CIVILIAN、中田裕二と待望コラボ「俺
たちがCIVILIAN四重奏です」

▲写真:高田真希子
CIVILIANが自身主催の東名阪2マンイベントツアー<CIVILIAN presents INCIDENT619>を5月16日(水)の東京・CLUB QUATTROからスタートさせた。
<INCIDENT619>シリーズは、CIVILIANがリスペクトするアーティストとの2マンイベントで、改名前のLyu:Lyu時代である2011年11月に初の自主企画としてスタートした。通算11回目となる今回は、元・椿屋四重奏中田裕二を迎え、中田のバックバンドをCIVILIANが務める一夜限りのスペシャルユニットも結成された。
最初にステージに登場したのはCIVILIANの3人。企画の主催者がトップバッターかと思いきや、ヴォーカル&ギターのコヤマヒデカズが「今日、ここに集まってくれた誰よりも俺たち3人が今日、1日を楽しみにしてきました。我らのゲストをお迎えします!」と語り、盛大な拍手とともに中田裕二が呼び込まれた。「どうも俺たちがCIVILIAN四重奏です!」と挨拶すると、場内からは歓声があがった。
CIVILIANをバックバンドに従えた中田は、「普段の僕のお客さんと違って戦闘態勢っていう感じがしますけど、受けて立とうじゃないか!」と笑顔で煽りながら、3月21日(水)にリリースされたニューアルバム『NOBODY KNOWS』に収録されているロックンロールナンバー「マレダロ」で急速に会場の温度を上げライブをスタートさせた。
MCでは、この日のセットリストはCIVILIANのメンバーによる選曲であることを明かし、中田が「対バンはあっても、演奏までしてくれることはないですよ。非常に嬉しいです」と感謝の気持ちを伝えると、コヤマは「相当、気合いを入れて来ました」と返すなど、お互いにリスペクトし合っている様子が伝わってくる内容となっていた。
「バンド時代以来8年ぶりに歌う」という、中田をして“マニアックないい選曲”と言わしめたロックバラード「春雨よ」はCIVILIANベース・純市の選曲。さらにドラムの有田清幸選曲の「プロローグ」やコヤマヒデカズ選曲の「幻惑」など、楽曲のイントロが流れるたびに感動に近い声がオーディエンスから沸き起こる。メンバーそれぞれがリクエストした中田裕二/椿屋四重奏の楽曲群でオーディエンスの心と体を揺らし、中田のライブではおなじみのディスコナンバー「MIDNIGHT FLYER」で中田の演奏ブロックは締めくくられた。「CIVILIANが僕の曲を演奏してくれて、非常に素晴らしく、貴重な時間でした。ありがとう」と振り返った中田は、壇上でメンバーと握手とハグを交わし、4人でステージを降りた。
なお、後のCIVILIANブロックでの振り返りでは中田とのバックバンド共演について有田が「言い出しっぺは僕です。この1ヶ月スタジオに入りまくってドラム叩きまくって、2.5キロの減量に成功しました」と舞台裏を明かしている。CIVILIANの3人がライブ演奏にもっとも苦戦したのは「リボルバー」。「中田さんはソロになって曲の音数が増えたんですけど、俺ら3人しかいないのでどうやって3人でそれを出すかと。やってみたら一番ヤバかったです」と楽しげに語った。
15分間のインターバルを挟んで再登場したCIVILIANは、メジャー1stアルバム『eve』の楽曲を中心に、改名後初の作品として発表されたインディーズシングルのカップリング曲「爽やかな逃走」などを激しくエモーショナルにプレイ。“生”と密接に繋がっていることを感じさせるパフォーマンスで観客を圧倒し、ボカロPとしても活躍しているコヤマのナノウ名義でのヒット曲「ハロ/ハワユ」ではオーディエンスからの大合唱も巻き起こった。
最初のMCでは、「初めて音楽をやってからずっと、僕は自分の歌いたいことを歌いたいがために、音楽をやってました。その結果、いろんな人と出会って、いろんな人と別れていって。いま、ここにこうして、その続きを一緒に歩んでいる人がいるなと感じています」とこれまでを振り返り、「長く長く続けていたような気もするし、月日は一瞬で通り過ぎてきたような気もします。だけど、続けていれば、いいことあるんだなって、今日、素直に思いました。中田さん、本当にありがとうございました」とこの日の共演に対する感謝の気持ちを伝えた。
その後、彼らは「いままで僕自身が傷つけてきたたくさんの人々、裏切ってきたたくさんの人々、勇気をもらったたくさんの人々」のことを歌った「あなたのこと」やヴォーカルの歌力を感じるドラマチックなロックナンバー「言わなきゃいけない事」を披露。さらに「赫色-akairo-」の演奏前には、エレクトリックシタールのようなオリエンタルなサウンドでフロアの空気を変え、「今日、この日、この場所に、自分の魂、技術、歌声、ギターの音、全てを置いていくつもりで来ました」と語り、速いパッセージの「ぜんぶあんたのせい」、観客全員が右手と叫び声をあげた「生者ノ行進」で盛り上げ、改名後のCIVILIANの第一歩と決意が込められたロックバラード「顔」で本編は終了した。
アンコールには、まず、アコギを持ったコヤマと中田がツアーTシャツで登場。中田は「コヤマくん、ペアルックしちゃった! ペアルックしたことなかったから、今日が初です! アタシ、嬉しい」とおどけて笑いを誘った。中田との共演が叶ったコヤマの笑顔は終始キッズのそれだ。トークの後には二人だけで椿屋四重奏の代表曲で、コヤマにとっては「ソロの弾き語りライブでなんどもカバーしてきた、思い出の深い曲」だという「紫陽花」をしっとりと歌い上げ、美しいハーモニーを響かせた。
最後は3ピースに戻り、「こんな曲にも辿り着けたことを誇りに思っています」とLyu: Lyu時代からのライブ鉄板曲「メシア」を披露。リスペクトする共演者とのセッションを経て、いつもより力を入れ込んだ歌唱を交えながらフロアにまばゆい光を放ち、今回の<INCIDENT619>初日の幕は下ろされた。
なお、5月18日にはさユりを迎えた<INCIDENT619 vol.12>が名古屋ell.FITS ALLにて、5月25日にはGARNiDELiAを迎えた<INCIDENT619 vol.13>が梅田 Banana Hallにて開催される。
また、この日CIVILIANは自身の改名2周年記念ライブを改名日である7月18日に渋谷WWWで開催することを発表した。こちらは5月18日(金)正午よりCIVILIANオフィシャルサイトにて先行予約がスタートする。
写真:高田真希子
■セットリスト<CIVILIAN presents INCIDENT619 Vol.11>


2018年5月16日(水)SHIBUYA Club Quattro

■中田裕二

M-01 マレダロ

M-02 プロローグ

M-03 リボルバー

M-04 春雨よ

M-05 不時着

M-06 幻惑

M-07 MIDNIGHT FLYER
■CIVILIAN

M-01 一般生命論

M-02 love hate drama

M-03 爽やかな逃走

M-04 ハロ/ ハワユ

M-05 あなたのこと

M-06 言わなきゃいけない事

M-07 赫色 -akairo-

M-08 ぜんぶあんたのせい

M-09 生者ノ行進

M-10 顔

En-01 紫陽花

En-02 メシア

<CIVILIAN 2nd Anniversary Live “TWO”>


2018年7月18日 (水)@渋谷WWW

開場:18:00 / 開演:19:00

<CIVILIAN presents INCIDENT619>


【vol.11】2018年5月16日(水)渋谷CLUB QUATTRO

出演 : CIVILIAN / 中田裕二
【vol.12】2018年5月18日(金)名古屋ell.FITS ALL

出演 : CIVILIAN / さユり
【vol.13】2018年5月25日(金)大阪 Banana Hall

出演 : CIVILIAN / GARNiDELiA

詳細はオフィシャルサイトにて

■リリース情報


■CIVILIAN

1st Album『eve』発売中!

初回生産限定盤

SRCL-9596~7 / ¥4,500+税 Live DVD付

通常盤

SRCL-9598 / ¥3,000+税
■中田裕二

New Album『NOBODY KNOWS』発売中

初回限定盤(CD+DVD)TECI-1584 / ¥3,500+税

通常盤(CDのみ)TECI-1585 / ¥3,000+税
■さユり

New Single「月と花束」発売中

初回生産限定盤 CD+DVD BVCL-857~858 / \1,574+税

期間生産限定盤 CD+DVD BVCL-860~861 / \1,481+税

通常盤 CD BVCL-859 / \926+税
■GARNiDELiA

New Album『G.R.N.D』発売中

初回生産限定盤A CD+BD VVCL-1197~VVCL-1198 / \3,685+税

初回生産限定盤B CD+DVD VVCL-1199~VVCL-1200 / \3,315+税

通常盤 CD VVCL-1201 / \2,879+税

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