【インタビュー】「毎回同じパフォーマンスが一生見られると思わないでほしい」GLAY・HISASHIとのコラボで見せた、バンドじゃないもん!の真の姿

【インタビュー】「毎回同じパフォーマンスが一生見られると思わないでほしい」GLAY・HISASHIとのコラボで見せた、バンドじゃないもん!の真の姿

【インタビュー】「毎回同じパフォー
マンスが一生見られると思わないでほ
しい」GLAY・HISASHIとのコラボで見
せた、バンドじゃないもん!の真の姿

「カサナルイズム!カナデルリズム!アイドル界のミクストメディア!」というキャッチフレーズで、アイドル界に彗星のように登場したバンドじゃないもん!(以下、バンもん!)は、ロックバンド「神聖かまってちゃん」でドラマーとして活躍する鈴姫みさこを中心に結成、現在は恋汐りんご、七星ぐみ、望月みゆ、甘夏ゆず、大桃子サンライズというメンバーと共に活動を続け、昨年2017年でデビューより5周年迎えた中、シングル5作連続オリコン週間チャートTOP10入りをするなど、現在アイドル界でも要注目のグループの一つとして頭角を現しています。
そのグループ名も特徴的ではありますが、各自が楽器も演奏し、踊り、さらに…と予測不能のステージパフォーマンス。これまでリリースされた音源で表されているように、サウンド面でも一つにくくれない、さまざまなチャレンジを続けてきました。そして今回はGLAYのHISASHIさんがプロデューサーとして参戦、この2曲をバンもん!に提供。そのケミストリーによりバンもんのこれまで見られなかった一面がまた新たに開かれています。
今回UtaTenでは、2曲の新曲MVがリリースされた当日に、6人にインタビューを実施し、その楽曲誕生の経緯より、楽曲から垣間見えるバンもん!の目指すものなどを探ってみました。
バンもん!は「女の子は、自分の一番好きなことをしているときが一番可愛い」が基本
──ちょっと失礼な言い方かもしれないですが…実は私、最初に詳細な情報を知らないまま音源を聴いたのですが、カップリングの「イニミニマミモ」という楽曲がメインタイトルだと思っていまして…(笑)
鈴姫:(笑)。そう、今回はGLAYのHISASHIさんにプロデュースしていただいた2曲が収録されているんですが、、実はもう一曲付いてくるという素敵な3曲収録のシングルなんです。
──そうでしたか。この曲を作られたのは、どなたなのでしょうか?
鈴姫:タイアップした映画『隙間男』に出演されている方で、YouTuberとして活躍されている方です。このシングルにはバンもん!バージョンが収録されているけど、マホトさんというYouTuberがラップで入っているバージョンも他にあったりします。

──なるほど、それも興味深いところですね。一方で「BORN TO BE IDOL/恋する完全犯罪」の2曲ですが、曲の雰囲気としてすごくHISASHIさん的、GLAY的という印象がありますね。コード進行の構成やメロディの作り方とか…
鈴姫:そうなんです!そういった一面を、前面に出していただきました。

──それでなおかつ「アイドル」ポイントを置いているのがすごく面白い。HISASHIさんとは、曲作りに関して事前に話などはされたのでしょうか?
甘夏:いや、それが…私たちが「こういう曲を作ってみたい」と相談する前に、HISASHIさんが先に作ってきてくださったんです、両方とも。
大桃子:“作っちゃったよ、もう”みたいに言われまして(笑)。HISASHIさんのバイブスが高くて!
鈴姫:最初に出来たのが「恋する完全犯罪」で、そのあとに“明るい曲も欲しいよね?”って(笑)

──バンもん!からすると、この2曲は世界観としては、かなり自分たちに近いというイメージもあるのでしょうか?

甘夏:いや、曲を聴いたときに一つ思ったことがありました。HISASHIさんとコラボするのが今回は2回目なんですけど、前回はHISASHIさんが考えるバンもん!らしさというか、まっすぐな歌詞だったり、私たちが歌うのにピッタリだと思える歌詞にしていただいたんです。でも今回はそれを経て、私たちの色んな個性を知っていただいた上で作っていただいた格好になっていて。「恋する完全犯罪」は「この子たちにこの曲を歌わせたらきっと映える。面白いだろうな」という方向を、考えて作ってくださったんじゃないかという印象を抱きました。
鈴姫:前回お願いしたときは、割とロック調でメジャーキーの明るい曲を作っていただいたんですけど、今回は割とダーク、闇を感じるというか。その中で少しお色気も感じるような曲になっているんです。だからバンもん!のまた新しい一面を見せていただいた感じですね。

──ご自身でも、ここに書かれているこのままの姿が、自分たちじゃないよ、という意識も?
鈴姫:そうですね。それこそ「BORN TO BE IDOL」の詞に入っていますが、「変幻自在なの」と言っている一方で、結構曲調とかは敢えてかなりこだわりなくやっているし、グループイメージとしては“圧倒的なハピネス感”みたいなものを持っているけど、全部が全部曲調が明るいわけではないし。だから色んな面がバンもん!にはあるし、この2曲は、結構その二面性を両方とも真逆に出していただいた感じですね。

恋汐:あと、バンもん!の存在自体が、多分なにかに捕らわれたりしていないんです。リーダーのみさこがいつも言っている「ボーダーをなくしたい!」みたいな。だからバンもん!はこうじゃなきゃいけない!というものは無くて、その時々に出てきたものが、バンもん!なんだ、と思います。
鈴姫:バンもん!はもともと「まず女の子は、自分の一番好きなことをしているときが一番可愛い。だからそんな姿をアイドルが見せても良いんじゃないか」というところから始まりました。その意味では、形に捕らわれないということ自体がバンもん!の形なんです。
だからバンもん!は楽器の演奏もしながら歌って、踊ったりとか、「BORN TO BE IDOL」とかだったら、メンバーが側転したり、組体操したり、みんなで一つの星を作ったりとか(笑)。今までのアイドルがやってきたというものとは、全く違うことをしていたりするんです。

──では「BORN TO BE IDOL」で「バンドでもアイドルでも 誰かのカテゴライズ息苦しいの」という表現は、ご自身の思いそのまんまだと…
鈴姫:そう、その一言ですね。ものすごくバンもん!らしいと思いました。バンもん!のことを歌った、という歌詞にしていただいたと思います。

──すると、逆にバンもん!というグループは、なにを目指そうとしているのでしょうか?
鈴姫:それはもう、トップアイドル!です。

──「カテゴライズは息苦しい」とありますが…
甘夏:その詞で表されているのは、「アイドルはこうあるべき」という固定概念が息苦しいという風な捕らえ方ではないかと思っています。“アイドルはこんな感じでいろよ!”みたいなところに、私たちはいたくない。その気持ちがこの一行にすごく表されているし、ここはすごく私たちらしい歌詞だと、一番気に入っている部分なんです。
鈴姫:そう。ただ老若男女、住んでいるところ、とかそういう対象にとらわれずに、みんなにキラキラを与えられる存在って、アイドルしかないとも思うし。

──なるほど。他方、バンもん!の売りの部分とは、どんなところにあるのでしょうか?
鈴姫:いや~それは多すぎて…(笑)。今ずっと「アイドル界のミクスドメディア、バンもん!です!」と挨拶をさせていただいているんですけど、一言じゃ表しきれないし…
七星:でもプロデューサーがいなくて、自分たちがプロデューサーであるということは、一つあります。
鈴姫:確かに。先程も言いましたが「女の子が一番好きなことをやっている姿が、一番可愛い」ということを体現するために、普通だったらプロデューサーという存在がいて、こんな感じのCDを出して、こういう楽曲にして、みんなこういう衣装にして、と決める人がいるんですけど、私たちは全部自分たちで決めるんです。「BORN TO BE IDOL」では、「ちょっと昭和の古き良きアイドルがやっていたことを、タマシイ的にやってみたいね」という発想から、自分たちで決めたし。
七星:その上で今回はHISASHIさんの思うバンもん!らしさみたいなものを信じて、是非つくってもらいたいという気持ちで2曲ともお願いしました。
大桃子:なのでアイデアとか、一人ひとりが自分を持ったこの6人が揃っている、というところが最近私が思う、バンもん!が圧倒的に他に負けないところだと思ってるんです。例えばこのバンもん!みたいなグループはあとにも先にも絶対に作れない、特別な6人だとすごく思う。
グループ全体でもそうだし、個々としてもプロデューサーでもあり、例えば私なら「大桃子サンライズ」というビジョンや哲学がちゃんとある、そういうものを全員も持っているんです。色んな人にバンもんを見てもらって「この子が好き!」とか「バンもん!って、すごい子たちが集まっているんだな」って、思ってもらえたらと思います。

──そんな中で、自分たちでは“ここは絶対見てもらいたい”と思われるところもあるのではないでしょうか?
恋汐:それはやっぱりライブを見てもらいたい!ですね。見てもらうしか。説明しがたいんでです、バンもん!は。
望月:そう、“こういうことをやっているよ”と言っている以上に、多分ヤバイことをやっていると思う(笑)

──“ヤバイこと”ですか?ちょっと興味をそそられますね。側転では済まないと?(笑)
望月:例えば側転も、出来そうにない人がやってみたり(笑)
鈴姫:本当に音楽のジャンルだけじゃなくて、メディアのジャンルをぶち壊すために色んなことをやっているんです。それはやっぱりライブに来てもらったら、“ああ、これがバンもん!か”と感覚で分かると思うんです。
大桃子:今のライブ展開とかも、まだまだ今後パワーアップしていく予定ではあるので、毎回同じパフォーマンスが一生見られると思わないでほしいですね(笑)。花火を打ち上げたりとか、やりたいことはいっぱいあるんです。
それに例えば一人ひとりキャラがあって、例えば汐りん(恋汐)はヒロインなんですけど、やっぱりちゃんとヒロイン的な演出をライブの効果でも出したい。例えば汐りんが回ったら、“キラキラキラ”って音が鳴ったりとか(笑)。なんかそういうワクワクするようなアイデアを結構みんな思いついたことを実現しようと、ライブに関しては日々考えています。なので、本当に楽しみにしてほしいです、今後のバンもん!にも。
「天空の人」HISASHIとのコラボで生まれたケミストリー
──今回の曲はHISASHIさんから受け取られた際に、割と“このままでいいです!”という感じだったのでしょうか?
大桃子:いや、原曲自体はそうなんですけど、そこからその曲をよりバンもん!っぽくしていくところで、結構みんなで話し合いながら手を入れています。
甘夏:すごく細かなところまでやっていて、例えば「BORN TO BE IDOL」の曲の中で鳴っている小さな一つのシンセの音を“もっと上げてください、そこがすごくバカっぽくなる良いフレーズだから”みたいな(笑)。そんなところまでメンバー全員が立ち会って、やったりしているので。そこに関してはみんなで作っているという感じもあるんです。
大桃子:そう。歌詞も“こんな内容を”とお願いして入れてもらったり。
七星:「BORN TO BE IDOL」は、詞が英語で始まるんですけど、ぐみ的にはそのあと「英語は喋れない」にしたいなって(笑)ふざけて歌ってたらこれいいなあってなりました。
鈴姫:でも、ライブではまだそれほど何回もお客さんに見せているわけではないですけど、このフレーズが来ると「俺も!」とか「me too!」とか合いの手を入れてくれるようになって(笑)。結構楽しんでいただいているみたいです。

──なるほど。一方でHISASHIさん自身の印象は、どんな感じでしたでしょうか?
七星:すごく優しい!
恋汐:レコーディングの長い時間なんかもずっといてくださって“ここはこうしたほうがいいかな”とか、いろいろ相談にも乗っていただいたし。本当に柔軟に、すごく寄り添いながら一緒に作ってくれたという印象でした。
望月:やっぱりGLAYのHISASHIさんともなれば、私たちからすると「天空の人」。みんな物心付いた頃から活躍されている人、みたいな印象もあるし。それが今、おこがましくも親しみを込めて「ヒサ兄ぃ」とか「HISASHI兄さん」とか呼んでいるくらいになっているんですけど(笑)、それくらい近くに感じられる接し方をしていただきました。

──音楽面ではいかがでしょう?HISASHIさんの音楽に対する見方というか…
鈴姫:すごく面白い。HISASHIさんの影響を与えたものが、きっとものすごく膨大なものだと感じられるし、絶対予想できない歌詞、曲調なんです。でも聴いたらなぜか“あ、HISASHIさんだ!”と分かるところもある。

──確かに。HISASHIさんらしさ、GLAYらしさみたいな雰囲気がありますね。
望月:でしょ!?「恋する完全犯罪」のイントロとか、完全にGLAYの曲を感じる!でもGLAYの曲の中でHISASHIさんの作られた曲って、異彩を放っているというか…

──変化球的な印象があります。
望月:そう!飛んでいるところがある。それがバンもん!に来たときに、いい化学変化が起こせたかな、と。

──その曲をバンもん!が歌えるという…豪華ですね、なるほど。「BORN TO BE IDOL」のほうはグループの雰囲気に合わせた印象がありますが、「恋する完全犯罪」のほうは、詞がなかなかアイドルの方が歌うには、少し刺激が強いような気がしますが…
大桃子:「恋する完全犯罪」がいいなと思ったのは、「未解決事件」というキーワード。バンもん!って、アイドル界の「未解決事件」だと思うんです。

鈴姫:バンもん!みたいに、表現としてはいっぱい横道にそれているけど、一番の核はやっぱり“人に夢と希望を与えたし、みんなに幸せになってほしい”という、一番のアイドルらしい気持ちなので。それを今回はきちんと表現できたんじゃないかと思うんですよね。

──そういうイメージだったのですね。このキーワードはどんなイメージなのかと思っていたのですが…
大桃子:今のところ、誰も通ったことのない道を通ってやってきているかと。本当に色んな面で、しかも自分たちでプロデュースをしているし、分からなくなっちゃうときもあるけど、これをちゃんと「完全犯罪」としてやり切りたいという…

──なにかとても素晴らしいイメージ力ですね。
鈴姫:私たちは個々でも活動をしていたりとか、アイドルをもともとグループアイドルをやろうとして生きてきたわけじゃなかったり、一度諦めたりとかという人たちが集まったグループ。しかしこの6人はバンもん!でものすごくアイドルをやろうとしている(笑)。なんかそのチグハグさみたいなものが、特に「恋する完全犯罪」で伝わってくれたら嬉しいなと思います。
七星:それとこの曲は結構シリアスな感じの歌詞だけど、イントロとアウトロでみんなが作戦会議をしていて…

──あ、それは私も気が付きました。コソコソって…なにを言われているのか、すごく気になったんですけど。
鈴姫:そこはHISASHIさんが“なにか声を上げてください”って。
七星:そう、本当はもっと長い尺で録ったんですけど、「カニを凍らせて・・・」って…「完全犯罪」っぽい感じで、みたいな。

──カニ?何ですかそれは?(笑)
恋汐:“フリーで喋ってみてください”と言われて、カニを凍らせて、そのカニで撲殺するという完全犯罪の計画を話しました。カニの気持ちは考えていないけど(笑)
鈴姫:犯罪計画みたいな内容になっていく中で「カニを凍らせて」みたいなことを言い出して。それがHISASHIさん的にはかなりツボだったみたいで(笑)

──(笑)…でも「カニ」は別として(笑)、総じて見ると、歌詞の内容としてはあくまでポジティブな方向なんですね。
鈴姫:そう、基本はもうとてもポジティブなんです。
大桃子:だからそんじょそこらの子供には歌えないでしょう?(笑)

──私は最初、これはなにかに取り憑かれて病んでいる子のイメージを描いているのかな、と思ったのですが…
望月:たしかに人それぞれの解釈も出来ると思います。でもバンもん!は大人だし、だからこそ歌えるものはあるというところがある、出せる魅力もあるというところだとも思いますし…

──なるほど、大人ですか。一方で最後の「未熟なリテラシーで僕を 机上のモノサシで がんじがらめ」という詞の箇所ですが、我々メディア側の問題を見透かしているような気もして、すごくドキッとしました(笑)。でもこの箇所があるから、全体が締まる感じもありますね。
甘夏:確かに。その部分って、最後の最後に変わったんです。
鈴姫:それに不思議なんですけど、歌詞にはこの部分のように括弧付け(「」)があったり、無かったりするところがあって。敢えて尋ねたりするのもヤボかなと思って聞かなかったけど、いろいろ気になりながら歌っているんですけどね…(笑)

──あ、確かにそうですね。それはいつかお尋ねしたいところで…
鈴姫:そう。でも人それぞれの解釈が一番面白いと思うし、十年くらい経ったら「そういえば、あの括弧の意味って何なんですか?」って尋ねられるくらいに私たちも活躍し続けられたらと(笑)

今年のテーマは相撲?「土俵にふんぞり返られたら」
──では次に、今回のシングル楽曲のピックアップフレーズを上げていただければと思います。この2曲のうちどちらかの楽曲の、好きなフレーズを上げていただければと。
鈴姫:じゃあ最初に私!「BORN TO BE IDOL」の「恋のイニシャル“EDM” 『えー?でもー、ものたりない』」というところ。EDMを 『えー?でもー、ものたりない』って…

──あっ!そういう意味だったんですか、ここは。今初めて知りました。驚きですね。
鈴姫:そう。こう当てたというのは、さすがちょっと天才過ぎるなと思って。またこの表現がすごくカワイイ!HISASHIさんは、普段はすごくクールなのに(笑)

望月:次は私!「BORN TO BE IDOL」なんですけど、「キミの心動かす夢見ていたいの」という箇所。結構ファンの方たちって、どこのアイドルとファンの方たちもそうかもしれないけど、例えば私たちが「武道館に立ちたい!」と言ったら、私たちが武道館に立つことに本気になってくれる。そういう感じで、自分の夢が相手の夢になることが、こういう活動をしているとあるから。ちゃんと誰かの心を動かすような夢を見ていたいと、いつも思っているんですけど、それがここの歌詞に入ってきたのが、私的にはすごく刺さりました。

──なにかすごく共感した感じですかね。
望月:そうですね。共感ポイントはここに限らず、メチャクチャあります。
七星:はいっ!じゃあ次は私!「BORN TO BE IDOL」の、「We Are 平成最後の刺客」というところ。

──そうか、来年で「平成」も終わりですしね…
七星:そう。この歌詞はもともと違ったんですけど、旬なワードをどうしても入れてほしいと思って、今年で「平成」が終わるじゃないですか。だからここを「平成最後のアイドル」みたいな意味にしたいです、と希望を伝えて、この詞に変えていただいたんです。このバンもん!が始まって今年で6年目。この平成という時代が終わるこのときに、バンもん!が爪痕を残して、平成最後のアイドルとしてやっていきたいという気持ちを込めて、この詞を選びました。

──そうですか。ではあと一年、ギリギリで他の刺客に割り込まれないようにしないと…(笑)
七星:そうですね。油断しないように最後を飾りたい(笑)
大桃子:私も「BORN TO BE IDOL」になるんですけど、「ロックフェスでもヘッドライナー」というところ。やっぱりバンもん!という名前でやっているからこそ、アイドルブームだろうがそうじゃないとしても、どの音楽の現場にも私たちがいたいな、とすごく思うんですよね。アイドルのフェスはもちろん、バンドのフェスにも出たい。
そういう国内外問わずそうなれるポジションに行きたいんです。出来れば海外のロックフェスに出られるようになりたいと思う。なぜならバンもん!は、この世界中の誰もがやっていないパフォーマンスを現実に出来るグループなので。だからどこでも見た人がアメイジング!と思うライブをやれたら、バンもん!って本当に唯一無二な存在になれるんじゃないかと考えているんです。その意味では、ヘッドライナーにさえなり得ると考えています。だからこのフレーズにある熱い宣言をピックアップしました!

──なるほど。具体的に出たいと思っているフェスなんかもあるのでしょうか?
大桃子:それこそ全部のフェスに出たいです!でも出来れば国内外問わず、海外のフェスもオファーをお待ちしております!(笑)。特にやっぱり野外フェスがいいですね!ライブ映像とかを動画サイトでアップして発信したときに、海外からのコメントで「OMG(Oh My God!)」といっぱい付くような感じにしたいです(笑)

恋汐:私も「BORN TO BE IDOL」のほうで「星屑キレイでも 一等星を目指すの」というところです。汐(恋汐)の解釈だと、星屑は流れ星みたいにすごくキレイ。でもそれはそこにずっとあるものじゃなくて、儚(はかな)くて。星屑も、きれいだけど、それでも絶対いつでも目指し続けたいところが、きっと一等星なんだな、とも思うんです。
汐はいつでも一等星、一番のヒロインになりたいと思うけど、自分のもともと持っているものが、一番の器ではないと自分で分かっているからこそ、一番になりたいと思うんです。それを汐がそう言うことで、応援してくれるみんなが一緒に同じ一番を目指してくれるのが、汐はとても嬉しい。だからたとえ一番にいつまでもなれなくても、一番は目指し続けたいなと思うし、この箇所の歌詞は汐にとってはとても感情がこもるところですね。

──それは是非!一等星になってください!
恋汐:そうですね…なりたいと思い続けて、早くもりんご五つ分(笑:注 プロフィールにある自身の年齢表現)
甘夏:う~ん、トリかぁ…(笑)「BORN TO BE IDOL」のほうが、気持ちが乗せやすいというところもあると思うけど…私は「恋する完全犯罪」で。この曲にも所々で自分に重なる歌詞が所々にちりばめられているけど、私が一番好きだと思ったのは「滲む視界 夢中で走る僕らは 歴代稀に見る震撼必須の『未解決事件』」というところ。
グループとして色んなことをやって、プロデュースもしてアイドルとバンド、両方の括りを壊しながらやっている自分たちが、まさにこの状態にすごく重なると思ったんです。「未解決事件」という表現は“まだまだこれから”とも思うし。ただ後半とかで最後に「図られがんじがらめ」とか言っている部分もあるから「これから先、まだ私たちはこんなもんじゃねえ!」と思いたいというところも込めた上で、私はここが好きだなと思いました。
あと、この歌詞の中で他にもあったんですけど「これであなたの人生のページに残るの それだけでいいの」というところ。お客さん一人の心の中に残れば、それはそれで私はすごく幸せだと思うところもあるし、客観的にバッと歌詞だけを見たら、先程言われていたみたいに“病んでいる女の子”のイメージに見えるかもしれないけど、自分に重なる部分も結構多い歌なので、そんな気持ちで歌っています。なので、これからの自分たちの道が「完全犯罪」になる可能性を込めて、私はそこを一番だと言いたいです!

──なるほど、例えば悩みを持たない人はまずいないだろうということを考えると、この楽曲のイメージはそこに重なる雰囲気もありますね。
鈴姫:そうですね。それと公開されたMVも是非見てほしいです!
甘夏:そう、見てほしいです!公開されましたので、是非見てください!

──MVですか。アピールポイントは?
望月:2曲のテイストの違いがすごいところ。だから2曲とも見てもらいたいです!
甘夏:「BORN TO BE IDOL」のほうは“アホやな~!”“ダッセ~!”と思いながら(笑)
鈴姫:“ダッセ~!”は褒め言葉だから(笑)
大桃子:あと“うっぜ~!”(笑)。メチャクチャに嫌というほど私たちの“カワイイ”を押し付ける感じで迫ってくるので(笑)

──それはそれは。まさにアイドルですね(笑)
望月:私は目薬涙をしました(笑)。わざわざ…撮影するときも“うわっ、ダッセ~!いいね!”と言いながら撮ったので(笑)、そこにも注目してもらいたいです。
汐:それと、昔の画面サイズを敢えて古いものにしたり、画質が荒い感じと、最後に出てくるポニーキャニオンのロゴが旧ロゴになっていて。昭和な感じですね。

──かなりのこだわりが感じられますね。一方で昨年「PERFECT YEAR」というプロジェクトをやり切られたということで、今年も早くも1/3程が過ぎましたが「NEXT PERFECT YEAR」としてはいかがでしょう?どのようなコンセプトや目標がありますか?
鈴姫:そうですね。ちょっとフワッとしたものなんですけど、コンセプトになりつつあるのが「2018年は、はっけよいのこった!」というのが。

──「はっけよいのこった」?相撲ですか?
鈴姫:そうです。今やっているホールのコンサートは「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲?ドス恋!ヨイショ!~春場所はっけよいのこった~」というタイトルで、東京公演が終わり、大阪公演が残っているんですけど、それも相撲がテーマになっていたりとか。
このアイドル界というかメディア界、音楽界の中で、私たちはトップで生き残りたいし、それを今年、色んな人に向けて“その可能性がある人材だ”ということを見せ付ける年にしたい。その意味で“日本を代表するアーティスト”というのが今年のテーマになっています。だから今年は多分「相撲」というキーワードを引きずり続けるかと。このCDのジャケットにも土俵に乗っていたりしますし。
甘夏:この相撲というのも、調べていくと結構意味が深くて、「はっけよいのこった」という言葉にすら、すごく私たちに重なる意味があるんです、本当に。
鈴姫:メインカルチャーを大きく変えることが出来るのは、アナーキーなサブカルチャーの人たちだと思うんです。メインカルチャーは、それを追っているだけだから。だからそういう存在になれたらな、と。そして“土俵にふんぞり返られたらな”という姿をきちんと、まずは日本から見せていくことが出来たらと思います!
大桃子:また逆輸入的な売れ方もありといえばありだ、と思うし。とにかく“いいね!”と思ってもらえる方に見つけてもらいたいです。バンもん!は、アイドル界においてかなり意味が深いことをやっているグループだと自負しているし。

Text:桂伸也
Photo:片山拓

プレゼント応募について
Twitterで応募するとサイン入りチェキをUtaTenをご覧の方に抽選でプレゼント!!
【応募方法について】
(1)アイドルUtaTenのTwitterアカウント(@utaten_idol)をフォローをします。
(既にフォローしていただいている方はそのままで!)
(2)UtaTenのページにあるこの記事上下のツイートボタンからツイート。
※入力されている内容は消さないようにご注意ください!(追記はOK!)
(3)応募完了となります。応募締め切り後、当選者の方にDMにて当選の旨をご連絡致します。
※応募完了後であっても、該当のTweetの削除、UtaTen_idolのフォローを外した場合、その時点で応募対象外となります。
Follow @utaten_idol
Tweet
【応募締め切り】
5/27 21:00まで
【当選の通知方法】
締め切り後に抽選を行い、当選者には@UtaTen_idolからDMにてご連絡いたします。
※ご自身のTwitterアカウントのDM設定をご確認ください!!

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

新着