【大人が出逢う、東京古着】表参道・
VINTAGE QOO TOKYOが伝える、時代と
ともに生きるヴィンテージ

表参道の路地を少し進んだところにある、宝石箱のようなロマンティックなヴィンテージショップ。 名前は、VINTAGE QOO TOKYO
目印は、思わずため息が出るような、白とピンクの可愛いヴィンテージカー。その後ろに、同じく白とピンクで縁取られた扉。
扉の向こうにはどんな景色が広がっているのでしょう。
ここから、世界は変わります。
それぞれ少しずつニュアンスの違う金色の額縁、ムードを高めるシャンデリア、そして、1つ1つが個性を放つ洋服にバッグにシューズ。
眩いほどの空間に、また一つ深いため息が出てしまう。
小さい頃から憧れたドレスルームを彷彿させる、圧倒的な空間。
高鳴る胸を押さえながら、少しずつ店内を進むと、
うっとりするような家具やインテリアアイテムがそこかしこに混在していることに気づく。
そう、QOOの提案する“VINTAGE”は、お洋服だけじゃない。
オリジナルテキスタイルの壁紙と、昔お庭に使われていた格子が敷き詰められた天井。
独創的な発想に包まれた、店内のアイテムたちを今一度見渡してみる。
洋服はあくまで、生活の中の息づく服として存在しているもので、他のものも同じくそうだ。
ここは、生活そのものの“VINTAGE”を提案するライフスタイルショップ。
鏡があり、クローゼットがあり、食器があり、花瓶がある。一目で胸を射抜かれて生活を共にする絵画だって、ある。
そう、店内は、「好き」をオリジナルに集めた“お部屋”そのものなのだ。
お部屋の中で言うなれば、クローゼットに並ぶのは、瞬間的に乙女心をときめかせる、ハイブランドのヴィンテージ。
20世紀以前のもの、80〜90年代のものだけに絞っているのもこだわりだ。 所狭しと並びながらも、少しずつ風合いや横顔が違うハイブランドアイテムたちに、流れている時代の違いをふと、感じる。
自分の心に刺さる、贅沢なヴィンテージがここなら見つかる気がする。
6年を迎えたVINTAGE QOO TOKYO。
オーナーの盛純菜さんは、別会社でバイヤーとしての経験を積んだのちに独立。最初は卸し業からのスタートだったのだという。
「アイテムを詰め込んだスーツケース片手に、代官山のヴィンテージショップに飛び込みで訪ねたりしていました。そんなことをしているうちに、自分でお店を持ちたいという気持ちが芽生えてきたんです」
「古着が好きだからこそ、いつまでも古着というものが人にとって身近であるためにはどうしたらいいんだろうっていうことをすごく考えました」
今目の前に流れている時代に沿って選んでいるというアイテムたちを丁寧に手に取りながら、純菜さんは言う。
「詳しくないと着ちゃいけないものでもないし、入っちゃいけない世界じゃないのに、ビギナーの人たちにとっては、古着やヴィンテージに対するそういう思いはなかなかぬぐえないじゃないですか? そういう人にこそ、日常にプラスできるものとして取り入れてほしい」
確かに、玄人しか入り込みにくい世界になってしまうことで、古着の文化が廃れるのは本当にもったいないことだと思う。
「だからこそ、トレンドや時代の流れに合わせていくことで受け継いでいきたい」お店一体としてだけでなく、かけがえのない文化として古着やヴィンテージを捉える、そんな、純菜さんの、VINTAGE QOO TOKYOの思いがお店中から伝わってくる。
「昔はヴィクトリアンワンピースに合わせてこってり楽しんでいたカクテルハットを、少し年を重ねてからはデニムに合わせてるとか。そんな自由さこそが本来のヴィンテージの魅力だと思うんです。クローゼットを一新するんじゃなくて、足し引きしていくような感覚で」
趣味が変わっても、年齢が変わっても、自分が好きなもの、心地いいものを別の形で取り入れていく。今を生きながら。
変わっていく時代の中で、私たちは変わらないという自由も持っているのだ。
VINTAGE QOO TOKYOには“入荷日”がない。
昨日来た人が今日来ても「昨日はなかった!」というものがあるように、毎日少しずつラインアップを変えているのだという。
「入荷日だから沢山あって、それがはけたら品薄になる。そんな風にタイミングが合わなかった人は出会えないっていうのが嫌だなって思って、毎日新鮮な顔ぶれでいることを大切にしています」
私たちは、過去にも戻れなければ、未来も覗けない。
いつだって、今流れている時代と、今日と共に生きていく。
今この瞬間だって、いつかは“ヴィンテージ”になるのだ。
こだわりすぎない自由も、こだわり続ける自由も持っている私たちは、
毎日新しい「好き」を持っている。その「好き」を新しく活かしていくことだってできる。
ヴィンテージだって、そう。時代と生きている。生き続けていく。
だから、今欲しいヴィンテージをここで。
VINTAGE QOO TOKYOが放つメッセージは、
1度きりの人生を、今の生活を豊かに生きるヒントそのものなのだと思う。
Burberrys トレンチコート ¥42,800(税込)、スエードベルト ¥2800(税込)
GUCCIフローラルTシャツ¥23800(税込)
CHANELラウンドダブルフラップマトラッセプレートチェーンバッグ ¥218800(税込)
 
Photo:Kayo Sekiguchi
Edit:Namiko Azuma(ASOBISYSTEM)
Text:Miiki Sugita
Design:Yuko Abe(ASOBISYSTEM)
 
VINTAGE QOO TOKYO
住所:東京都渋谷区 神宮前4-11-15 シナモンオーク1F
電話番号:03-6804-2017
営業時間:12:00〜19:00
Twitter:@vintageqoo
Facebook:@VintageQoo 
出典:She magazine

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