香港政府観光局「#香港慎吾アート」
のメイキング動画を公開

香港政府観光局は、香取慎吾氏による初のストリート・アート作品のメイキングシーンを含むプロモーション映像「#香港慎吾アート」を公開した。

香取は2018年3月、「香港アートマンス」のプロジェクトとして香港の中環(セントラル)にアート作品を制作した。映像は「香港慎吾アート」が出来上がるプロセスと香港の街の光景が一体化するように構成され、香取とアートの街の新しい魅力をリアルに描いている。

▼香取慎吾のアートプロジェクトと街の新しい魅力を発信しているメイキング動画

「#香港慎吾アート」プロジェクト

毎年3月、香港では「香港アートマンス」として「アート・バーゼル香港」をはじめ多くのイベントが開催されている。香取初のストリート・アートは、今年の「香港アートマンス」開催中、香港島の世界で最も長いエスカレーター「ミッド・レベル・エスカレーター」の壁面に描かれた。

人通りが多い中心部だったために、パーティションで覆われた限られた空間の中、2018年3月24日~27日深夜から早朝にかけての計18時間という限られた時間で、制作は行われた。映像では、高4.5m、幅6m以上ある壁にフリーハンドで大胆に描いていくアーティスト香取さんの躍動と、香港の街が一体化するように展開している。

本プロジェクトは2017年にテレビの撮影で、ストリート・アートが盛んな「オールド・タウン・セントラル」エリアを香取が訪問したことをきっかけに、香港政府観光局が制作を依頼し、実現した。
香取慎吾

香取慎吾

「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」

香取はSMAP時代に映画の撮影で訪れた20年前より、香港では広東語で「大口仔(大きなお口の男の子)」という愛称で親しまれてきたことから「20年後に龍になって香港に戻ってきた」という意味を込めてこの絵を描いた。

香港をイメージして、モチーフに選んだ龍は風水上パワーがある、運気があがることとして知られている。作品には龍のほか、香港の夜景や東京タワーをはじめとした多様なモチーフが、香港と日本が繋がっているイメージで大胆かつ細やかに描かれた。

作品そのものがSNS映えをするだけではなく、作品の前で撮影した写真をSNSでシェアして多くの方に作品を知って欲しいという願いから「#香港慎吾アート」「#hkshingoart」の2つのハッシュタグもモチーフとして描かれている。
香取が制作した「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」

香取が制作した「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」

香港オールド・タウン・セントラル

香港政府観光局では香港島中環から上環(ションワン)を中心とした東洋と西洋、レトロとモダンの文化が交わる一帯を「オールド・タウン・セントラル」(OTC)とし、街歩きの楽しみ方を紹介している。OTCには、英国統治時代に造られた路地や建物が多く残されているだけではなく、近年は壁に描かれたストリート・アートが、写真映えスポットとして世界の旅行者やインスタグラマーの人気を集めている。

香港を訪れた際には、是非立ち寄ってみたい。

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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