【インタビュー】暁月凛、デビューから2年の現在の思い、そして新曲「Early Days」にオーバーラップする思い

【インタビュー】暁月凛、デビューから2年の現在の思い、そして新曲「Early Days」にオーバーラップする思い

【インタビュー】暁月凛、デビューか
ら2年の現在の思い、そして新曲「Ea
rly Days」にオーバーラップする思い

当初は謎のアニソンシンガーとして2015年にデビューした暁月さん。デビューから早2年、これまでに3枚のシングルをリリースし、その突き抜けるようなクリアかつ情感あふれるボイスで大きな存在感を示し、多くの注目を集めています。その一方でまだステージの登場などの露出もそれほどなく、未だミステリアスな雰囲気を醸し出すシンガーであります。
今回のシングル曲「Early Days」は、4月から放送スタートしたアニメ『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』の主題歌。爽やかさを振りまくサウンドに対して、誰もが大人への階段を駆け上がる時に感じる戸惑いを表したような、切ない雰囲気もあり、アニメ作品の世界観にオーバーラップしている雰囲気もあります。「Million Memories」は、ゲームアプリ『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』の主題歌として使われる曲で、アップテンポでハードなカッコよさを持つナンバーです。
また「Early Days」は、これまでリリースされた暁月さんの楽曲も手がけてきた、コンポーザーの湊貴大さんによるもので、湊さんの大ファンである暁月さんも入魂の楽曲となっています。
今回UtaTenでは、この「Early Days」「Million Memories」の両曲にスポットを当てるとともに、改めて暁月さんの歌に込める思いなどをたずねてみました。

デビューして2年、「美しいと思うものを、人に届けたい」という自分の世界観が見えてきた
──この3月でデビュー2年を迎えられ、改めて振り返ってみるといかがでしょう?
暁月凛(以下、凛):実は正直「余り実感が無い」というか。私はアニメ、アニソンというものに一番の憧れを抱いているので、例えば芸能界や芸能人というステータス的なところを、強く意識しているというわけではないんです。私にとっては“歌う”ということよりも“アニメの世界で歌う”ことが大事なので。
芸能界は私にとって、とても遠い世界でした。そんな世界が急に、本当に実現したので、最初はすごく興奮しつつも実感が湧いてきませんでした。でも一方で、やはり自然にこういったことに対して“自分の人生の世界観”が見えてきたと感じています。

──自分の人生の世界観?
凛:例えばアニメには世界観、ストーリーというものがあります。そういうものに対して、人それぞれの人生にも、そんなものがあると思っているんです。自分の人生は、大まかにはこんな物語なんじゃないかという方向みたいなものが。それが2年前くらいから見えてきた感じです。

──“私はこういうことをするために生まれてきた”という自覚ですかね。対してデビュー前のことをおうかがいしたいのですが、歌を歌うという面では、これまでどのような活動をされていたのでしょうか?動画サイトで“歌ってみた”的な映像を発表されていたというお話はうかがっているのですが。
凛:確かにボカロとかも好きで、少しネットで“歌ってみた”動画なんかをアップしていた時期もありました。ただ、やっぱり歌を真剣にやろうとする中で、当然その時にしかできないこともあった一方で、まだその時にはできなかったことなんかもあって、振り返ってみると、実は格好恥ずかしいところもありまして…

──恥ずかしいところ?どんなところですかね…人前でリアルに歌うことはしなかったのでしょうか?
凛:友達が主催したイベントなんかに出たことはありました。でも今考えると「よくそんな勇気があったな」って。当時は今の立場になるなんて想像もしなかったし、その時に「楽しけりゃいいじゃん」くらいの感じでやっていたんです。やっぱり今の心境とは違っていましたね。

──そうでしたか。それがまたこういきなりドン!とオーディションで…とスゴイことになりましたよね。
凛:ただ、私は合理的な人間で、夢のために全てを尽くす方も沢山いる中で、私にはなかなかそんな勇気は無くて…常に逃げ道を用意している感じなんです。だから現実を保ちつつも、もし夢のチャンスがあればチャレンジはする。思うに、チャンスがあると知っているのに、やらないと絶対後悔するでしょうし。もしそれが掴めなかったとしても、後悔はしないと思います。

──意外に自分の心臓は強いほうだと思いますか?
凛:いや〜全然強いほうじゃないと思います(笑)。カラオケによく行くことがあるんですが、DAMチャンネルに出ていらっしゃる方が「ライブはあなたにとって?」「ステージはあなたにとってどんなものですか?」という質問を受けるコーナーがあるんですけど、それに対し皆さんが「居場所」「自分の部屋みたいなところ」とか「心地いいところ」「全然緊張しないところ」とか言われているんですけど、すごいなと思っていますし。私はステージなんて、今でも当然緊張しています。私自身の夢が大きい分、責任も重いという実感もありますし。
──夢?
凛:自分の心に棲んでいる子供というか…私には10年前の自分が心の中に棲んでいて、すごく大きな夢と一緒にいるんです。だからその分緊張も…

──なるほど。その状態からデビューし、今まで歌われて、その他の部分、例えば単純に“歌を歌う”という部分で、新しく発見したものはありますか?例えば最初はアニメ好きというところから始まりましたが、今は歌という職業を持つ格好になったわけで…
凛:好きなのはアニソンがメインなんですが、アニソン以外の部分でも、例えば演歌とか、歌謡曲なんかも好きで、実はそんな自分の好きなものの範中には共通点があるんです。アーティストの方はみんなそうだと思うんですけど、やっぱり「自分が美しいと思うものを、人に届けたい」「人に見せたい」という思いは当然強いと思う。
デビューする前は、自分の表現しようとするものの幅が狭かったり、表現力が足りなかったりしていたけど、これが仕事になってからは、いろんな美しさというものを積極的に発見しようとするようになりましたし、それをどうすれば人に伝えることができるのかを、必死に考えるようになりました。

──では、例えば“アニソンに限らない”という考えもあると?
凛:そんな思いもあります。そもそもアニソンの何がいいか?普通のポップスと呼ばれている音楽では「良いもの」「美しいもの」を普通に歌う。「楽しい」「嬉しい」「ハッピー」という感情をそのまま歌って、それはそれで私もいいと思いますし、美しいと思います。
でも私の思うアニソンでは、悲しいものとか一見醜いもの、欺瞞やこの世界の醜さとか、悪というものを描写することで、真の美がより鮮明に見えてくるというか。そんなところにたまらなく魅力を感じています。私自身にはひねくれているところがあって、美しいものが美しくない、楽しくないものが楽しくない傾向があるんです(笑)

──すごい感性ですね。具体的にはどんな感じなのでしょうか?
ちょっと話がずれるけど、私は一度ディズニーランドに行ったことがあって、その時にパレードを見て泣いたことがあるんです。「幸せな光景」だけど、だからこそ、悲しいんだ、という印象を感じて…

──それは…相当ひねくれているようにも見えますが(笑)
凛:いや本当に(笑)。でも幸せなことが表面的というか、幸せなものがあって、でもその幸せはいつか終わる。それが終わらなかったら、儚い幻に生きるということになりますし。それはそれですごく悲しい一面もあるんじゃないかと思うんです。反面、終わりには始まりがあるということも、よくいわれますよね。
悲しいこと、例えば別れとか、悲惨な運命とか、そんな存在に直面する時に、人は勇気や未来、そんな言葉や概念が芽生えてくると思う。だから“悲しいことが美しい”と、私は思うんです。表面時に美しいことだけじゃなくて、表面的には醜くても、悲しくても、本当は希望が入っているところが、私は好き。まあそこはアニソンに限らず、演歌や歌謡曲にも感じることもありますけど。

私は「面倒くさい」人間、ひねくれた表現を敢えて好む人間
──以前UtaTenでのインタビューでは「アニソンに夢中になってからは、ポップスは聴かなくなりました」とおっしゃっていましたが、暁月さんにとってアニソンとポップスの境とは、どのようなものなのでしょう?もともとこの明確な境は、主観性に依存することもあって具体的に決定付けるのは無理だと思いますが、暁月さんはご自身なりの考えで、境を明確にされていると感じました。
凛:私の中でポップスは、通常世界の生活、感情を描写するもの。そしてアニソンは、架空の世界を表すものだと思っています。当然架空の世界は、実際には存在していない。でも架空の世界の出来事を想像した上で感情を描写するという概念、それが一つあります。
また一方で、ポップスは基本的に最後は前向きな価値観になるけど、アニソンはもっとひねくれているというか、一筋縄ではいかない部分があると思うんです。一見悲しくて、さらにその内容を吟味しても、やっぱり悲しい。前向きな部分はどこにあるんだ?と探すけど、それは必死に探さないと見つからなくて、見えづらいところにある。それが私の中の、アニソンの特徴だと思っています。

──なるほど。ではそれを趣向としている暁月さんは「敢えて難しいほうに行きたい」という感じの部分もあるのでしょうか?
凛:人間としてもそういう傾向があります(笑)。本当の話ですけど、12、3歳の時から「今時の若い者は…」って言っていましたし(笑)

──いや〜それは…ちょっと面倒くさい感じでもありますね(笑)
凛:確かに。5人くらいに言われました、「面倒くさい」って(笑)

──では余りストレートにバン!と表現してしまうというのは、それほど好きじゃない?
凛:そうです!まあ多分それが歌とかもそうだけど、人間としての性格もそうなんです。やはり文学的にも、もうちょっと「あなたに会いたくてしょうがない」ということではなくて「あなたと一緒に見た星は、もう何回ほど回ったんだろう?今のあなたは何処にいるんだろう?」みたいな表現がしたいという(笑)

──それは素敵な表現に見えますね。例えばアニメという部分だけでなく、何か哲学的に考える部分があるということでしょうか?
凛:そういう面もあると思います、どちらかというと。例えば妄想や架空の世界は、誰かが妄想した時点で存在していると思っています。
この宇宙には、無数に並行宇宙が存在している。そんな中で、科学的には存在を否定できないものは、存在しているものに等しいという定理があるといわれています。ということは、並行宇宙の中に自分が妄想している世界は存在しない、なんて断言はできない。つまりそれは一線の希望、どこかに希望が存在しているんじゃないかと。

──すごいお考えですね…でも確かにその考えも一理ありますね。少し話が戻りますが、アニメで何かをしたいと思われた時に、歌以外、例えば”描いてみよう”とか、“筋書きを作ってみよう”とか、そんなことは考えられなかったのでしょうか?
凛:いや〜それは絶対難しいです。例えば画なんかは、見るのはすごく好きなんですけど、描くのはド下手で…(笑)

──“画伯”タイプ?(笑)
凛:そうなんです、幼稚園児以下というか(笑)。子供って、家なんかの建物を書いたりとか、芝生が合ってお日様があって、家があって、パパとママがいてみたいな画を描くじゃないですか。私はそういうのも…棒人間しか描けない(笑)

──一番可能性があったのが、歌だったと?
凛:そうですね。一時期は声優になりたいという夢もあったんですけど、やはり難しいなと…今はやっぱり歌のことであたまがいっぱい。なので、影ながら声優の方々、アニメーターの方々を応援するという形で。

──ちなみにご自身で作詞もされているということですが?
凛:そう。先程も言いましたが「ひねくれた表現が好き」というところがあって、それをまあいつも書いているんですよ、ポエムとか。それが余りにも”痛い”もので(笑)。まあ“痛さ”は置いておいて、やはりちゃんとポエムとして成り立たないと、誰が見ても“痛い”だけじゃないですか?
だからもうちょっと長くして、もうちょっと修正して…と見直して、ちゃんと詞のように見える形で、機会があれば人に見せたいなと思っているんです…ただなかなか難しい。作詞や歌詞とかは、ひねくれた表現が好きというのもあるけど、分かりやすい言い方ができないんですよ、私は。

──ひねってひねって、ひねくり過ぎました、みたいな?マニアックな人じゃないと、分からないと?
凛:そうですね。多分、サウンドホライズンさんみたいなすごい解読や分析をしてみないと、相当分かりづらい。まあでも分かりやすいように書く練習もしています。
希望と涙の割合が、私はちょうどいい「Early Days」
──新曲についておうかがいしたいと思います。「Early Days」は、雰囲気として「大人になった瞬間」の印象を描いたもの、という向きがあるのかな、という感じがあります。例えば暁月さんもこの詞の世界観を強く感じることもあるかと思いますが、この世界観のような実感を実際に経験したことはありますか?
凛:それは死ぬほどあります(笑)。まあ大人になる年齢層って、普通の方々でいえば、就活や新社会人、大学卒業をするとか結婚される方とか、いろんな方がおられると思いますが、同時にこの時期はいろんな生活、人生が次のステップに上がる段階だとも思うんです。
だから私自身ももちろんですけど、いろいろ大人になっていくということに対して、もちろん楽しさもあり、悲しい時もある。その意味では、この歌詞はすごく共感したし、悲しい部分があって、希望の部分があるというところは、私自身の道のりに似ている。だからそういう部分が伝わるといいなと思っています。

──よく考えると、先程言われた“ひねくれた考え”を持たれている時点で、実はもっと若い時期からこのような詞で描かれているシチュエーションを受けられているという印象もありますね。
凛:確かに。年齢だけではないんですが…実は私は、中国の出身なんですが、子供の頃はそこでそういうことを考え過ぎるタイプの人間でした。普通の人では辿らない人生を歩もうとしたんです。
12歳くらいの頃から、将来は通訳になるというもう一つの夢も持って、日本語も学んでいました。私自身は、何か思いついたらすぐやろうというタイプの人間なので、それなりに無駄なことをする一方で、それなりに成長もあったりとか、もっと早い段階に成長した部分も沢山あります。

──そうでしたか。でも「普通ではない人生を歩みたい」と考える人は、意外に沢山いるような気もします。そんな中で、今のこの時点で成長できたか、という部分ではいかがでしょうか?
凛:デビュー2年目での生活を通じて、いろいろに勉強になったところは、確かにありますで、で、これから3年目に入るけど、今はすごく大きな時期だとも思っています。だって演歌にも「3年目の浮気」っていう曲がありますよね?(笑)。3年という時期。私もいろいろ自分に期待もしているし、希望もあるし。

──なるほど。今回はこれまでも作詞作曲を担当された湊貴大さんですね。
凛:そうですね。私は小さい頃から湊さんの曲から好きで、すごく崇拝しているんです、神として(笑)。基本的に私は湊さんの曲は全部大好きで、例えば今回の曲でも「私がこういう曲が好きとか」先に伝えて無くても、ある程度通じているんじゃないかと思うくらい。
今回は希望があふれている曲になったけど、普通はそういうタイプの曲って、もっとストレートに希望の部分が多かったりすると思うんです。でもこの楽曲のAメロ、Bメロの部分には、闇や涙の部分がある。この曲で表現されている希望と涙の割合が、私はちょうどいいと思っているんです。

──なるほど。すごく春らしく爽やかな感じの曲なのに、歌詞にはなんと切ないことか…と思わせる感じがあります。アニメ『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』のほうは、既に放送を開始しましたが、こちらはいかがでしょう?もともと原作も読まれていたのでしょうか?
凛:読んでいます!アニメでも描かれていますが、すごく普通じゃない家庭というか。

──確かに。私も第一話から観ましたが、スタートから登場人物が、切なさを感じさせますよね。
凛:そうなんです。私は子供の頃からアニメの世界に憧れていて、自分が普通であることに対してすごく不満だったんですけど、このアニメが面白いと思ったのは、逆に普通じゃない家族の生き方を描いていること。それもそれでつらいことがあって、成長しなければいけないところがあるなんて、面白い。
もう一つは、私はタニス(物語の中心となる家族の、一番末の息子で、唯一実験台にならなかった子供)とすごく共感できているんです。私は12歳から「子供のオッサン」みたいな生意気な感じで(笑)、タニスも大人ぶっているところもあって、兄弟の中で一番しっかりしているかもしれないけど、やはりまだ子供。子供だけど大人という、すごく人物像が豊富というか、立体的だなと思いました。だからすごく共感しました。

──私も“この家族は、将来幸せになるといいな…”と思いながら見ていました。もう一つの、ゲームアプリ『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』の主題歌「Million Memories」ですが…ちなみに暁月さんはゲームはやられますか?
凛:ゲームは余りやらないですね。でも今回はこの曲の世界観を見てカッコいいな、と。

──「Early Days」と比較すると、かなりハードな感じですよね。暁月さんとしては、どちらかというと「Million Memories」の世界観のほうが得意なほうですか?
凛:確かにハード。まあ私は基本的にオタクで(笑)、子供の頃から幻想的な世界観が好きだったんです。「Early Days」はちょっと現実的な部分があるし、一般の方にも人生と重なる部分があると思うんですけど、この詞に描かれているように“荒野の果て”に流れることは余り無い…その果てで口笛を吹くことは無いので(笑)。その意味では、これは対照的にファンタジーな世界観だと思います。得意というか、慣れているほう。本当に子供の頃から、こういう幻想的な世界観が好きだったので。

人の心に棲みつくようになることが、一番の欲望
──なるほど。ではここで、それぞれの曲のピックアップフレーズを教えていただけますでしょうか?まず、「Early Days」ですが…
凛:一番ピンと来たのは、サビの「迷って立ち止まって 繰り返していく 涙流しながら 笑って生きていこう」という部分が、私は一番かと思います。一番の中心的なところだと。

──表現が時代劇『水戸黄門』の主題歌的ですね(笑)
凛:(笑)。でもこれが言いたくて、この歌詞があると思います。どれだけ覚悟しても、将来は絶対いつか涙を流すこと、唇をかみ締めて、泣いて震えることもあります。それを知った上で、前に進むと決める気持ち。それを表したこの部分が、曲の中で一番のところだと思います。

──確かに、一番響くところですね。「Million Memories」のほうはいかがでしょう?
凛:こちらもサビの部分ですが「いつだって答えは 自分の内(なか)にある 信じよう 張り裂ける衝動」のところです。

──なるほど。何か「Early Days」のお気に入り部分と、印象がダブる感じがありますね。
凛:大学で文学を勉強しているからでもあるんですが、私は一番核心に近いフレーズを探すのが好きなんです。2曲とも一番言いたいことに近いフレーズとなると、この2箇所だと思う。「いつだって〜」という部分は、自分のこと、自分の思いを信じる勇気の物語だと思うんですよね。

──なるほど。では、こういうイメージの詞を書いていきたい、「いつかやってやる!」という感じで(笑)
凛:そうですね!いつか本当に書いてみたいです。

──またそんなご自身の創作を含め、将来的にはどのように活動していきたいと考えられていますか?
凛:人の心に棲みつくようになることが、一番の欲望じゃないかなと思っています。人の心に棲みついたり、人の心を動かせる、しかもそれが絶対100%良いキャラクターじゃなくて、何か象徴的な人物、例えば『新世紀エヴァンゲリオン』でいう、リリスみたいな存在になりたい(笑)
人の心に棲みつく、ずっと覚えてもらえるような存在になりたいです。例えば別に大きなステージでなくても、小さなステージで歌っていてもかまわない。私はまだ作曲ができないんですけど、作詞は頑張って、歌ももちろん頑張り続けて…と、そういうことを通じて、人の心により大きな存在になれるようになりたいですね。

──自分の気持ちの中には、“アニメ”“アニソン”が棲みついたので、そういう気持ちともオーバーラップしているという感じでしょうかね。自分も同じようになっていきたいと…
凛:まさしく。私は子供の時からいろいろひねくれた考えを持っていたけど、その時に救いになったのがアニソンでした。「私はバカじゃない!美しい世界に憧れているから、こんな人と違うことを考えているだけで、私は絶対化け物でもなんでもない!」という確信ができたんです、アニソンのおかげで。
だから私は、もっとアニソンの世界の一員になって、今でも同じ悩みを抱えている子供や、そして大人の方もそうですが、そういう方の一つの支えというか、大きな存在になれたらと思っています。それが例えば私の中では、タイムスリップして、自分のことを救ったことになるとも思うし。

Text:桂伸也
Photo:愛香

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