劇団れなっち『ロミオ&ジュリエット
』:堤監督も絶賛「AKB48は板の上に
強い」

AKB48加藤玲奈が座長を務める「劇団れなっち」による舞台「ロミオ&ジュリエット」が2018年5月9日、東京AiiA 2.5 Theater Tokyoで開始。5月9日には白組によるゲネプロが開催された。平日昼間にも関わらず多くのメディアが集まり、注目の高さがうかがえた。ゲネプロ後には囲み取材も行われた。

SHOWROOMでのメンバー自身が台詞を覚えてファンの前で披露するというオーディションに始まった「劇団れなっち」、満を持しての本番を迎えた。

囲み取材には、監督の堤幸彦氏、座長の加藤玲奈、白組の岡田奈々、神志那結衣、黒組の藤田奈那、福岡聖菜の5人が参加。

堤監督「個性的な子がたくさんいる。自
分の見せ方を知っている」

堤氏から以下のようにコメント。

「初舞台のメンバーも多いと聞いているが、一人ひとりの熱量が凄い。技術、個性を超えて、本当に劇団のようになっていく様子を毎日発見できた。本番までに思いついたこと追加しようかな、彼女たちは見事にこたえてくれるので」と語ると、メンバーからも「えぇ!!」と驚きの声。さらに堤氏は「さすがAKB48は『板の上(舞台)に強い』と確信した」

堤氏は「フランイングゲット」のMVの監督、リーディング舞台の演出を担当したことがあるが、AKB48と大掛かりな舞台をするのは今回が初めて。オーディションでのメンバー選定について問われると「見れば、『ロミオだな、ジュリエットだな』と直感でわかった。それだけこのグループにはいろんな個性的な子がたくさんいる。自分の見せ方を知っている。その個性が台本とマッチングしていたと思う」とコメント。

また、本日のゲネを見ての堤氏は、
「ゲネプロは本番と同じ。本番じゃないと出てこないパワーがあって、リハーサルでも熱はあるけど、さらに上回っていた。もうちょっと早く出してほしかった。みんなずるいなと思いました」と高く評価していた。

白組と黒組の個性について聞かれると、堤氏は

「メンバーが違うので、個性はそれぞれにある。表現はみんな違うので、その差が面白い。いわゆる化学反応。両方とも楽しめる」と。

神志那「すごくキュンとした」

本番を終えた白組ロミオ役の神志那は、

「最初、ロミオとジュリエットが逆なのでは?とファンからも言われた。でも稽古を重ねて、自分がロミオでよかった。堤さんならではの面白い場面も入って、すごく楽しめる」

男役を演じる神志那に、「ふだんから男っぽくなったり?」と記者から質問があると、神志那は「足を広げて歩いたりしてました」と。また「逆にジュリエット(岡田)にキュンとしてしまった。『緊張する』と言ったら、岡田が『大丈夫だよ、頑張ろう』と頭をポンしてくれた。それですごくキュンとした」とも。

また神志那は、宝塚の映像を見たり、男性の動きや歩き方、頭のかき方も見ていたそうだ。

神志那のロミオ役は見どころだ。白組の中でもその身長と演技力で、舞台での存在感が大きかった。

岡田「女の子っぽくない役なので入り込
めた」

白組ジュリエット役の岡田は、

「2年ぶりの舞台でまさかジュリエットを演じるとは。でも原作とは違って、強気で下品で口の悪い女子を演じている。乙女な部分とヤンキーっぽい部分のギャップも頑張りたい。堤監督からの細かい指示に応えるのに精いっぱいだけど、がんばりたい」

また岡田はジュリエットの役について「もともと髪が短い。久々にポニーテールでロン毛。ジュリエットにはそこまでの難しさはない。口が悪かったり、女の子っぽくない役なので入り込めた」と。

また「ロミオ(神志那)がめちゃくくちゃかっこよくて、本読みをやった時から好きになった。ずっと大好き。ロミオがかっこよすぎて、自然と乙女になれた」とも。

福岡『第2の初舞台』

本番を明日に控えた黒組ジュリエット役の福岡は、

「最初は緊張していたが、練習を重ねるごとに、熱量を感じている。昔、舞台経験はあるけど『第2の初舞台』のように、お芝居をちゃんと考えてやれた」と語っていた。

藤田「舞台で活躍できる人になりたい」

同じく明日に本番を迎える藤田は

「舞台が好きで、将来は舞台で活躍できる人になりたい。堤監督に指導していただいて、本当に嬉しい。今日、白組の舞台を見て、本当に素晴らしくて気合が入った。黒組も負けていられない」と意気込みを語った。

また藤田は、「男役なので、ふだんと歩き方、仕草が違う。アイドルであることを忘れた。アイドルの時は、どうしたらかわいく見えるかを思っているが、それを捨てた」と。

「男役だから、普段とは歩き方も、しぐさが全部違うので、アイドルを忘れて。アイドルのときはこうしたらかわいいと思いながらってるんですけど、それを全部捨てなきゃいけなくて。自分がアイドルだと忘れるぐらいに、全然違いました」

藤田は宝塚に1人で行くくらい好きなので、宝塚を参考にしたとも語っていた。

加藤「私も凄く刺激を受けた」

また加藤は「自称、座長の加藤です」と笑って前置きをしてから、

「無事に初日を迎えることができて嬉しい。白組、黒組それぞれの違った良さがある。最初は劇団は不安だったけど、みんなのおかげで素敵な舞台になって、私も凄く刺激を受けた」とコメント。

今回、加藤は舞台に出演していない。「加藤さん、演技は?」と記者から問われると、「興味はある。でも今回はたくさんのメンバーに出ていただきたいと思って、私が出るのは前説とエンディングだけにしました。稽古も3,4回見たが、どんどんみんなが成長して、刺激を受けた」と。

堤監督から「今から、入る?」と振られると、加藤は「覚えられないです!」と笑って答えた。

岡田から「いつも美味しい差し入れを持ってきてくれる」と言われると、加藤は「差し入れ頑張ります」と。

また今後のプロデュースについて記者から聞かれると、「何が残っているかな?機会があれば、メンバーの夢が広がるように何かできればとい思っている。でも予定は全く」と答えていた。
左から堤監督、福岡、藤田、神志那、岡田、加藤

左から堤監督、福岡、藤田、神志那、岡田、加藤

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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