【対談】DAISHI(Psycho le Cému)
× 一聖(BugLug)「絶対デュエット
したいです」

サイコ・ル・シェイムが5月9日に復活後、初の完全オリジナルアルバム『Light and Shadow』をリリースする。BARKSではボーカルのDAISHIをフィーチャーし、先輩、同世代、後輩という3世代のボーカリストとの対談を実施。先日公開された第1弾はSHAZNAのIZAMに登場してもらったが、第2弾は全くの初対面だというBugLugのボーカリスト、一聖。中学生の時に雑誌でサイコ・ル・シェイムの記事を見てヴィジュアル系の概念をひっくり返され、アルバムを購入、文化祭でサイコのヒット曲をカバーしたというエピソードがDAISHIを驚かせた。最初はやや緊張気味だった空気も話が進むにつれてなごやかになり、世代の違いを超えて共鳴。この2人がデュエットする姿が見られるのもそう遠いことではないかもしれない?
  ◆  ◆  ◆
■ 文化祭で「愛の唄」を歌いました/一聖

■ そんなコ、初めて会うた(笑)/DAISHI
── お2人は初対面だそうですが、一聖さんはサイコ・ル・シェイムのことを以前から好きで聴いていたとか?
一聖:僕がサイコ・ル・シェイムさんについて話し始めたらキリないですよ。思い出がいっぱい詰まっているので。
DAISHI:ホントですか? そんな人、初めて出会いましたよ(笑)。
一聖:ヴィジュアル系にハマったのがキッカケだったんです。自分が知った時にはダークなイメージのバンドが多かったので「アクが強いな。ヴィジュアル系すげーな」と思っていたんですけど、ある日、雑誌でサイコ・ル・シェイムさんの記事を見て「えー!? ……異次元」って(笑)。すみません、最初は「これはヴィジュアル系じゃない」と勝手に判断してました。
DAISHI:いえいえ。
一聖:その後、友達に「サイコ・ル・シェイムはカッコいいから絶対見とけよ」って映像を渡されて、それがWOWOWで放映したデビュー当時の番組で。
DAISHI:ああ、コントやったヤツですね。
一聖:そうです。曲がすごくカッコいいのに笑いも取ってたから、「ヴィジュアル系って笑い取っていいの?」って衝撃でした(笑)。
DAISHI:あの時はつるっつるにスベってましたけどね(笑)。
一聖:個人的にそれまではカッコつけてキメキメでやるのがヴィジュアル系だっていうイメージがあったので、新しい切り口でやっている人たちっていう印象が強かったんです。で、どんどんハマっていって、それが中学の時ですね。
DAISHI:わあ、その頃からヴィジュアル系聴いてたんですね。確かに当時、サイコ・ル・シェイムみたいなバンドはあまりいなかったかもしれないですね。
▲Psycho le Cému


一聖:はい。斬新だと思いましたもん。
DAISHI:みんながやってないことをやろうと思っただけですよ。ホントはカッコいいまま売れたかったですもん(笑)。当時って(同期が)俺らとMUCCと蜉蝣だったんですよ。LUNA SEAさんとかGLAYさんみたいな王道のバンドがいると落ち着くものですけど、「ど真ん中のバンドがいない状況だね」って当時、MUCCとよく話してました。その頃のMUCCも“地下室”って感じで唇に黒いアイシャドー塗ってたし。蜉蝣もぶっ飛んでて、初ライブが一緒だったんですけど、1曲目で大ちゃん(大佑/Vo)が9回ぐらいダイブしてましたからね(笑)。
一聖:おおおお〜っ。
DAISHI:初ライブで何してんの?って。めっちゃカッコいいなと。
── 一聖さんにとってサイコ・ル・シェイムは自分の中のヴィジュアル系のイメージを壊してくれたバンドなんですかね。
一聖:そうですね。見事にひっくり返されました。「えっ? こんなのもアリなの?」って思いました。それからCDをいっぱい買って「絶対コピーしたいな」と中学の頃思ってました!
▲BugLug


DAISHI:へえ〜。
一聖:それから文化祭で「愛の唄」を歌いました。
DAISHI:マジっすか? そんなコ、初めて会うた(笑)。
一聖:そうなんですか?
DAISHI:だってYouTubeとか観てるとサイコ・ル・シェイムの曲カバーしてるの、だいたい外人ですからね(笑)。それがこんな日本人の若いコが……。
一聖:ここにいます(笑)。当時は勉強なんかどうでもよかったので友達と遊ぶのがテッパンで、昼からカラオケに行ってたんですよ。行くと歌いたい願望が強いから「聴いとけよ!」って感じでサイコ・ル・シェイムさんの曲、いっぱい歌ってましたもん。
DAISHI:(笑)。
一聖:「この星に願いを…」とか「クロノス」、「一億のパルチザン」とか。
DAISHI:「この星に願いを…」は嬉しいですね。僕、作詞してるので(笑)。
一聖:いちばん最初に手にしたのがミニアルバム『Prism』(2002年)で、そこで衝撃を受けました。
DAISHI:ちなみに文化祭では学生服で歌われたんですか?
一聖:や、ヴィジュアル系になろうとして頑張っていたので原宿の竹下通りでいろいろ買い集めました。メイクもできないのに自分でして、よくわからない状態で出てました。
DAISHI:うん、そういう頃の夢があるから、バンド組んでメジャーデビューするんだと思うんですよね。僕も学生時代、文化祭に出て体育館でBUCK-TICKさんとかZi:Killさんとか歌ってましたもん。当時はまだD’ERLANGERさんの曲は難しくてできなかったんですけど。美術部のコたちが僕らが歌うっていうので、でっかいBUCK-TICKさんの絵を描いてくれたりして。
一聖:スゴイですね。
── それだけ人気があるバンドだったんですね。
DAISHI:ほとんど男のコの高校なんですけどね(笑)。
一聖:ウチも男子校でした(笑)。でも、男だけだからこその盛り上がりもありました。
DAISHI:ウチは女子が1/3ぐらいいたので、急にモテましたけどね(笑)。「何があったんや?」ぐらいに。
一聖:わかります。あのモテた瞬間は忘れないです。
── それはもう、歌うしかない!って思いますよね(笑)。
DAISHI:体育館だから、いきなり800近いキャパですからね。
一聖:そうですよね。
◆対談(2)へ
■ 顔がかわいくて心が欲深い方がヴィジュアル系って感じがする/DAISHI
── 一聖さんがいつか話してみたかったのがDAISHIさんなんですね。
一聖:はい。DAISHIさんとはなかなかお話する機会がなくて、seek(Ba)さんとは面識があって連絡先も教えていただいて、仲良くさせていただいてるんです。
▲一聖(BugLug)


DAISHI:seekは、だいたいの人を知ってますからね。どこのイベントに出ても「seekさんにはいつもお世話になってます」って言われて、そうじゃない後輩、見たことないですもん(笑)。
── (笑)どれだけお世話してるんだっていう?
DAISHI:きっと、みんなが知ってるのがseekだけなんでしょうね。ウチのギタリスト2人(Lida&AYA)は交友関係ゼロですから(笑)。ツアーとか一緒に廻ると仲良くなりますけどね。だから、四天王(己龍、BugLug、R指定、vistlipの4バンドがライブツアー<均整を乱す抗うは四拍子>を実施した)のツアーで共演したみんなの連絡先は知ってるでしょ?
一聖:知ってます、もともと繋がりがあったからこそ生まれたイベントなので。……この対談をキッカケにぜひ。
DAISHI:ぜひ!
── こうやって話してみて一聖さんの印象はどうですか?
DAISHI:いや〜、かわいいなって(笑)。
一聖:雰囲気だけです。裏は深いので。
DAISHI:顔がかわいくて心が欲深い方がヴィジュアル系って感じがします(笑)。
一聖:(笑)正解です。自分のキャッチコピーにしたいぐらい。
DAISHI:大事だと思いますよ。ドロドロしててほしいですね。
▲DAISHI(Psycho le Cému)


── ギラギラしたものを感じますか?
DAISHI:感じますよ。僕らも22才から26才ぐらいまで「俺らより売れてるヤツ、全員消えろ」ぐらいに思ってましたからね(笑)。今の僕らにはないものを感じます。まぁ、seekはまだギラギラしてるかな(笑)。だって、4バンドで廻った時もギラギラしてたでしょ?
一聖:そうですね。そういう想いはあります。
DAISHI:僕らぐらいの年齢になると、30才〜40才ぐらいの間にみんな、どんどんバンドをやめていくからやっぱり寂しいし、続けているバンド自体にすごくリスペクトの気持ちがあるんですよ。先輩とか特にそうですけど。だから今はシーン全体が盛り上がればいいなっていう想いがありますね。
一聖:ええ。
DAISHI:だから、パワーのある4バンドさんで一緒に廻れるのはすごくうらやましいと思いましたけど。seekがよく“四天王”と呼ばれるバンドの中にポーンとサイコ・ル・シェイムが入って演奏したら、どんな感じなんだろうって言うんですよ(笑)。ファンの人の反応とか怖いなって。
一聖:昔から好きだからこそ思うのは、サイコ・ル・シェイムさんは芯がブレてないから、絶対どの場に出ても関係ないと思います。
DAISHI:優しくしてくれますかね?(笑)。
一聖:(笑)。ファンとなるとまた難しいんですよね。興味がない人はそっと観てる感じなので。
DAISHI:今、そうなんですってね。サイコ・ル・シェイム、静かに観られたらあかんぐらいに衣装、コテコテしてますから(笑)。
一聖:でも、そこがまた食いつくポイントになると思うし、曲だったり、歌詞の良さがあるので。
DAISHI:ライブを重ねてきたバンドマンの意見ですね。一見盛り上がってないように見えても、食いつく時ってありますよね。
一聖:めっちゃあります。
DAISHI:だからライブって不思議なんですよ。
一聖:自分はノッていない人がいる方が心が燃え上がるんです。
DAISHI:いいですねぇ。ウチのAYAくん、同じこと言います。
一聖:やった!(笑)。ホームのライブだと慣れ親しんでいる場所だから「良かったね。おめでとう」で終わっちゃう気がして。逆境を跳ね返したほうがやっている意味とか価値が生まれるんじゃないかって思います。
DAISHI:それ、D’ERLANGERさんのトリビュートライブ(<D’ERLANGER presents ABSTINENCE'S DOOR #009>/2017年9月16日@EX THEATER ROPPONGI)に出演した時の僕らの心境です。昔、コピーはしていましたけど、あそこまで男っぽいゴリゴリのお客さんに受け入れられるのかなって心臓バクバクでしたよ。
── 堂々としていて、やっぱりサイコ・ル・シェイムはサイコ・ル・シェイムだなって感じたライブでしたけどね。
DAISHI:ありがとうございます。それしかできないんです(笑)。
一聖:でもそこが大事だと思います。
DAISHI:僕ら、そんなにイベントをやってないんですよ。ぜひ、一緒にやってみたいですね。怖いですけど。
一聖:や、僕もめっちゃ怖いです。
DAISHI:ウチのファンはめっちゃ優しいですよ。
一聖:ホントですか? すぐ疑っちゃうので怖いんですよ。
DAISHI:すごくノリがいいと思いますよ。2マンとかやっても「ワンマンみたいじゃん」っていう雰囲気なので。でも、自分らの時代はイベントでお客さんが興味ないから途中で帰るとかなかったんですよ。きっちりイベントを楽しんでた。今は出ちゃったりするんでしょ?
一聖:速攻、出ますよ。
DAISHI:観たくないのかな? せっかくの機会なのに。
一聖:自分の推し(のバンド)が決まっているから、それ以外は観ないっていうのもあるのかもしれない。
DAISHI:でも、そうなると「全バンド観てよ」って言わないとイベントが成立しなくなるから、呼んでもらえなくなったりしますよね。難しいですね。
── 一聖さんも歌っていて、その場を立ち去る人の姿を見ちゃうこともあるわけですよね?
一聖:そうですね。でも、それが当たり前になっている感覚があって、悔しいという想いも当然あるんですけど。「もっと良い方法ないのかな」って考えたりしますね。
DAISHI:BugLugクラスのバンドになったら、ないでしょ?
一聖:いや〜、そういうことはすごく考えますよ。イベントだと1人でも多くの人に観てもらわないと「今日、出た意味ねーじゃん」って思っちゃうので。ファンの人が観てくれるのは「ありがとう!」って気持ちで、それ以外の人に観てもらえるチャンスだとも思うので。
── アウェイに燃えるボーカリストとしてはね。
一聖:そうです、そうです。
DAISHI:僕らも一時期はファン以外の人にも観てほしいっていう気持ちが強かったんですよ。でも、ある時から考え方を変えたんです。自分らのファンがめっちゃ楽しいセットリストにして、他のバンドのファンの人も楽しいと思えるライブをしないとダメだなって。
一聖:ああ、なるほど。
DAISHI:昔は、ファンの人はついてきてくれるだろうと思っていたから初めて観る人に向けてセットリストを考えていたんです。
一聖:めちゃめちゃ参考になります。対バンだからこそ、自分たちのファンは置いていってももっとガツガツ激しく行こうぜって思うこともあるけど、ファンがいるからこそ自分たちはライブができる。そこをうまく融合させてライブを展開していきたいんですけど、難しいですね。
DAISHI:どっちもバンドを良くしようと思ってのことなので間違いじゃないもんね。
一聖:そうですね。
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■ サイコ・ル・シェイムを作るために自分がやってたバンドも解散させたんです/DAISHI
── せっかくの機会なので、DAISHIさんに訊いてみたいことありますか?
一聖:最近、ハマってることって何ですか?
DAISHI:完全に筋トレですね。
一聖:マジっすか? いいですね。
DAISHI:今、鍛えだして1年5ヶ月ぐらいです。
一聖:鍛えることに憧れはあるんですよ。昨日もプロレス観に行って「やっぱカッケーな」って。
DAISHI:僕、NOAHのチャンピオンの中嶋勝彦くんと友達なんですよ。今年の正月初めのトレーニングはプロレスラーと一緒に(笑)。
一聖:すげえ(興奮)。
DAISHI:鍛え始めたのは完全にYOSHIKIさんの影響ですけどね。L.A.からいらしてむっちゃ忙しい中、トレーナーの方が夜中に待機してて「今からトレーニングする」って言うんで「嘘でしょ?」って。X JAPANさんより全然売れてなくて暇なのにって思って始めたんですよ(笑)。
一聖:そうなんですね。でも、すごい長続きしてますね。
DAISHI:僕、もともとダイエットが目的で行ってたんですよ。でも、体重が落ちると不思議なもので今度は筋肉をつけることにハマっていくんですね。なかなかつかないのでコツコツ、コツコツ。3〜4年かかるんじゃないかな。
一聖:そうなんですか?
DAISHI:そんな感じですよ。でも、筋肉は裏切らない。やった分だけ返ってくる(笑)。
一聖:筋肉をつけるための食べものってあるじゃないですか。鶏のささみとか。そういう食事ですか?
DAISHI:鶏の胸肉とかね。僕、白米食べないです。玄米とか十割蕎麦とか。ってなんの話してるんやろう?(笑)。逆に何にハマってるんですか?
一聖:ゲームとかですね。
DAISHI:おお。いまどきのコだな(笑)。
一聖:あとはプラモデルとか。
DAISHI:プラモデルはLidaくんと話が合うと思いますよ。
一聖:いっぱい種類があるけど、スターウォーズが好きなんですよ。マシーンみたいなのを一生懸命作ってます。
DAISHI:そうなんですね。僕、BugLugのライブ映像もPVもチェックしましたけど、アレンジが面白いなと思いました。今回のアルバム『KAI・TAI・SHIN・SHO』(5月1日発売)も曲の展開が多くて、豪華な作り方してるなって。1曲の中に入っているリフで2〜3曲できるんじゃないかって。
一聖:展開が変わる曲、大好きなんですよ。
▲アルバム『KAI・TAI・SHIN・SHO』初回生産限定盤


DAISHI:景色が変わりますもんね。あと、映像観てライブがええんやろうなと思いました。動きが機敏だなと(笑)。もともとどういうバンドにしようと思って結成したんですか?
一聖:最初は正直、音楽ありきじゃなかったんですよ。メンバーを決める時に、人間観察じゃないんですけど、自分の考えや相手の考えを模索していって、今のメンバーになるのに最終的に2年かかったんです。
DAISHI:え、そうなんですか!? 曲作ったりはしないで?
一聖:ドラムが後から加入したので最初は4人だったんですけど、ひたすら話し合ってました。「ホントに信頼できるな」、「この人とだったら一緒に音楽をやる価値があるな」って思えることが自分の中のキーだったので、ひたすら考えていましたね。
DAISHI:へえ〜。僕、真逆でサイコ・ル・シェイムのメンバー選んだ時は直感でしたよ。
一聖:直感ってスゴイですね。僕はモヤモヤしちゃうタイプなので、「どうしよう、どうしよう」ってふわふわしてて、ガンって決断することがあまりないかもしれないですね。
DAISHI:面白いですね。人間観察で決めるって。
一聖:サイコ・ル・シェイムは、今の5人はどういうふうに集まったんですか?
DAISHI:僕が、気になったメンバーをとにかく引き抜きましたね。当時、地元の姫路のバンドを3つか4つ解散させましたもん。
一聖:(驚く)。
DAISHI:とにかく地元のライブハウスに行って、ずっといろんなバンドを見てました。Lidaくんは幼馴染で、曲も書くから彼はもともと決まっていて、seekに関してはライブハウスの照明やってたんですよ。口ピ開けてタオル頭に巻いてパンクTシャツ着てて「BLUE HEARTSが好きそうなお兄ちゃんやな」っていう印象(笑)。スタッフをやりながらヴィジュアル系バンドのサポートでベースを弾いている姿がシュッとしててカッコよかったんです。年下3人組はそれこそ直感ですね。YURAサマ(Dr&Dance&Vo)はサイコ・ル・シェイムの前に僕がやっていたバンドのローディやってたんですけど、当時から「メンバーになるんやろうな」って勝手に思ってたらしいです(笑)。
── どこにもない強力な個性を持ったバンドを結成したかったんですね。
DAISHI:僕、サイコ・ル・シェイムを作るために自分がやってたバンドも解散させたんです。そのバンドでも東京に来ないかっていう話をいただいてたんですけど、「すごいカッコいいバンド作るから1年待ってください」って伝えて。勇気いりましたけどね。
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■ 激しい曲や暗めの曲でも

■ 最終的にプラスになるというイメージ/一聖
── ニューアルバム『Light and Shadow』はそんなサイコ・ル・シェイムが復活してから初の全曲オリジナルアルバムでもあり。
一聖:僕はまず1曲目の「Revenger - 暗闇の復讐者 -」を聴いて「曲、カッコいいな」と思ったのと同時にいきなりseekさんのボーカルで始まるのに驚きました(笑)。パワー感があるのがサイコ・ル・シェイムさんの「さすが!」と思う点だったし、ポップで耳に残るのが「STAR TRAIN」。個人的には「SILENT SHADOW」が一番好きです。
DAISHI:僕も!
一聖:ホントですか?
▲アルバム『Light and Shadow』初回限定盤


DAISHI:「SILENT SHADOW」のメロディって、歌いたくなるよね? 特に盛り上がりがないし、ライブだとふわっとする曲ですけど、ボーカリストとして歌っていて気持ちいい曲だと思う。特にBメロが。
一聖:嬉しいです。サビの言葉数が多いのがまたいいなって。
DAISHI:メロディも歌謡曲でね。
── じゃあ、ライブでコラボするなら「SILENT SHADOW」ですね。
一聖:絶対デュエットしたいです。
DAISHI:ははは。盛り上がらなそうですけどね。僕らとしてはデュエットするならもっと盛り上がる曲にしたいな。
一聖:「Murderer・Death・Kill」ですかね(笑)。
DAISHI:そこは、文化祭で歌ったあの曲っていう振りがあっての──(笑)。
一聖:「愛の唄」ですね。
── サイコ・ル・シェイムとBugLugは音楽性もバンドのタイプも違いますけれど、尖った部分があってもどこかにエンターテインメント性があって、陰があっても最終的には光に向かうメッセージは共通しているのかなと感じました。
一聖:わかります。激しい曲やマイナーで暗めの曲でも、聴いた時に自分にとって最終的にプラスになるっていうイメージを僕は持っていて。(リスナーの)表情が笑顔になるのは難しいかもしれないけど、心の中で笑顔になってるなって感じた時には「良かった!」って思いますね。
DAISHI:サイコ・ル・シェイムも非現実的な世界を表現していますけれど、人間くさいところを伝えているつもりです。世の中、悩んでない人なんていないじゃないですか。頭振ってるんで、一般的なところの癒しかどうかはわからないですけど、発散も含めて気持ちの癒しの空間になっていると思うんですよ。「明日から次のライブまで頑張れるな」っていう気持ちになっていただけたらいいなと。
一聖:はい。自分は以前は「俺がステージに立ってマイク握れば神だ」みたいな感じで思っていて。
DAISHI:それも大事な気がしますよ。
一聖:かもしれないですけど、最終的にみんなで笑顔になれたらと思います。明日に繋げて、辛いことがあったとしても音楽で乗り越えたりして、また会えた時に笑顔になって回復する。「会えてよかった」っていう空間にしたいっていう気持ちは強いですね。
── 一聖さんは大変な事故に遭って奇跡的に復活したボーカリストであり、そういう経緯があったから今のような気持ちが強くなったんですかね。
一聖:それは強くなりましたね。
DAISHI:何か1つ大きなことがあると価値観変わりますからね。
一聖:名台詞ですね。
── 近い将来、何らかの形で共演が実現するといいですね。
DAISHI:2マンがいいですね。どうですか?
一聖:やー、めっちゃ嬉しい。もう緊張してますもん。サイコ・ル・シェイムの曲ちゃんと歌えるかなって勝手に妄想してます(笑)。
DAISHI:僕はseekから最近のイベントのお客さんのこと聞いてるから、そこで緊張しますけどね。
一聖:わかりやすく踊れるし、観たら絶対ついていきたいと思いますよ。
DAISHI:ライブが決まった瞬間から、ガンガン、ニコ生とか一緒に出たいですね。ファンにちょっと馴染んでもらってから(笑)。
一聖:そうしましょう!(笑)
取材・文◎山本弘子
  ◆  ◆  ◆
■ Psycho le Cému


【リリース情報】

アルバム『Light and Shadow』

2018年5月9日(水)発売

1. Revenger - 暗闇の復讐者 -

2. 妄想グラフィティー

3. STAR TRAIN

4. JUNGLE×JUNGLE

5. 哀しき獣

6. 絶望のゲルニカ

7. 命のファンファーレ

8. SILENT SHADOW

9. ファイティング!

10. 大空を目指すあの花のように
【豪華盤】(CD+DVD Type A+フォトブック+グッズ(特製三方背BOX仕様)) 15,000円(税込) WPZL-31426/7

【初回限定盤】(CD+DVD Type B) 5,000円(税込) WPZL-31424/5

【通常盤】(CDのみ) 3,000円(税込) WPCL-12849
■豪華盤■

特製三方背BOX仕様

32Pフォトブック

オリジナルロングTシャツ(フリーサイズ:Mサイズ相当)

DVD Type A

- Psycho le Cému 15th Anniversary Live<TOKYO PARALLEL WORLD ~はじまりの奇跡~>完全版

- Psycho le Cému 渋谷公会堂 追加公演 「復活!理想郷旅行」(2002.5.11)秘蔵映像

- 「妄想グラフィティー」Music Video & Making Video
■初回限定盤■

DVD Type B

- Music Video集(2015年の復活後の全作品)

- 「Revenger - 暗闇の復讐者 -」 Music Video & Making Video
【ライブ情報】

<TOUR 2018 Doppelganger~ゲルニカ団 漆黒の48時間~ ~PLC学園 最期の48時間~>

4月28日(土)札幌cube garden

4月29日(日)札幌cube garden

5月2日(水)盛岡change WAVE

5月3日(木)盛岡change WAVE

5月5日(土)仙台darwin

5月6日(日)仙台darwin

5月12日(土)豊洲PIT 第一部

5月12日(土)豊洲PIT 第二部
■BugLug


【リリース情報】

3rd FULL ALBUM『KAI・TAI・SHIN・SHO』

2018年5月1日発売
■完全生産限定豪華盤■ RSCD-280~282(CD+2DVD) ¥8,000(税抜)

■初回生産限定盤■ RSCD-283~284(2CD) ¥3,700(税抜)

■通常盤■ RSCD-285(CD) ¥3,000(税抜)
『KAI・TAI・SHIN・SHO』特設サイト

http://buglug.jp/special/kaitaishinsho/
- 収録内容 -

【完全生産限定豪華盤】

[CD]

01.Die s Kill

02.アリゲイターJr.

03.ASHURA

04.言刃

05.Heroin

06.SINGULARITY

07.(●Θ●)

08.[Boy]Adolescence[Girl]

09.SHISHIMAI

10.S×N×O

11.神隠し

12.新人生 (Re-Recording Ver.)

13.解体心書

14.ASOVISM
[DVD]

(DISC-1)

Die s Kill -Music Clip-

Die s Kill -メイキングオフショット-

KAI・TAI・SHIN・SHO -レコーディングオフショット-
(DISC-2)

2018.2.24 高田馬場AREA

01. WGMM

02. SHOW 2 GLOW

03. THE DEAD MAN’S WALKING

04. KAIBUTSU

05. 三月十日 (Acoustic Ver.)

06. 人造カオス
【初回生産限定盤】

[CD]

(DISC-1)

01.Die s Kill

02.アリゲイターJr.

03.ASHURA

04.言刃

05.Heroin

06.SINGULARITY

07.(●Θ●)

08.[Boy]Adolescence[Girl]

09.SHISHIMAI

10.S×N×O

11.神隠し

12.新人生 (Re-Recording Ver.)

13.解体心書
(DISC-2)

01.JUGEMU (2018.2.24 高田馬場AREA)

02.マイ・プラネット (2018.2.24 高田馬場AREA)

03.Y×Y×M×E (2018.2.24 高田馬場AREA)

04.[AB]Cosmic (Re-Recording Ver.)
【通常盤】

[CD]

01.Die s Kill

02.アリゲイターJr.

03.ASHURA

04.言刃

05.Heroin

06.SINGULARITY

07.(●Θ●)

08.[Boy]Adolescence[Girl]

09.SHISHIMAI

10.S×N×O

11.神隠し

12.新人生 (Re-Recording Ver.)

13.解体心書

14.ASOVISM
【ライブ情報】

BugLugワンマンライブ<KAI・TAI・SHIN・SHO>

9月1日(土)日比谷野外大音楽堂

開場17:00 / 開演 18:00
BugLug TOUR 2018 <ANIMANIA>

4月20日(金)TSUTAYA O-WEST ※ASOVIP限定

5月3日(木・祝)新潟 GOLDENPIGS BLACK STAGE

5月5日(土)仙台 MACANA

5月7日(月)札幌 BESSIEHALL

5月19日(土)名古屋 ell.FITSALL

5月20日(日)大阪 MUSE

5月25日(金)岡山 CRAZYMAMA 2nd Room

5月27日(日)福岡 DRUM Be-1

6月2日(土)新宿 BLAZE

6月9日(土)高松 DIME

6月15日(金)浦和 Narciss

6月17日(日)千葉 LOOK

6月23日(土)京都 GROWLY

6月24日(日)岐阜柳ヶ瀬 Ants

6月30日(土)長野 LIVEHOUSE J
[平日公演] 開場 18:00 / 開演 18:30

[土日祝公演] 開場 16:30 / 開演 17:00
<BugLug主催Fes>

8月9日(木)新木場STUDIO COAST

詳細後日発表

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