4月22日(日)@千葉 幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール

4月22日(日)@千葉 幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール

WANIMA、
幕張メッセ2DAYS公演完遂!
新曲「Drive」を初披露

WANIMAが4月22日(日)に『Everybody!!Tour』千葉・幕張メッセ公演2日目を開催した。1月17日にリリースしたメジャー1stフルアルバム『Everybody!!(エビバデ!!)』を引っさげたこのツアーもいよいよ終盤戦に差し掛かってきたが、各地で常に熱演を繰り広げてきたことが伝わっているのであろう。この日は30度近い好天にも恵まれ、会場周辺にはお気に入りのWANIMA Tシャツを身につけたファンが開場前から詰めかけ、幕張メッセのみならず、その一体を覆い尽くすような状況。その始まりの時を今か今かと待ち望んでいるのが伝わってくる。

会場に足を踏み入れたとき、まず驚かされたのが会場のど真ん中に位置する正方形のステージ。その周りをオーディエンスが取り囲むようになっており、どこからでも彼らとともにライヴを楽しめる、意欲的なスタイルだ。これは、KENTAがライヴ中にも語っていたが、ライヴハウスで育ってきたからこそ、こだわりたかったスタンディング形式を踏まえ、みんなに近づきたいと考えた結果、辿り着いたアイデアだという。四方それぞれに大型モニターも設置され、すべての人がいかなるときも楽しめるように配慮された作りも心憎い。

定刻を少し過ぎたところ、いきなり運動会のテーマソングで高揚感を煽ってから暗転し、お馴染みのSE「JUICE UP!!のテーマ」が鳴り響く。アリーナという特別な規模であるが、いきなりいつもWANIMAの空気感に満たされる会場。フロアのセンターに位置するステージ下からせり上がってきたKENTA、KO-SHIN、FUJIは思い思いに体を動かし、四方へ向けて気持ちを飛ばす。

まずは挨拶ばかりにと「JUICE UP!!のテーマ」に続き「OLE」という、『Everybody!!』を汲んだ流れでライヴはスタート。いきなりトップスピードで駆け出し、2万人のオーディエンスも大興奮。そこら中から歓声が湧き上がり、ステージに目をやると、このステージに立っている喜びを噛みしめるかのように、音を鳴らしていく。

そこから、改めてKENTAが『「Everybody!!Tour」、幕張メッセ最終日。WANIMAとみんなで開催しまーす!!』と宣言。彼らの魅力のひとつでもあるエロカッコよさでフロアを揺らし、さらなる灼熱へ誘ったかと思えば、高らかにKENTAが抱える想いを歌い上げ、その背中を押すようなオーディエンスの歓声も響き渡った「つづくもの」のように、しっかりと聴かせるチャンネルを持つのが彼らの強みだ。多彩な手法で飽きさせることなく、絶えずオーディエンスを引っ張り続けていく。

また、6月1日より全国東宝系にて公開される映画『OVER DRIVE』の主題歌として描き下ろした新曲「Drive」をここで披露。ツアー中に溢れた想いを書き留めたという、この曲。目の前の現実を受け止めた上で、しっかりと先へ手を伸ばすメッセージがこめられ、明日を信じる実にWANIMAらしい仕上がりだ。初めて聴くオーディエンスも多かっただろうが、その言葉ひとつひとつをすべて受け止めようと、感じ取ろうと、ステージへと入り込む姿が印象的だった。

『幕張のテーマソング、歌ってもいいですか?』とKENTAが力強く投げかけ、歌にもプレイにもより一層のエネルギーがこめられた「Japanese Pride」も尋常じゃない熱狂を生み出す。心地よく頭と心が乱され、フロアもどんどん前のめりになっていくのが手に取るように伝わってくる。

そして、そのまま突き進むかと思いきや、中盤に差し掛かったところで、待ちかねていた人も多いであろう、アコースティックタイムへ。歌声とメロディーの良さを堪能できる場面だが、ただしっとりと聴かせるだけではないのが彼らの持ち味。特にKENTAは、その奥の奥の方まで響かせようと、マイクを手に持ち、歌いながらステージを所狭しと駆け回る。特に施されたアレンジも相まって、「昨日の歌」で描いた軽快で極上のノリを醸し出していた。

『それぞれ、みんないろいろあるけど、これからも"ともに"やからな!』とKENTAが大声で叫び、全体へではなく、駆けつけた2万人それぞれへ語りかけるように披露した「ともに」から後半戦をスタート。昨年末には紅白でも披露したこの曲。それぞれが大切に抱えたい曲として浸透したのだろう。響き方も凄まじく、まさしく国民的ロックバンドとして歩き出したことが伝わる瞬間でもあった。

OKMusic編集部

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