を飛べる」というもともとの設定をうまく使う筋も非常に憎い!加えて、中でも好きなシーンは、迷子たちとの食事のシーン。「想像すると本当になるんだよ」というセリフ。豊かさとは、貧しさとはなんだろう、お金?想像力?そして大人になることへの恐怖と寂しさ…大人になった今見ても、胸に突き刺さるシーンが多い。

 ウェンディの「ピーター…海賊になってしまったの?」というセリフが切ない。そうか、大人は海賊なのか…。海賊の皆さん今月も頑張りましょう。
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指輪:モチーフ…ぬいぐるみのタディ、ジャックの時計、“キス”の指ぬき、ピーターの携帯電話、フック船長のかぎ爪、ピーターの剣、ティンカーベル、妖精の粉
音楽:「Flight to Neverland」John Williams (オルゴールver. cover)
みねこ美根 プロフィール

ミネコミネ:6歳の時にピアノで初めて作曲、11歳からはギターでの作曲も開始し、現在はピアノとギターを用いてライヴ活動中。2019年1月リリースの配信EP『心火を従えて愈々』で楽曲のクオリティの高さ、世界観が注目を集め始める。5月にはサウンドプロデューサーの小名川高弘氏と2017年秋から続いている制作作業のなか生まれている楽曲から第二弾「数式」「悲鳴」を発表。みねこ美根 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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