不屈のUNITED、奇跡の第10作を7月リ
リース決定
結成から実に37年目を迎える国内メタル・シーンの重鎮、UNITEDが約7年ぶりとなるニュー・アルバムのレコーディングを完了した。『Absurdity(アブサーディティ)』と命名されたこの作品は彼らにとって10作目のアルバムにあたるもので、7月18日、スピリチュアル・ビーストよりリリースされる。その事実が伝えられたのは去る5月23日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行なわれたSEPULTURAの一夜限りの来日公演(彼らの日本公演は実に17年ぶり)にて、彼らがサポート・アクトを務めたステージ上でのことだった。
御存知の読者も多いはずだが、UNITEDは2014年5月にバンドの軸ともいうべきベーシスト、横山明裕の急逝という事態に見舞われている。常にこのバンドを牽引し続けてきた最古参メンバー(とはいえその彼ですらオリジナル・メンバーではなかったのだが)の他界は当然ながらUNITEDにとって大きな損失となったが、バンドはそこで歴史に終止符を打つことも、先を急ぐように作品を形にすることもせず、じっくりと時間を費やしながらこの作品を完成に至らしめている。また、今作は、2013年春に正式復帰している湯浅正俊(Vo)、横山不在の穴を埋めるべくバンドに献身的な協力を続けてきたGEORGE(B)を擁する現体制での最初のアルバムということにもなる。
そして彼らはこの作品の発表に伴い、<ABSURDITY TOUR>を実施。その第一弾として6公演のスケジュールが発表されており、8月4日の大阪、5日の名古屋、そして18日の東京公演には、レーベルメイトでもあるIN FOR THE KILLがスペシャル・ゲストとして出演することも決定している。もちろんこの先も公演スケジュールは追加され続けていくはずなので、是非バンドのオフィシャルサイトなどをチェックして欲しいところだ。
参考までにお伝えしておくと、“absurdity”という英単語が意味するのは“不条理”。それを表題に掲げたアルバムとツアーで、新局面を迎えたUNITEDがどんな攻撃を仕掛け、何を訴えてくるのか? 新たなる快進撃に期待するとともに、まずはアルバムの到着を楽しみにしていたいところである。
取材・文◎増田勇一
撮影◎Ko-ichi Mukoyama
撮影◎Ko-ichi Mukoyama
■<ABSURDITY TOUR>
7月21日(土) 札幌・CrazyMonkey
7月22日(日) 札幌・Studio 1989
8月04日(土) 大阪・心斎橋Bigtwin Diner SHOVEL
8月05日(日) 名古屋・APOLLO BASE
8月18日(土) 東京・渋谷CYCLONE
9月08日(土) 福岡・graf
7月21日(土) 札幌・CrazyMonkey
7月22日(日) 札幌・Studio 1989
8月04日(土) 大阪・心斎橋Bigtwin Diner SHOVEL
8月05日(日) 名古屋・APOLLO BASE
8月18日(土) 東京・渋谷CYCLONE
9月08日(土) 福岡・graf