Jin-Machine 撮影・千佳

Jin-Machine 撮影・千佳

これがJin-Machineの新たな”一歩”
! CLUB CITTA’ 川崎ワンマンライブ
レポート

4月15日、神奈川・CLUB CITTA’ 川崎にて開催されたJin-Machineのワンマンツアー「2018 tour『今日から一歩』」のファイナル公演の模様をレポートします。

4月15日、神奈川・CLUB CITTA’ 川崎にて、”自称・日本一面白いヴィジュアル系バンド”Jin-Machineの「2018 tour『今日から一歩』」ツアーファイナルミサ(※Jin-Machineのライブはミサと呼びます)が開催された。
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昨年、腕が良くて天然ボケのレジデンス涼羽-178(ていおん!/B)が加入し、新体制となった彼らの”今日から”を”一歩一歩”重ねていった18都市19公演のツアー。
このツアータイトルは決して有名マンガのタイトルを適当につけただけのモノではないはず……! 晴れ舞台といえるCLUBCITTA’川崎で一体どんな一歩を見せてくれるのか?
ステージ上のスクリーンに「歩み始めた5つの星――」という文字が映し出され、このツアーの全会場での集合写真が映し出され、「旅の終焉、終わりではなく始まり――」と締められる。
そしてカウントダウンののちに開演のブザー音が響きわたり、メンバーがそれぞれにポーズを決めつつ登場。
『maria.』でライブはスタート。『hell metabolic death my life』、『suffer』など、序盤から激しめの曲を連発し、featuring16(MC/Vo)が「気合い見せてくれ!」と呼びかけ『救声』へ。曲間ではあっつtheデストロイ(破壊/Vo)がデスヴォイスで煽りまくる。
『モンスターペアレンツ』、『NEVER SAY NEVER』まで、とにかくアッパーチューンで攻めたおすセットリストに応える平民(※Jin-Machineのファンの総称です)たち。
レジデンス涼羽-178とルーベラ・木村・カエレ(ドラミ/Dr)によるセッションタイムから、マジョリカ・マジョルカ・マジカルひもり(ギタ―――(゚∀゚)―――!!/G)が「お客さんと俺の一体感を高める(略して”高チャレ”)」と称して、ヒューマンビートボックスにチャレンジし、最終的に『スタンド・バイ・ミー』を熱唱する。
ミラーボールが輝く中、タキシードを纏ったfeaturing16とあっつがステージに現れ、ド演歌からデスメタルへ変わる落差が面白い『death海峡のdeath岬』をデュエットする(なお、あっつは”デス山田ひろし”、featuring16はマネージャーの”新人 ※読み方はあら ひとし”と名乗っており、このツアーを経てデス山田に認められ、デュエットさせてもらえるようになったとのこと)。
そしてfeaturing16がギターを抱え、ひもりとツインボーカルで歌う『夢の中へ』でしっとりとした雰囲気に。続けてジャジーな『BLUE MOUNTAIN』の最中にあっつがリコーダーソロ、そしてfeaturing16がトランペットソロを……、例によってスッカスカの音で場を台無しにし、そそくさと舞台袖に引っ込む一幕も。
ゴリラが元気になるなぞかけを…
再び”デス山田ひろし”と”新人”が登場し『きよしのズンドコ節』のカバーを披露するも途中からデスメタル調になり、ヘドバンするデス山田ひろしの横で新人もギターを抱えてそれに倣う。続いてスクリーンにはあっつ画伯の手による味わい深いイラストの『紙芝居・桃太郎』が映し出され、「めでたし、めでたし」に合わせて火柱が立つ謎演出で締めくくられる。
続いてスクリーンにメンバーが映し出され、「このツアーを通して魔法が使えるようになった!」とあっつ、ひもり、木村がそれぞれスクリーンの中から照明やCO2特効を操るという、近年まれに見る"特効の無駄使い"を見せつけてくれた。
衣装をチェンジして再登場するメンバー。後半戦は『さよなら†黒歴史』から始まり、花道中央では涼羽のベースソロに続き、ひもりが"黒歴史ギターソロ"を満面の笑みで奏でる。
『ゴリラ』ではゴリラが登場し、ダンスや写メなど様々なパフォーマンスに興じるも、アグレッシブに動きすぎて途中で疲れてしまったらしく、「ゴリラが最後に元気になるなぞかけを……」とfeaturing16が「今の時期の目黒川とかけまして……明日からの私たちととく……」その心は「チッタ(散った)あとは寂しくなるでしょ!」と見事なオチをつけた。
『二次元シンドローム』ではあっつ、木村、涼羽が花道の上でサイリウムを振りまくり、花道だけでは飽き足らずフロアに降りる木村。「その動きは虫か何か?」と軽く引くfeaturing16。
シャンゴリラ』、『売れたくて』、『恋してせんべろ』とラストスパートをかけるように連投し、定番の『マグロに賭けた男たち』では、いつものフロアを飛び交うマグロ群の他にバケツに入ったイカを投げまくるfeaturing16。
最後はこのツアーで作られたという新曲、タイトルもそのまま『今日から一歩』を披露。「このツアーを通して残った気持ちは”あなた方、ありがとう”で、その気持ちを込めてお送りします」とfeaturing16。この曲は全員がボーカルをとり、フロアの平民たちにもマイクを向ける。そんなバンドとファンの信頼感から発生する心地よい一体感に包まれて本編は終了した。
アンコール&メンバーMC
「かーえーれ!」という、いつ聞いてもヒドイ(笑)アンコールの声に応えて再登場するメンバー。全員ヤンキー風の衣装に身をつつみ「姐さんがさらわれた!」と右往左往するfeaturing16、木村、ひもり、涼羽。「アタイはここよ〜」とスケバン衣装のあっつが花道に登場。
ステージと花道の先端には“足つぼマット(※Amazonで1500円で購入)”が敷き詰められており、それを裸足で踏みしめながら『チャンプロード』を気合いで歌うfeaturing16、帰りはあっつも足つぼマットを踏みしめデスボイス。渡り終えて「少しは健康になれたかな……」とコメント。
MCでは各々がツアーについての想いを語っていく。
「大きな会場も久々ですし、こうして我々のミサを観にきてくれる人がいっぱい集まってくれて、やってよかった。今日も”一歩”としてこれからも面白いこと、かっこいいことを突き詰めていきたい」(ひもり)
「新体制になったのは偶然ではあるけれど、ここまでハマってくれるのは必然だったのかな。辛いと思ったこともあるけど、それがあるからこそ『今日から一歩』という曲もできたし、ここに立てるのも応援してくれた皆のおかげ。これからも頑張っていきます」(木村)
「このバンド史上長くて密度の濃いワンマンツアーでした。ファイナルも素晴らしい形で出来嬉しいと同時に、今まで色んな会場に来てくれた皆や、支えてくれたスタッフの方のお陰で今日を迎えられたことを感謝しています。まだまだこれが”一歩”なので、これを二歩三歩と繋げていきたいのでJin-Machineをよろしくお願いします!」(あっつ)
「加入させていただいて初めてのワンマンツアー、北から南まで回って、今までの自分からしたら夢物語のよう。今日もここでミサが出来るということも、すごいこと。毎日そういうことを噛み締めていて、まだ出会ってから1年も経っていないのに皆お兄ちゃんみたいに仲良くしてくれる。メンバーとしての自覚も、僕も力になってるんだという気持ちでこの時を迎えています」(涼羽)
「さっき『今日から一歩』って曲やったじゃないですか、”泣ける”っていうか心が動いてるんだよな。これが俺がグッときた理由だったんだろうな。これからもよろしくと言いたい。この5人でJin-Machineなんだということを知らしめたいし、やれることが見えてきたし、これをもって更に高みを目指していこうじゃないかと」(featuring16)
その後記念撮影を挟み、おなじみの『ENCORE』、『たのしい日本語』で盛り上がり、『じんましーんのテーマ2』で締めくくられるかと思いきや、最後にJin-Machine随一のバカナンバー『パチンコ イェーイ!!!』でフロアに数多のサークルモッシュを作り、最後まで全力疾走で駆け抜け大団円となった(サークルだけに)。
メンバーがステージを去った後、7月8日よりスタートする「マジ卍ジンマ島」(※タイトルが回文)を発表、主催イベントや新譜も控えていることが告知され、本日のミサは幕を閉じた。
彼らの”一歩”の先が楽しみになる、そんなアットホームな一夜であった。
セットリスト01.maria.
02.hell metabolic death my life
03.suffer
04.救声
05.モンスターペアレンツ
06.NEVER SAY NEVER
-リズム隊セッション-
-ひもりのビートボックスチャレンジ-
07.death海峡のdeath岬
08.夢の中で
09.BLUE MOUNTAIN
-ズンドコ節 カバー-
-紙芝居-
-トーク映像-
10.さよなら†黒歴史
11.ゴリラ
12.二次元シンドローム
13.シャンゴリラ
14.売れたくて
15.恋してせんべろ
16.マグロに賭けた男たち
17.今日から一歩
アンコール
01.チャンプロード
02.ENCORE
03.たのしい日本語
04.じんましーんのテーマ2
05.パチンコ イェーイ!!!
ツアースケジュール「マジ卍ジンマ島」
7/8(土)渋谷スターラウンジ
7/16(月祝)名古屋ハートランド
7/17(火)大阪FAN J TWICE
7/21(土)渋谷DESEO
7/29(日)高田馬場AREA
イベント
5/11(金)大阪MUSE「-OSAKA MUSE 参拾壱周年公演-
5/13(日)KANSAI ROCK SUMMIT’18 EXPLOSION CIRCUIT VOL.5
5/15(火)NAGOYA ReNY limited「FluoLightArch pre.ReNY limited1st Anniversary 「Buster CaLL Exhibition 2018」
5/20(日)八王子Match Vox「売れフェスSeason1-5 〜今のところまだ売れているとは言えないけれども売れそう売れそうとは周りから結構言われるしまだまだ諦めずに売れたいと思ってる人が集まるフェス〜」
5/23(水)GARRET udagawa「千歌繚乱~ Massive Triangle ~」
5/24(木)青山RizM【ACT ONE AGE 〜『This LOVE』RELEASE TOUR 2018 〜】
6/4(月)アメリカ村DROP【内藤眞太郎 生誕祭 in DROP〜眞太郎 Night〜】
6/5(火)アメリカ村DROP【Knock Out Kansai Idiot Round1】
6/22(金)柏PALOOZA【ACT ONE AGE〜『This LOVE』RELEASE TOUR 〜】
6/24(日)高田馬場CLUB PHASE【マイナス人生オーケストラ東阪主催3マン東京編「幻聴の隣人」】
7/27(金)「CRUSH OF MODE-HYPER HOT SUMMER'18-SP」

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