楽しさ120%、舞台版『まいっちんぐ
マチコ先生』主演・片岡沙耶インタビ
ュー&稽古場レポート

舞台版『まいっちんぐマチコ先生~こんな世界に誰がした?? 世直しバック・トゥ・ザ・ティーチャーの巻~』が、2018年5月3日から東京・築地ブディストホールにて上演される(5月6日まで)。今回は公演を間近に控えた稽古の模様と、マチ子先生役を務める主演・片岡沙耶の独占インタビューをお届けする。
『まいっちんぐマチコ先生』は、私立あらま学園の女性教師、麻衣マチコと生徒たちが繰り広げる、ちょっぴりお色気要素が強いギャグ漫画が原作。1980年代にアニメ化されたことをきっかけに一世を風靡。マチコ先生の「まいっちんぐ~」というセリフは当時ちょっとしたブームとなった。
(c)えびはら武司
そんな『まいっちんぐマチコ先生』の舞台化は今回で4度目だ。このほど2018年の舞台版で主役のマチコ先生を務めるのが片岡沙耶。舞台のキービジュアルを見ると、めりはりのある体型やどこか茶目っ気を感じさせる表情が、マチコ先生のイメージにピッタリだ。また、今回の舞台では、出演者のほとんどが女の子。アニメの中でマチコ先生にいつもいたずらをする問題児の池上ケン太役も田沢涼夏が演じる。そんなこともあり、男性ばかりでなく女性が観ても楽しめる内容となっている。
稽古場にて
稽古場にて
稽古場に入ると、芝居の冒頭部分が行われていた。山形先生をはじめとする1980年代を生きるキャラクターたちが、技術の進んだ2018年の現代の中で語り始めるのが面白い。その後に繰り広げられるアドリブを交えたキャラクターたちの掛け合いは、演出を務めるゴブリン串田だけでなく、出番を待つ出演者たちの笑いも誘っていた。
稽古場にて
稽古場にて
本舞台の見どころの一つは、観客も一緒に楽しめる仕掛けが多数ちりばめられているところ。オープニングでは舞台上のキャラクターたちが客席に降りたり、観客を巻き込むような演出が多々見受けられた。やがてマチコ先生おなじみの「まいっちんぐ」ポーズが出てくれば、こちらも「待ってました!」と叫びたくなる爽快感。お色気シーンも含め、本番では観客たちが実際にどのような反応をするのか興味津々だ。
稽古場にて
稽古場にて

さて、この日は稽古前に主演のマチコ先生役を務める片岡沙耶にマチコ先生を演じることや舞台の見どころについて話を聞いた。
――マチコ先生役のオファーを受けた時、どう思いましたか?
とても嬉しかったですね。昨年の舞台でマチコ先生役を務めた青山ひかるちゃんと仲が良いこともあり、前作もTwitterなどでチェックし、話題性のある舞台だなあって気になっていました。ただ、原作を読むと、普段の自分の性格とマチコ先生の性格とではギャップがあるんです。その点は楽しみでもありつつも、ちょっとドキドキだなって思いました。
――どんな点がドキドキなのですか?
マチコ先生ってすごく明るくてまじめで、生徒に対してはおおらかで……正統派の先生という感じなんですよね。でも私自身は、おおらかであるとかおっとりしたタイプではないので、そこをうまく演じられるのかなって。
――マチコ先生役を演じる上で気を付けようとしていることはありますか?
私は普段わりとせっかちというか、早口だといわれることが多いんです。でもマチコ先生って「なんとかでしょ?」って生徒を優しく諭すような感じのキャラクターなんですよね。だから、お芝居では私もゆっくり話すようにしたり、語尾を優しくしたりするように気を付けています。
あとは、漫画が原作なので、コミカルな動きというのも意識してますね。「普段こんなふうに絶対しないでしょ」っていうくらいオーバーに動いてます(笑)。これは私だけでなく、出演者全員が意識していることですけどね。だからお客様には、原作漫画の一コマ一コマが舞台で繰り広げられているのを観てるような感覚で楽しんでほしいなって思います。
――特にどんなお客さんに観に来てほしいですか?
ファンの方はもちろんですけど、笑いたいなって思っている方にはぜひお越しいただきたいです。お笑いライブを観に来たような気分になれると思います。あとは、原作やアニメ版のブームが起きた時代を知ってる大人の皆さんにもおすすめです。ぼそっと言うセリフや小道具などから、懐かしさを前提とした面白さというものを感じられるというか、1980年代にタイムスリップしたような気分にもなれちゃいます!
――今回の舞台の見どころは?
「まいっちんぐ台」というものが舞台に設置されます。私がそこに上ると下から送風機で風が吹いて、スカートがふわーっとめくりあがって……そこで「まいっちんぐ」ポーズをやるんです。そこは見どころのひとつですね(笑)。特に前方の客席のお客様にはとても間近なところでお楽しみいただける趣向になっています。
また、このお芝居は、お客様を巻き込む場面がたくさん出てきます。お客様に声を出してもらったり、うちわを使って風を起こしてもらったり(笑)。お客様との距離もすごく近いですし、出演者もどんどん客席の中に降りていくので、観に来られる方々には一緒に舞台の世界に入り込んできていただけると嬉しいです。お芝居を観に来るという感覚ではなく、エンターテイメントとして、皆様と「面白かったな」「楽しいな」っていう感覚を分かち合いたいですね。
――最後に読者の皆様にメッセージをお願いいたします。
何度でも観に来てほしいですね。メインとなるストーリーはもちろんありますが、細かいアドリブなども楽しめる舞台になっています。だから1回目にはお話の全体を観ていただき、2回目以降はそれぞれの登場キャラクターの面白さに注目していただければ楽しさが膨らむと思います。あとは『まいっちんぐマチコ先生』という原作そのものの楽しさもあると思います。その時代の懐かしさだったり、キャストのアドリブだったり、客席を巻き込む演出だったりと楽しめるポイントがたくさんあるので、「ゴールデンウィークに思いっきり笑いたい」という方はぜひ足をお運びください!
取材・文=於ありさ  写真撮影=山本れお

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